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Re: レン・アイ追いかけっこ→ ( No.6 )
日時: 2015/04/25 18:45
名前: 伊吹吹雪 ◆u2YjtUz8MU (ID: 7NcgQhKb)

「剣道部に入りませんかー」
「吹奏楽部へ来てくださぁーい。気になった方は音楽室へどーぞ」
帰りの玄関で鳴り響く、勧誘の声。
その人混みの中を愛は激走する。

「そこの1年生、バスケ部はどう?」
気の強そうなバスケ部の女子に、愛は誘われる。
「いや、もう、一応決まってるので…」
「まあまあ、そう言わずに見学だけでも。」

「いや、ほんと、すみません!」
愛はそう言いながら、バスケ部の横を駆けていく。

「早!」
バスケ部の女子が驚きに口を開ける暇もなく、愛は玄関前廊下を猛ダッシュ。

そして靴箱へとFinish!

「そ、そこの1年女子、何部に入る気ですか?」
バスケ部が敬語で愛に問う。
「陸上部!」
愛はハッキリと言い切る。
「り、陸上部……」


「り、陸上部はた、大変…いや、健闘を祈っています!」
??

『健闘を祈る』
一体どういうこと?
普通の陸上部でしょ?

愛は疑問に思いながらも、ランニングシューズを靴箱から取り出し、履くと、靴紐をしめた。


今から行く部活が、“ある意味”校内一すごい部活だとは、思いもよらず、
愛は部活とそこに居る幼なじみに思いを馳せるのだった……