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４．８

　今日は入学式。　新しい制服を着ると、自然と胸が高鳴った。
　不安はいろいろとあるけれど、これからの生活はとても楽しみ。
　あぁ、早く明日にならないかな。
　・・・でも結局お母さん来てくれなかったな。　
　　１人は寂しい。


　　　　　　パタン



「グルアァァアア！！また寝坊する気かこのアホ！」
「う・・・。え、今何時・・？」
「７時半だよ」
「うぉ、まじか。」
「ったく、入学式も寝坊しやがって、あんたもう中学生でしょ！？」
「へーへー。」
「んだその返事は！」
「はいはい。」
「はい　は一回！！」
「はーい。」
「ほう。朝からそんなにお姉様を怒らせたいか。ん？」
「申し訳ありませんでした。お姉様。」
「さっさと支度して来い！」
「・・・はい。」

あぁ、また寝坊しちまった・・。普通入学式って寝過ごさねえよな？しかも２日連続。
自分の体がわからん・・・。
歯磨きしながら自分の体を不思議に思っているわけだが・・・。
姉ちゃんの体のほうが意味わかんねえ。
朝、普通のサラリーマンと同じ時刻に出勤したかと思えば、帰ってくるのは午前１時。遅くて２時。
良くて５時間しか寝てねぇ。俺７時間は寝ねえとだめだわ・・。
まあ、そんな生活してるのに仕事はほとんど休まない。
風邪引いたところなんて見た事ねえ。　まだ２年くらいしか一緒にいないけど。
しかし、元気過ぎる・・・。
「隼！ご飯作ってあるから、ちゃんと食べて行くんだよ！」
「ふぁーい。」
「じゃ、いってきます！」
「いっへらっはぁーい。」
こんな感じでご飯も作ってくれる。夕飯は自分で作るが。

って、俺はいつまで歯磨いてんだ。早く支度しないと