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4月10日

「はぁ〜」

今日でいったい何回目のため息だろう？私が悩んでいるのはほかでも　ない、新入部員の勧誘だ。
この蘭学中学校では校長先生がたくさんのクラブを作ったため、新入部員を呼ぶことが大変なのだ。

「おとーーー聞いて聞いてーー」　

この声は・・・。私が振り向くとやっぱりそこにいたのは・・・

「見てみて、新しい新入部員ゲット！！」

「えっ、すごいじゃん。けど、おとって呼ぶのはやめてよ麻友！！」

おとって言うあだ名は、私がこの吹奏楽部に入って気が小さい＝おとなしいという理由で麻友がつけたあだ名だ。

「いいじゃんみんな呼んでるんだし」

もうみんなそのあだ名で呼ぶのやめてるけどね・・・。
ったく、麻友は頑固すぎるから直らないんだよね・・・

「えーと、これで1・2・3・・・10・・・19・20。20枚だよね？」

「うん、たぶんあってる！！ってことで、この入部届けいったん蘭ゴリのところに持っていっとくよ！！じゃ、また放課後ね。」

「あっ、ありがとう。でも蘭ゴリはやめたほうがいいと思うけど・・・」

蘭ゴリとはこの蘭学中学校吹奏楽部の顧問である。体が大きくてゴリラみたいな体つきのため、麻友がこのあだ名をつけ、たい半の人はこのあだ名を使う。

「ばれてたらどうするんだろう・・・？まぁいいや、それよりももうちょい新入部員集めてこようかな？」


このときはまだ誰も思わなかった
まさかこの蘭学吹奏楽部のに嵐のような出来事がやってくることを・・・