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- ぼくのかんがえたさいきょうの、ちゅーにびょー(ぼく中二病) ( No.4 )
- 日時: 2015/03/11 23:12
- 名前: ヒトデナシS ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
【3】
「それに梨よ。先ほども言ったであろうが、もう後戻りできない状況下にあるのだ。もうすでに」
「えっ? いや……それは龍同先輩のさじ加減であって実際に行動を起こしてるわけじゃ……」
「もうすでに、果たし状を送っているのだ」
「ああ、果たし状ですか。へぇ。——————ってえええええええ!?」
ええ、あのセリフ(2投稿目参照)に言ったセリフって物理的な意味だったんですか!?
てっきりあれはライバルキャラが言いたいセリフNo2ぐらいのセリフだとばかり……
「えっ、じゃあもう先生方には僕達が戦争を仕掛ける予定なのを知っていると……?」
「実行時間は放課後にしてあるがな。今は朝の3時間目の休憩時間。
4時間目が終わり、昼休みに入った途端に奇襲をかける。
奴らは放課後だと思っているからな。きっと驚くだろう」
「いや、それだと果たし状の意味ないじゃないですか!? 普通に奇襲すればいいんじゃ……」
「書きたかったんだ。仕方ない。」
「バカだあああああぁああ!!!」
この先輩、戦争仕掛けるくせにどんだけ自分のやりたい事に忠実なのか。
「つまり、以上の事から、我々は昼休みに職員室へと進軍する。ここからは文字通り、戦争だ」
「ポニテかいちょー、もちろん『中二病』は使っていいよね?」
焔はヒラヒラと手を振って質問する。
————この学校、『夢見高校』は少々特殊な学校である。
何が特殊かと言えば、この学校では学校外では使用を許されない特殊な仕様がある。
それを特殊な仕様を総称して、『中二病』と名付けられる。
『中二病』の元の語源は大人になってもイタタ属性が離れない事を言うのだが、この場合は当たらずとも遠からずである。
なぜなら、ここでは確かに『中二病』という能力の発現が存在し、具現化するからである。
無論、先ほども言った通り学校外では仕様出来ない。あくまでもここで、かつ『決められた時間のみ』である。
校長の決めたルールブックには以下の様に書いてある。
・校長のありがたいるーるとせつめーときょーくん(ルールと説明と教訓)
1、中二病とは、自分の内面を具現化できる最強の力。
2、普段は学生生活を謳歌し、ある時は「中二病タイム」を楽しめ。
3、外部には漏れないらしいから好き勝手にやっていいよ。
4、えー、まだ書くの?飽きてきたんだけど。いやまァ確かにワシって校長だけど、
基本的には自由な校風だしこれ以上書くのは私の方針に反する反逆行為というかなんというか。
5、\(^o^)/←この顔文字好きwww わろすwwwww
————と。
書き方うんぬんのツッコミは置いといて、この『中二病タイム』というのが、
ここにいる学生達一人一人に与えられた、個性を発揮できる時間なのだ。
ちなみにこの時間以外に使用すると罰ゲームを食らう。
あ、別にどっかの遊○王みたく、カードにされたりしないから大丈夫。もっと軽いモノである。
とまぁ、こんな不思議学校なのである。ここは。
何故外部に漏れないのかは生徒全体の謎であり、不思議である。説明終わり。
「————もちろんだ。その時間は『中二病タイム』になるはずだ。
思う存分、やりまくれ。後、説明してくれて礼を言うぞ、梨」
「えっ、何で僕の脳内が分かったの!? なんで!?」
僕思わず口に出していたのだろうか……。
「そういうわけだ。決行は4限目終わりの昼休み。さぁ————」
龍同先輩はニヤリと笑みを浮かべた。面白い獲物をみつけたトラの様に……。
「————『中二病団』、出撃っ!!!!!!!」
その掛け声とともに、休憩終わりのチャイムが鳴り、『中二病団』は4限目の勉強に励んだ。