コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 因果を変える物語り ( No.9 )
- 日時: 2015/01/30 01:25
- 名前: せいや (ID: iT5/uwFU)
八章
光輝燦然
馬で走り。だいたい2時間ちょっと。
俺と優姫は天月之神神社のふもとまできていた。
向かう道中
何もない方が難しいぐらい
色いろあった。
色々やらかしたのは優姫。
どれだけ寄道すれば良いのかと思うぐらい寄道させられた
腹を空かせては戦は出来ぬだのなんだの
結局は自分の欲求に素直なだけのような気もした
それでも、張り詰めていた表情が
和らいだ姿を見てホッとしたのも正しいと言えば
正しいのかもしれない。
「のう、斗真。。まさかとは思うが
登るのか?コレを。
この恐ろしいコレを」
《なに登る前から引き腰なんだよ。》
「うちはコレを認めぬ。
こんなの認められるか!たわけ!」
なに勝手に逆ギレしてんだよ
馬鹿かこいつ
《階段をコレにして現実逃避してんじゃねーよ
直視しろよ。
階段と言う現実を直視しろよ。》
「うち。階段アレルギー。。」
なんだよそれ
近代稀に見ぬ奇病だなおい。
《そーか。それじゃー仕方ない
そこで待ってろ。
じゃーな》
「まてまて。冗談じゃから。
行くから先に行くでない。
怖いでないか。」
なんじゃいなんじゃい!
少しは優しくしてくれてもよいではないか。
斗真のばかたれ。。
《しかし、久々にきてみたら 結構段数あるなー。》
《小さい頃は良く走って上まで行ってたんだけどなー》
「どんだけ体力ばかなガキだったんじゃ。」
《おい。もれてるんだよ。心の声が》
はっ。。。
「そら耳なんじゃないか?ウチがそんな、体力ばかだなんて言うはずが無かろう?」
《おい。誰が体力ばかなんて言った?》
こいつやっぱ馬鹿だ
「。。。ひゅーひゅーひゅー」
《フケもしない口笛ふいてごまかしてんじゃねーよ。》
「う。。うっさいわい!ばかばーか!」
ばかはどっちだょ。たっく
「やっとついたーって。
なんじゃい此処。。随分廃れてるではないか。
手入れをしとらんのか。。
仏に失礼じゃろ」
《参拝する人すら少なくなってきているからな》
「なぜじゃ?」
《それは。 いくら、拝んでも何をしても
天は 恵みをもたらさないからな。
もう諦めているんだよ。。》
「そうか。。すまぬ」
きっとこの時代の人達に
知られたら ウチは嫌われて
蔑まされるんじゃろうな。。
《なに謝ってんだよ。お前は悪くない。
それにこの状況を変えるんだろ?
仏じゃない、人のお前が。
なら良いじゃないかそれで。》
「斗真。。すまぬ」
《だからまやまんなって!
それよか探すぞ。その巫女様を》
そうじゃな。
巫女様ー
巫女様ー
巫女ー。
…
…
斗真。本当に、いるんじゃろうか?
阿国は場所間違えたんじゃないのかの?
姉貴は間違わないさ
大丈夫。
巫女様ー。。
にゃー!!
そこの、人間うるさいぞ
静かに寝ていたのに。。
《ね。。ねこが喋ったぁぁ?》
「阿国 巫女どのに会えると聞き此処に参ったのだが
そなたが巫女どのか?」
《優姫。お前なんで冷静なんだよ。》
そりゃあ阿国みたいなんが、居れば
驚かんじゃろ。
まそんな事言えんがな。
あー阿国ちゃんの知り合い?
ちょっとまってね!
その時 周りを 視界を眩い光が覆った
いや、そんな技術があるわけもなく
ただ陽の光が差し込み
視界が半減しただけなのだけど。
彼女の神秘的な姿を見て
あえて言うなら
暖かく眩しい光が彼女を覆った
が、正解なのだろう。
「それで。そなたが巫女どのでよいのだな?」
巫女と言うのは人が勝手につけただけさ
僕はただ、生きてきただけ、
ただほら、
耳が生えて。尻尾が生えてるなんて
人知を超えちゃってるでしょ?
だから、人は
そうゆう珍しい者を崇めたがるんだよ。
まあ、化け猫とも言われたりしたけどね?
それに、いまや僕も忘れられた存在さ
それで。阿国ちゃんの知り合いの
お嬢さんと、坊や
僕になんのようかな?
久々に来た話し相手だし。
話を聞くよ
語り聞くよ
《その前に、俺の名前は真田 斗真。
それでこいつが 豊臣 優姫。巫女様の名前は?》
名前。名前かあー。
そんなの僕にあったかな。。
そう言えば 昔は
御霊って言われていたかな?
それに、豊臣 優姫ちゃんは
現世の子じゃないよね?
僕にはわかるよ
分かっちゃうんだよー。
「それも話の一環で通る道じゃ。
とりあえず話を聞いてくれるかの?巫女 御霊よ」
わかった。さあー、話して
「では…」