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Re: 吹奏学部は大混乱 ( No.15 )
日時: 2015/03/24 21:00
名前: るーたん (ID: t18iQb5n)

「起立、礼、さよーなら」

『さよーなら』

はぁ、今日は誰と帰ろうかな〜?

「麻友ー、今日一緒に帰れる?」

「あっゴメン。今日はかんじテストの居残り!!てへっ」

てへっ、ってまた居残りなんだ・・・かわいそう・・・

私は、自分で言うのもなんだけど居残りをしたことがない。周りの人が言うにはいわいる優等生ってヤツ・・・

「だから奈々は先に帰っといて!!」

「えっ、いいよ待ってるから」

「気にしない!!それにこれいつ終わるか見当つかないし!!」

どうしたらこんなに元気よく、居残りができるんだろう・・・?
私だったら絶対無理・・・



       ☆         ☆         ☆
これからどうしようかな?

「おっ、安藤ちゃんじゃない?おーい安藤ちゃーん」

まず、サックスは仲介できる人を探して・・・どうにかしてけんかを止めて・・・高折先生の転職は誰かに相談したいけど無理だし・・・えーと後残ってるのは、フルートのパートケンカか・・・これは私が頑張るしかないよね!!私が頑張らないと・・・


「安藤ちゃん!!安藤ちゃん!!聞いてる?」

「えっ、あっ、裕美先輩。さようなら」

ヤバイどうしよう・・・先輩の挨拶気付かなかった・・・・

「本当にすみませんでした」

「なにに謝ってるのかしらないけど、そんなに暗い顔してどうしたの?部活うまくいってないの?」

「えっ、あっ、あの・・・」

ここじゃ話しにくいかな・・・・?

「じゃあ、あそこの公園行く?」

「はい・・・」



     ☆        ☆        ☆

「じゃ、早速聞くけど部活うまくいってないの?」

「はい・・・なんかみんないろんなところでケンカとかしちゃうし・・・高折先生の転職しちゃうし・・・」

「・・・・そうだったんだ・・・」

あれ?なんか雨が降ってきた・・・?

「いいんだよ、泣きたいときはいっぱい泣けば・・・」

えっ、じゃあこれは雨じゃなくて・・・私の涙・・・?

「先輩・・・ひっく・・・わた・・・し・・・」

「いいよ、大丈夫誰も泣いてるところなんて見てないから。独りで抱え込むのは大変だよね・・・私もそうだったから・・・」

先輩の腕の中あったかい・・・

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ」

私は先輩の腕の中でひたすら泣いていた。
そして先輩も私が泣き終わるまでずっとそばにいてくれた。