コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 晴天の空【オリキャラ募集中!】 ( No.44 )
- 日時: 2015/02/18 16:06
- 名前: レム* (ID: xy9VqjvI)
#19 THA・変人=校長2
「いつもああなのか? 校長って……」
校長室を出ると、隣を歩くルーナに尋ねる。
すると、短く「うん」と答え、言葉を続けた。
「まず、運動会が2回あるね」
「2回!? ていうか魔法学校に運動会とかあるの!?」
「あるから言ってるんだよ」
「えぇ……」
ていうか普通に徒競走なんてするのだろうか……
……想像できん。
「しかも『校長先生の話』で、自分で選手宣誓しちゃうし」
「自分で!?」
もう自由とかそういう問題じゃないだろ……
大丈夫か、この学校。
「普通科のクラスはくじ引きで決めてるらしい」
「……いいのか、それで……」
「前はクラスの集合写真に乱入してきたし」
「もはや妨害!?」
すかさず突っ込むと、ルーナは「うーん」と首を傾げる。
「……もう思い出せないや」
「まだあるんだ!?」
苦笑いのルーナ。
……大丈夫か、本当に……
「それから」
「ん?」
「今度、地球戻るけど」
「!?」
「……着いてくるかはそっちの勝手」
「おう」
珍しく、ルーナは突き放した言い方をする。
「ただ、着いてくるなら、それなりの覚悟はしなよね?」
それは、どういう意味なのだろうか……
俺は、まだ知らない。
- Re: 晴天の空【オリキャラ募集中!】 ( No.45 )
- 日時: 2015/02/20 16:27
- 名前: レム* (ID: xy9VqjvI)
#20 意味と想い
「はぁ……」
夜。
自室のベッドで、私は深くため息をついた。
「大丈夫な訳ないのに……。何、言っちゃってんだろ」
昼下がり。
ミズキに今度向こうに行くことを知らせた。
着いてくるかは勝手。
私はそう言ったのだが、着いてくるに決まってる。
だが……
向こうに行くには、条件がいるのだ。
だがそれは、極めて危険——
「やっぱ、馬鹿だなぁ。私」
覚悟っいうか……
「決心って感じかな」
と、耳にある声が響いた。
『ルーナ。来て』
……全く、面倒なものだ。
◇
月明かりの下、木に囲まれた土地。
切り株に腰掛け、声の主を待つ。
「……ルーナ、待ったか?」
と、気の影から小柄な少女が姿を見せた。
「待ってはないよ、シロ姉」
彼女は白川昴。
私の姉的存在。
「そうか、なら良かった」
ホッと息をつき、隣の切り株に座った。
「で、こんな夜中になんの用?」
「悩んでいる様だったからな。私はルーナの家族だぞ?」
「……ん」
コイツは、こういう事を真顔で言うから困る。
……反応にね。
「……ミズキに、地球に行くことを言ったの」
「へぇ、わざわざ?」
「うん。それで、馬鹿だなぁと思って」
「……そうか」
……本当に、私は馬鹿だ。
「——こんなにも、大切なのに……」
私の呟きは、月の空に消えていった。