コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: A quirk of fate〜運命の悪戯、君に届けたい〜 ( No.12 )
- 日時: 2015/07/26 17:05
- 名前: 音宮 (ID: X.Y5W974)
7day — in the morning —
まぁ、だらだらとそんな問題集をやりながら過ごしている私。
今日は久しぶりに息抜きです。
いつも息抜きばかりなんだけど、今日は特別!!
だってハーベルさんが所属している護衛隊が見せてくれる試合。
そう、今でいうフェンシング大会のようなもので二人の兵士が偽物の剣をもち、戦うんだ。
これが結構盛り上がって、国全体で応援したりするんだよ。
ちなみに屋台もすごい数だし、ほかの国からもお客さんが来たりする。
この祭り?は年に12回行われていてだいたい月1であるんだ。
「ハーベルさん、頑張ってください!」
今から試合に出ようとしているハーベルに声援を送る。
ハーベルさんは薄く笑って低い声で
「頑張ります、麗様」
言った。なんとも美しい。これが美男子……などと思いながら手を軽く振って見送る。
「何、デレデレ顔してんの?気持ち悪」
この悪い言葉を言うのは一人しかいない。
最近、とても口が私に対してだけ、悪くなったサイトである。
もう私だってむかついたから様を心の中では外している。
「なっ、そんな顔……してません」
一応、否定しておくが、自分でもわかっている。
だってあんなかっこいい人に「はい、行ってきます」だの、「はい、がんばります、麗様」などと言われてしまうのだから。私はそこから新婚夫婦を想像してしまったりしてもう、そりゃあ、栄養を十分に取ってます。
「わかってるくせに。本当に麗って気持ち悪いよな。兄様の気がしれない」
なっ……。そこまで言わなくてもいいだろと言ってやりたいが、自分でも気持ち悪いなっと最近思い始めていたので言い返せない自分が嫌だ。
「あ、何してるんですか、二人とも。もうタクの試合が始まりますからあちらにいきましょう」
きれいな美声を出しながらきらきらと無駄に光ってこちらに呼びかけたのはもちろんショウ様。
「はい!今行きますよ—」
- Re: A quirk of fate〜運命の悪戯、君に届けたい〜 ( No.13 )
- 日時: 2015/08/01 18:18
- 名前: 音宮 ◆93nWkRSozk (ID: X.Y5W974)
7day — in the afternonn —
「本当に強いんですね!ハーベルさん!」
ふふっと笑いながら試合が終わったハーベルに駆け寄る。
「それほどでも……ないです」
というハーベルさんはとても照れていて可愛い。
「謙遜する必要はないよ、タク。だって優勝してるんだから」
ハーベルさんの肩に手を置くサイト。身長差がちょっとおかしくて笑ってしまいそうなのをこらえる。だってずいぶんと離れすぎててどっちが王子なのかよくわからなくなってしまいそうだ。
「たまたまですよ、サイト様」
そう、ハーベルさんは疾風のごとく、さらりと相手をかわし、倒していったため、ハーベルさんは優勝していた。