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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 雨の社 ( No.5 )
- 日時: 2015/03/18 23:16
- 名前: はにわ ◆wrfkg3Dbu. (ID: De6Mh.A2)
「嘘、ほんとに、……。」
「本当だとも」
あー焦ってる混乱してる。そんな少女を見て、子どものように笑って見せた。と、
「私、みやこっていうの、京都の京って書くんだ……」
「あっ、なんで突然自己紹介なのかっていうとね、
神様と話せることなんてめったにないでしょ、だから覚えておきたくて!!貴方の名前、も——」
早口で話し始める少女。きょとんと見つめる。かと、思うと、みるみる萎れてしまった。
「あ、ああごめんなさい、また騒いでしまって」
——少女の頬をぎゅっとつかんだ。片方だけ。
「わぁ、やめへくらはい!!いらい!!いらいれす!!」
「その敬語やめたらはなしてやろうかな」
意地悪!!と目線で訴えてくる。わりぃが怖くないぞ。
「わかっら!!やーめー……」
そっと手を離し、右手の人差し指を立てながら話した。
「神様なんていいかげんなもんだぞ、敬語なんか使わなくても——いや俺が人間だと思われてる頃からか」
目をぱちくりさせながら少女は聞いていた。
「ま、きれいにみせようとすんのはやめろってこったな。
気取ったって仕方ないし」
「……うーん、母さんは敬語を使いなさいっていってたから」
「まぁ時と場合によるよな」
話が長くなりそうなので、実に勝手ながら終了させて頂いた。
じゃ、あらためてよろしく頼むぜ、京ちゃん。
俺の名は周だ。
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