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Re: ユウナちゃんのお道具袋 ( No.6 )
日時: 2015/03/21 21:51
名前: 独楽林檎 ◆tr.t4dJfuU (ID: vLlTyC08)

 次の日。

 あのさ、ユウナちゃん……大丈夫なの?

「何が?」

 いや、僕がここに居たら先生に見つからないかなーと……

「大丈夫、ポケットに入ってるだけで見つかることはないよ!……多分」

 そう。

 僕は、ユウナちゃんの右ポケットに入っている。

 何故なら、『学校の事も知ってほしいから』なのだとか。

 まだ昨日の自己紹介の続きを聞いていないから、少しキャップを取り外したくなってきているのだけど。

「もうすぐ業間だな〜……20分の間に、校舎内を全部周っちゃおうか!」

 うん、見てみたい!


 今は体育の時間なのだそうで。

 多少大声を出してもいいらしいんだ。

「……鍵開けは得意だし、ね」

 え?

「ううん、なんでもない。……じゃ、サッカーボールを片付けようかな」

 あっ、サッカーボールって僕の置かれた棚の裏に置かれてた!

「そうなの?サッカーボールと話したことって、あったりする?」

 うん、毎日閉店した後に。

「そうなんだ、いいなぁ、お泊り会みたいな感じで!」

 うーん、みんな家族みたいなものだけどね。

「え、そうだったの!?それなら今日から毎日百均に行かないと……!」

 その必要はないよ!

 だって、ユウナちゃんと一緒にいれるんでしょ?

「そっか……そうだよね!寂しくない……の?」

 うん。

 答えたらユウナちゃんは光るような笑顔になって、

「よかった!」