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【　幸運争奪戦　】


　口に出せば２文字なのに、大事な時に限って発する事が出来ない。単純に考えれば、会話するより簡単だけど、何よりも緊張しちゃって。ああ、そんな顔で誰を見ているの。こっちを、僕だけを見てくれ。離さず付いて来る溶けた情と同化して、醜い。言われなくても解っている。それでも、言葉に表せない僕は、世界１の弱虫だ。

　甘ったるい全てに、泣き顔さえも吹き飛ばされてさ。君じゃなきゃダメだよ。もっと、もっと、軽い足取りで。辿りついた僕を見て、笑ってしまうかも知れないね。指の隙間から零れた不正解を、残念に思わないで欲しいな。君が待ち望んだ正解だから、答えは１つ。


　気が付いて、此処に正解者が立っている事。


＊

　
「君」を閉じ込めて自分だけのものにしたい話。
　独占欲が強い人、好きです。２次元限定ですが。私は束縛されるのを嫌うタイプなので(^◇^;)
　正解、不正解はないと思うけど、相手に選ばれたいと願ってしまうのが恋なのかなぁ。解らん。