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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 哀昧喪糊。−あいまいもこ− ( No.19 )
- 日時: 2015/03/27 18:44
- 名前: めろんそーだ (ID: WRnRcXUM)
「ねぇ、何で私が透けてるのか気になるんでしょう?」
「当たり前だろっ……」
机から身を乗り出す彼女に、俺は目線をそっと逸らす。
それは恐怖心からか、それとも別のものからか。
見てはいけないものを見てしまったような気がして、ゾッとしていた。
自分の心音が早いペースで鳴っているのがわかる。
「うふふ。
これは知っておいたほうがいいと思うわよ」
言う、言わない、言う、言わない。
彼女はポケットから平然と花を取り出すと、花びらをちぎりながら呟いていく。
机の上にひらひらと舞い落ちる白い花びらが、来栖さんの笑顔によく似ていて、少しだけ涙が滲んだ。
_____あぁ、会いたいなぁ。
ちらり、彼女を見る。
俺の目元を擦る仕草には、気付いていないようだ。
「言う……言わない!」
彼女はにこっ、と笑って最後の花びらをちぎり終えた。
……言わないのかよ。
何とも言えない脱力感に襲われた。
「残念ねぇ。
………教えてほしい?」
「おう」
ここまで話に乗っておいて何も情報が得られないなら、流石の俺も怒る。
「そっか……じゃあ、じゃんけんね?」
「……は?」
人探し中の図書室で。
_______とある女子とじゃんけんすることになった。
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