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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 哀昧喪糊。−あいまいもこ− ( No.24 )
- 日時: 2015/03/31 20:10
- 名前: めろんそーだ (ID: DjVjPc1U)
どさり。
地面に膝をついた。
はぁ、はぁと息を整える。
来栖さんは何処にいるんだろう。
「来、栖さん……」
下を向いているだけで、ぼろぼろと涙が零れた。
一番辛いのは彼女で、俺なんかが泣いてる場合じゃないのに。
涙は溢れて止まらなかった。
「………リュウ?」
いつもの優しい声が聞こえて、顔を上げる。
そこに立っていたのは、汐。
俺の大事な友達だった。
彼は俺の顔を見ると一瞬驚いて、にかっと笑う。
「……何だよっ…」
しゃがみ込んで視線を合わせようとする彼。
何だか嫌になって、目を逸らした。
「……ほら、笑えって!」
「___え」
ぱしんっ。
汐は俺の顔をこっちへ無理矢理向かせると、満面の笑み。
「お前がそんな顔してたらこっちだって暗くなるよ?
何かあったんでしょ、言ってみ?」
俺達友達じゃん、と笑う汐。
____こいつなら、分かってくれるんじゃないか。
「………な、俺の話信じてくれるか?」
俺は汐に向かって、問いかけた。
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