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Re: 初恋?何それおいしいの? ( No.10 )
日時: 2015/05/10 16:17
名前: まかろん (ID: syFyy808)

「ふむ・・・こっから1番近いのは、パソコン部、かな?」

この学校、生徒数がくそ多いのにも拘わらず、少人数体制をとっている。
私のクラスの場合、27人。 他クラスも、それくらいの生徒数だった・・気がする。
よって、教室数がおかしいことになっている。
私の学年、1年生は全部で8クラス。 他学年は・・知らない。興味ない。
一体端から端まで何メートルあるの・・・?
ここを公立校だと忘れるくらいの校舎のでかさ。
だから効率よく回っていかなければ、全ての文化部見きれないかもしれない・・・。

あぁ、運動部には入りませんよ? だって疲れる、たるい、眠い となるのが目に見えてるし。
いちよう、幼少期からやってた空手の影響で、筋トレは毎日やってるから目立つ贅肉は、ないと思うけど・・・。
教室、1人でちらちらと自分の体を見ている不審人物が、何の隔たりも無く見える上履きを見て、
べ、別に、贅肉っなんて・・ついてないもんっ
と半泣きになりながら教室を出た。


窓の外から、威勢のいい声が聞こえた。窓の下を見てみると、ちっさい人達が1つのボールを追いかけているのが見えた。
サッカー部か。
にしても高いな、ここは4階だっけ。人がゴミのようだ。
そういやあの変人クンはどの部活にはいるんだろ。 まぁどうでもいいか。
パソコン部は第二棟。ここから左に曲がって渡り廊下を歩くのか。
・・・もう絶対校舎内を覚えられる気がしない。 もはや迷路と化している。 地図を常に持っていないと確実に迷う。
しかも友達いないし・・・。
これは、部活で同じクラスの友達作らないと。
密かに決心した。



「え、男子バレー部。無いんですか?」
俺はバレー部の顧問とされている植田先生に聞いた。
「ああ、昔はあったらしいんだが、部員数が少なくなって廃部になったんだよ。」
「そんな・・・。」
絶望的だった。まさかこんなに生徒数がいて男バレが無いなんて・・・。
「うちの学校は、サッカー部とバスケ部が強いことで有名だからな。みんなそっちに流れていったんだろう。」
「そうですか・・・。」
ショートカットの髪を揺らしながら話す、サバサバとした感じの先生は割と美人で、この人が顧問か。と
期待してしまった俺の気持ちは落胆した。
「まぁそう落ち込むな。さっきなお前のほかにもう1人同じこと聞いてきたやつがいてな。」
「え!ど、どこにいるんですか。」
一抹の希望が見えた気がした。
先生はふっと笑って
「今女子が第一体育館で練習してるよ、と伝えたら真っ先に走って行ったよ。」
「あ、ありがとうございますっ!」
全速力で第一体育館に向かおうとしたが、
「そこって、どこにあるんでしたっけ。」
「・・・ここまっすぐ行って、次の角右に曲がれば生徒用玄関があるから、でかいほうが第一だ。」
「ありがとうございます!」
今度こそ、全力で向かった。


「で、でけぇ。」

第一体育館の目の前にいるのだが、あまりの大きさにたじろいでしまった。
俺の後ろには通路を挟んで奥にも体育館があるのだが、そっちも第一ほどでかくはないが、俺が通ってた小学校ほどある。
そこは生徒数300人程度だった。 この辺の小学校の中で1番多いと思うが・・・。

中学ってすげえ。こんなでかい体育館で練習してんのか。
改めて目の前の体育館を見て、
「よしいくか。」
俺のほかに聞いてきたやつって、どんな人だろう。
少しの不安と希望を胸に膨らませながら、一歩踏み出した。