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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 星屑チョコレート【短編集】 ( No.23 )
- 日時: 2015/04/04 10:15
- 名前: 蒼 ◆udrqXHSxjI (ID: A9wxTbZM)
【 秘め事ラヴァー 】
「ごめっ! 今日、ヤマトと一緒に帰るって約束しちゃって。だから……」
「あはは、良いよ。2人で楽しんで」
そう返事すれば、暦(こよみ)は安心した様に笑い、私を軽く抱き締めてから背を向ける。何度も手を振って暦を見送った後、私は自嘲的な笑みを浮かべた。何時まで自分の気持ちに目を背ければ良いのだろう。それに答え何てものは無いのに、どうしても探してしまう。
最低なのは解ってる。
でも、どうしたら正解なのか歪んだ世界では教えてくれないから、探すしかなくて。……何て、言い訳にもならない言葉しか口から出て来ない私は、相当可笑しくなってしまったみたいだ。気持ちに蓋をして、暦を……2人を応援すると決めたばかりだというのに。
冷え切った指先が悴んで、冷たいはずの雫すら温かく感じてしまう。誰でも良い。誰でも良いから、この歪んだ世界から私を連れ出してよ。
*
親友と好きな人が同じだったら。
そんな事を想像して書いていました。悲しいというか……辛い、ですよね。好きな人に彼女(彼氏)がいなかったら、まだ良いというか。可能性がありますけど、もしそれが……。暗くなりそうなので、この辺で止めておきます。うぅー。
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