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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: Rain ( No.9 )
- 日時: 2015/12/03 19:31
- 名前: 逢逶 (ID: Ft4.l7ID)
- 参照: http://0ja.jp/song/A2006070507.html
episode8
title COOL&SOUL
私の人生は終わらない。
いや、終われない。
こんなに痛いのに、男を求める。
そんな自分に飽き飽きしている。
「お姉さん、一人?」
夜の公園のベンチ。見上げると、長身で端正な顔立ちの男が立っていた。
「見りゃわかるでしょ、一人だよ」
「隣、座っていい?」
「どーぞ」
どうして私がこんなところにいるか…。
あの人と別れたところだから。
事件が起きたのは高校一年生の時。
私が男にいたずらされそうになって…。
男性不信で別れた。
でも、理由は言ってない。
だから、彼は今でも怒っているだろう。
「僕が誰だかわかる?」
「さぁ?どっかで会った?」
「付き合ってたじゃん」
その一言に凍りつき、彼の顔を見ると優しい顔で言った。
「この公園で別れたよね」
私が唖然としていると、彼は私の頭を撫でた。
「…好きだよ。今でも。僕はさ、別れた理由後から知って、守ってあげられなかったことに後悔している」
「無理だよ」
私はそう呟いた。
「…」
「私、男と遊んじゃったし。もう、昔の私じゃない」
私は泣いた。
すると、彼は私は抱きしめて、そっと囁いた。
「そんなの関係ないくらい君が好き」
私は彼の胸の中で泣きじゃくった。
冷たい心が一気に温められていくのを感じた。
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