コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: アゲハ蝶▼△短編 ( No.27 )
日時: 2015/03/15 21:32
名前: *恋幟あげは (ID: xStpW3P0)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

      *

「ありがとう委員長!」
「やっぱ助かるわ〜委員長みたいな人がいたら疲れなくて済むわ」
「ちょっ、委員長に失礼だよ!」


「いいのいいの。これが私の仕事だからさ♪」


あぁ神様、助けてください。
この仮面みたいな笑顔の取り方を。
疲れてるときの助けの求め方を……

      *

季節は冬。北風が痩せた木を揺らし、枯れ葉を巻き上げている。
雪はまだ降ってないからんまだ乾燥しているだけの冬という感じ。

「う〜、寒っ」

手を口に当てハァ〜っと暖かい息を手に当てる。
口当たる暖かい息が反射してメガネを曇らせる。
メガネを付けてるとこういうとき不便だ。

私の名前は宮間楓。みやま かえでって読む。
ほぼトレードマークに近い紺色のメガネはお世話になって2年経つ。
髪はいつも片三つ編み。後ろ髪を束ねて右肩に下ろしてる。
なんというか勉強好きって風靡で確かに動くよりは好きだけど、そうガリ勉というわけでもない。
学校での役職は学級委員長。
所により評議委員と言うみたいだけど、私は中一からこの見た目から推薦され続けている。
そして特に嫌気を指すことなく高一になっても努めている。

Re: アゲハ蝶▼△短編 ( No.28 )
日時: 2015/03/15 22:50
名前: *恋幟あげは (ID: xStpW3P0)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

しかし或る悩みが私にはある。

「あ、委員長おはよ〜」
それは人から嫌われてるというわけではなく。
友達がいないわけでなく。
運動音痴……は少しある。
でも一番は

「いいんちょおはよ!今日の当番がんばってね」
「あ、うん!任せて!」

制服のポケットにある小さなノートを私は取り出し開く。

☆To Do リスト
 ・ウサギのえさやり
 ・風紀委員の会議
 ・生徒会の書類添削
 ・図書庫の整理
 ・野球部の給水配達
 ・美術部の絵の具買い出し
 ・放課後校内点検

「はぁあああ……」

この次々溜まるTo Do リストの中身と
頼まれると断れない暇が故の性格と

「おはよ〜!ねぇ委員長!」
「ん?何、相沢さん?」
「今日花壇の水やりやってくれない?」

あ、また……
顔が引きつるというか勝手に……

「うん、いいよ!」
「ありがと!委員長神!」

このほぼ自動で填められる笑顔だ。

「また……溜まっちゃった」

 ・花壇の水やり

私のTo Do リストは毎日溜まっていく。