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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 翼と自転車 ( No.35 )
- 日時: 2015/07/29 17:55
- 名前: ビタミンB2 (ID: fOamwJT9)
第三章 十二の天柱
「ちわっす!」
その部屋は、真ん中に青い大きな机がどーんと置いてあり、部屋のあちこちに人(?)がいる。
「おお、おっせーなあ。待ちくたびれたぞ!」
「へえ、この子?」
「可愛い顔だね。」
「新入りか!? どれどれ!」
「普通な奴だな。」
わちゃわちゃと人(?)が集まってくる。暑苦しいことこの上ない。
「おい、ちょっと……」
その時、誰かがパンパンっ、と手を打った。
「は〜いっ、ちゅうもぉ〜〜〜く!」
翼は声のした方を見る。そこに、少女がブドウのような紫色の目をキラキラさせて立っていた。
「……!?」
先程『何見たって驚くかよ!』って言っていた人が早速驚いている。
顔や腕、足の一部分に鱗があった。本来耳があるはずなところに、とがったヒレ。窓から差してくる日光を、鱗が美しく反射している。
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