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Re: 晴天の空【オリキャラ募集中!】 ( No.21 )
日時: 2015/03/21 20:00
名前: レム* (ID: sSv6cHIH)

#10 初登校



「……って事だ。で、そろそろ案内係が来るはず……」
 俺は今、教員室で担任の話を聞かされていた。
「失礼します」
 すると、聞き覚えのある声と共に、『ガラガラ』と音をたててドアが開かれた。
「おお、ルーナ。丁度いいな」
「丁度いいっていうか、先生が時間を指定したんですよね?」
 そう、それはルーナだった。
「そうだったか? まぁいい、案内してやれ」
「りょーかいです」
 ルーナは返事をすると、俺を引っ張りながら再び『ガラガラ』と音をたててドアを開け、教員室を出た。

「なんでルーナなんだ?」
 廊下を歩きながら、俺は質問を投げかける。
「ん? あぁ、生徒会役員だからだよ」
「生徒会!?」
 叫ぶ俺にルーナは人差し指をたてて、「うん」とさも当たり前の様に頷いて見せた。
「よくわかんないけど、魔法科の成績上位5人と普通科の2人が生徒会に入るんだって」
 つまりお前は魔法科の成績上位なのかよ……
「会長って言われてたんだけどね、嫌だから雑用になった」
「……」
 もう何も突っ込まないぞ、俺は……
「あ、ここだよ。高等部1-A。私が名前呼んだら入って来てねー」
 そう言うとルーナは教室に入っていった。

『はよー。早速だけど今日は転入生がいるぞー』
『え、男子? 女子?』
『男子だよ』
『イケメン?』
『さぁ……目付きは悪いけどね。ってことでミズキ!』
 え、これが合図なのか?
「失礼します……?」
 教室の前に立ち、ルーナに「何をすればいいんだ?」と目で問いかける。
「自己紹介だよ。ほら、さっさとする!」
「え、あーっと……相良瑞希です?」
 そう言うと、周りから「和国出身かな?」と声がする。
 ……和国って、なんだ……?

「えーと……席は……エマ、手挙げてー!」
 すると一番後ろの席から白く細い腕が伸びる。
「あの横だ」
「おう」
 席に座ると、エマと呼ばれた少女に話しかける。
「よろしくな?」
 少女はコクリと頷き、
「……エマ・スーリン」
 とだけ言った。
 ……変わってる奴多いな、ここ……
 そう思ったことは秘密だ。