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3/22 修正版

・０１


もう何時間、泣き続けたことだろう。


もう何年間、叫び続けたことだろう。


あとどれくらい、嘘を重ねればいいのだろう。




教室を飛び出して、廊下を駈けて、階段を飛んで、駈けて、飛んで_________。

すべての感情を捨ててきたからなのか、重い足に反して私の心は軽かった。私の耳許を囁くような風が過ぎ、私の身の横を流れるように景色が去る。
どれだけ走っても目に飛び込むのは同じ景色で、身を過ぎ去るのは見飽きた世界だった。

朱の彩りが私を包む度、翳りが私を堕としてゆく。


言い知れぬ悲哀、捉えどころのない喜び。

憧れと、焦燥。


全ての感情が掻き乱れ、互いを憎み、堕とし合う。時に其れは共鳴して、時に其れは乱舞して。

悲しいのか、嬉しいのか、苦しいのか、辛いのか。今の感情を問われたら、恐らくその全てだ。

泣き叫べばいいのか、喜び笑えばいいのか。

______________もう、何も分からない。

凡てが無になったとき、私は総てに攫われる。




喜劇も悲劇も、恋物語も、はじまりはいつも残酷だ。