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- Re: 零fighter山鷹隊【参照3000超え大感謝!】 ( No.103 )
- 日時: 2017/06/12 19:36
- 名前: ワタル (ID: q6B8cvef)
【戦慄の母艦……その3】
A・Jは、覆い被さる医師ギタレレの屍を、
「こんにゃろ!」と、
はね退けると小型銃を構え悲鳴の聞こえるバスルームへ向かった!
A・J「リンクス! 大丈夫か!? 」
A・Jが、バスルームに駆けつけると同時に、
1人の"全身水浸し"の軍人刈りの男が、飛び出してきた!
ネイビーブルーのタイトなコスチューム、プロットマンだ!
ドカッ
慌てふためくプロットマン、A・Jとぶつかり勝手に驚く!
プロットマン「どぉうわぁああああああああ!!!」
A・J「おい! 落ち着け! 気は確かか!?」
プロットマン「ひぃいいいい!君は確かA・Jだったか!? 助かった! 早くアイツを何とかしてくれ! 私は、プロットマン! ヘビの類いは苦手何だよぉお!」
A・J「だから! 落ち着け!何がどうした、説明しろ!?ヘビが何だって?」
そう言ってる間にも、おぞましい醜態が、視界に入り込む!
それは、
ヘビと言うよりは、無数の暴れる触手だ!!
緑色に滑り、ヌルヌルとしている!!
A・J「何なんだコイツは!? リンクスは、無事なのか!?」
それは、
ニュルニュルと伸び、脈打ち迫り来る!!
プロットマン「あわわ! ほら来た! 慌てろ!!」
A・J「チッ!」
パン!
パン!
パン!
謎の生物「ピギャーーーーーーーーー!!」
三発とも同じ箇所に見事命中!
迫り来る太い触手を一本撃ち落とした!
断裂して落ちた触手は、フロアの上で"のたうち"回る!
すると、その他の触手は、シュルシュルとバスルームに逃げて行った!
A・J「待て!」
逃げる触手を追い、バスルームに飛び込むA・J。
対象的にプロットマンは、フロアで未だに蠢く触手に、ビビりまくっていた。
「わぁーーーお!わぁーーーお!」と、少年の様にわめき散らす。
そして、何処から持ってきたのか?
折り畳みスコップで、蠢く触手を執拗に叩くプロットマン!
プロットマン「そら!こうしてやる! てい!てぇえい!」
バシ!ガシ!
ゲシゲシ!(踏んづけ)
そんな中、
警戒しながら、恐る恐る慎重に、
A・Jが中へ入ると、
触手はバスルームの排水口へと消えていった!
そこには、怯えたリンクスが、隅っこの方で小さく丸くなって震えていた!
A・J「クソ! 逃したか!? リンクス大丈夫か!? 排水口には近づくな!」
そう言いながら、出しっ放しのシャワーを左手で止める。
リンクスのたわわなボディーに、気を取られ、
銃を持つ右手を不注意にも濡らした事に、気付いていない。
リンクス「………(ガタブルガタブル)」
無言で小刻みに震えながら、"コクコク"と頷くリンクス。
A・Jは、そう言いながらバスタオルを、リンクスに被せる様に投げ、
思い出した様に、"ハッ"として、その場から走り出す!
ウクレレのいるスリープルームへ、向かった!
だが、行く手を阻む様にして、通路に立ち塞がる者がいる!
それは!
死んだはずの医師ギタレレ!
全裸のまま後ろ姿で立っているではないか!!
A・J「……嘘だろ……。」
恐怖!
戦慄が走るっっ!
振り向き股間も勃っている!爺さんの癖にぃーーーーっっ!
いや、驚くべきはそこじゃない……、屍の癖に!!だ!!
そして襲い来る!
ゾンビギタレレが口を開け、手を伸ばし、A・Jに突進してくる!
やたら速い!その走り!!!
腕の振り加減と、
腿上げの位置が高い!
A・Jは、突然の事に慌てて小型拳銃を構えた!
しかし、濡れた手で滑り、銃を落とした!
A・J「しまった!!」
目前に迫る、フル勃起ゾンビギタレレ!!
ゾンビギタレレ「シャアアアアアーーーー!!」
危ない!!
A・J(やられる!!)
と、その時!
折り畳みスコップを持ったプロットマンが、横からカットイン!!
プロットマン「フンガーーーーッ!!」
ゾンビの攻撃を退けた!
プロットマン「どりゃああああ!行けA・J!
この"短小包茎"のイカレジサゾンビの相手は、私が引き受けたああ!」
※イカレジサゾンビとは、頭がいかれた爺のゾンビ。ジサ(爺)でアール。
A・Jは、落ちた銃を拾い走る!
A.J「プロットマン!?……恩に着る!!」
そして、
スリープルームへ行くと、看護師ウクレレの姿があった!
コチラに対して横向きに、
奇妙なくらいに猫背だ!
髪が垂れ下がり顔が見えない!!
その腕から、いつ怪我したのか?
不自然に血が流れ……滴り落ちる。
A・J「動くな!! その腕……どうした!? お前は、一体! 何者だ!? 」
A・Jの研ぎ澄まされた眼差しと、銃口が標的を狙う……つづく。
次回 【戦慄の母艦……その4】乞うご期待。