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Re: 過去 言うなれば孤独に咲く花「妄想全開w疲れたw ( No.8 )
日時: 2015/01/29 23:02
名前: せいや (ID: iT5/uwFU)

七章
前途遼遠



「巫女じゃと?そのような者がおるのか?」

《んー?者っちゅーよりは、者、みたいな者って言うたほうが
いいんやろーか。彼女の場合は。》

《まー。長い付き合いやさかい
ウチの名前を、出せばきっと手伝ってくれる。
力になってくれると思うで?》


《おし!じゃーそうなれば、俺も一緒に行ってやる!》

「な。何を言うておる、
斗真は病み上がりじゃろ。そんなお主を連れて行くわけには行かぬ」

《じゃー、また柳生に襲われたらどうすんだよ?
馬もなしに逃げれるのか?
勝てるのか?》


「そ。。それはだな。。」

《なーにまかせとけって!》

「し。しかしだな。。」

「阿国もなんかゆってやれ」


《はぁ。斗真は一度決めたらきかんやつやからなあー。


ほんなら斗真これだけは約束してや?》


《なんだよ姉貴》

《ぜったいに無理はせんこと
ぜったいに死なんこと。》



《大丈夫だって!俺には祖先様がついてるから!》


「祖先様を大事に思っとるみたいじゃが

そんな偉いお人だったのか?」

《そりゃー真田って言えば豊臣に加勢した。
ん?豊臣?》

《いやいや。優姫、真田幸村ってしってるだろ?
豊臣軍についた猛将だぞ?、

優姫がその時の時代の子なら知ってるだろ?》


「うちは確かにその時におったし
続柄上
家臣達ともよう会っとったから それほどまでに
武勇があるのなら。
ウチの耳に入ってくるはずなんじゃが。。

はて。。居なかったと思うんじゃがの

真田って者は。

いやおらんかった。 うん。」



《へ。。。?》

じゃ。。今まで信じてきたものって。。。

祖先様は何でもない一般人だったのか。。

「ぁりゃ。
ま。。まあでも 歴史と言うものは
かならずその通りって訳じゃないからの?
書物なぞ、間違えるときもあるわい!
だからそう 悔やむ事もなかろーて!」



《優姫ちゃん 優姫ちゃん それまったく
フォローしとらんで?》









あ。。








「と。。とりあえず巫女様の所に行くぞ!!」

「場所はどこなんじゃ?」

《それは斗真も良く知っとる 天月之神神社ってゆうところや》

《あんな所に巫女様なんかいたっけ?》

《まー行けば分かるやろ。キィつけていきーや》








「ノゥ、斗真
お主の先祖をうちは知らぬ これは本当じゃ

その真田どのが 本当に豊臣軍の猛将なら

ウチが知ってるって言うのも本当じゃ

それを知らないということは

歴史書と過去に食い違いがあるって事じゃ。

しかし

今ここに 豊臣と
豊臣 優姫と共をする友の真田 斗真が
ここにはおるじゃないか

それなら 真田の歴史を斗真が作ればよかろう

自分が自慢できるような 歴史を作ればよかろう

その権利が人にはあるのじゃから


だからいつまでも悔やむでない。斗真」





それもそのはずなんだ。
優姫には嘘を付く理由も何もない

ただ、歴史書と言う記録に踊らされ

勝手に夢を見てきたのは俺の方なのだから



《優姫。。ありがとう、
悪かった それなら俺はお前の家臣になろう。
そして共に歴史を変えよう》

そしてこれが、真田家の第一歩になる事は

斗真本人も武者震いと同時に感じていたのだ



いざ天月之神神社へ