コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 初恋?何それおいしいの? ( No.3 )
- 日時: 2015/05/01 21:03
- 名前: まかろん (ID: syFyy808)
だあぁぁぁ どうして!?
只今1時15分を過ぎた頃。読書好きを公言したが故に、母から借りた『清水連華』さんを読んでいるのだが・・・。
1人も近付いてこないよね〜。あはははははははは。
何だ?現実はそんな甘くないってか? 去年はアレでいけたのに・・・。
いや、薫よ。まだ諦めるのは早い。「部活」というものがあるではないかっ!
うん、大丈夫だ。・・・うん 多分・・・。
「あれ、本当に好きなんだな 本。」
「ん?」
そう問いかけられ振り向くと、隣にヒョロっとした癖の目立つ男子生徒が立っていた。
「あーえっと・・誰だっけ?」
「霧島だよ。しっかし物好きな女子も居たもんだ。」
「どういうこと?」
物好きな を強調してくるあたり、妙に引っかかる。
「え?普通女子って仲良い友達とグループになるもんじゃねぇの? 最初っから自分の世界に入ってるやつ、初めて見たわ。」
!?
嫌な予感がし、勢いよく椅子を引き周りを見渡すと、いくつか数人の固まりになって、楽しく談笑している女子達が見えた。
「えぇ・・?何これ・・?」
私は目の前の光景に呆然とした。こんなの、どっちの小学校にも無かったよ・・?
私が呆気にとられにとられていると
「あ、お前もしかして友達いない」
「うるさい。」
語尾に重なるくらいの早さで言ってみた。
「あぁ すまん。」
特にヘラヘラ笑うわけでもなく、あからさまに落ち込むわけでもなく、表情が変わらなかった。
「それと、」
「?まだ何かあるのか。」
「それ。」
霧島は先程読んでいた私の本を指差した。
「清水連華さんだろ。好きなのか?」
「あ、あぁ。知っているのか?」
「姉ちゃんがその人の作品一杯持ってるんだよ。」
「へぇ。」
驚いた。まさか知っている人が同級生にいるとは、思ってもいなかった。
「特に『五月雨』は俺も好きだな。」
やっと霧島の表情が変わった。
「・・・あながち読書好きも嘘ではないのだな。」
「え、嘘だと思ってたのか・・。」
「うん。その場のネタかと。」
「あぁ やっぱり俺そんな風に見られてんのか・・。」
照れくさそうに頭をかいた姿を見て、一言。
「変な奴。」
「・・・いや 君もたいがい変な人だからなっ!」
霧島の声が教室中に響き渡る。
クラスの目が同時にこちらに向いた瞬間、
「あ。」
続きを読み始めた。