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Re: 星屑チョコレート【短編集】 ( No.26 )
日時: 2015/04/04 12:22
名前: 蒼 ◆udrqXHSxjI (ID: A9wxTbZM)



【 思い出延長線 】


「知ってるよ?」


 君の顔といったら、思わず吹き出しそうになるくらい、可笑しくてさ。笑いを耐えるの、凄く大変だったんだよ? でもさぁ、1番可笑しかったのは、間抜けた君の顔じゃなくて、君の瞳に映る僕だったんだ。君より酷い顔をしていた。変だよね。僕、何度も練習したのに、何で練習していない君より下手なんだよ。ねぇ、笑ってよ。僕は馬鹿だって。嘲笑って、世界から消え去ってよ。駄目な僕は、この世界から消える事が出来ないの。だから、だから、早く、そんな悲しそうな顔をしていないで、僕から、この滲んだ世界から出て行って。そうじゃないと、もう僕……。


——君を殺しちゃいそうで怖いんだ。





 明るい話を書くとか言っておいて……んんん? 何でしょう、コレ。
【 秘め事ラヴァー 】を書いていた時に「あー、人によってこういうパターンもあるんだな」と思いました。この場合は親友では無く友達、という方が合っているかも知れません。流れ的に。相手を許すか許さないか……うん。また長くなりそうです。