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- Re: 零fighter山鷹隊【参照3000超え大感謝!】 ( No.109 )
- 日時: 2017/07/31 19:39
- 名前: ワタル (ID: q6B8cvef)
【魔城落城!カウントダウン!】
ゴーストマンモスが生き絶え、
ヴァルキリーが、完堕ちした事実も知らず、
ミフネと、デストロは、最上階を目指した。
すると、
突然の紅い光が、魔城の壁全体に走った。
直後、激しい揺れに襲われる。
たじろく、ミフネ。
デストロ「何だ! 何だ! 何事だ! 」
叫ぶデストロ。
次の瞬間、魔城の一部、氷の部分が溶けて崩壊していく。
中庭の氷は、もちろん。全て溶け巨大な湖と化した!
ミフネ達のいた付近の、
氷の柱でさえ、一瞬にして水となり、
支えていた床が崩れ落ちる。
パニック状態だ!
ミフネ「走れ! デストロ! 時期に水が押し寄せる!」
ミフネが、所々吹き抜けた開口部から下の階を覗きみると、
驚愕な光景を目にする!
なんと、
下から水が溢れ、此方に上がって来るではないか!?
デストロ「やっべ! 逃げろアニキ! 」
2人は、最上階を目指しひたすら走った!
何故、
こんな事態になったのか?
時を少しばかり、
遡ってみよう……。
※作者が好きな同時進行を描写した時間枠の展開です。
名ずけて【その頃チェック】一方、ホニャララ達は……てきな。
ここは、
隠し通路。
長いトンネルを抜け、進軍する事、僅か、
密林を通過すると、
魔城の裏門に辿りついた。
A・J「どうやら、だいぶ遅れをとったな……。」
スター「そうね、先を急ぎましょう! リンクス!索敵お願い!」
リンクス「オッケー!」
辺りには敵の気配はなく、
砕けた石像が散乱し、
謎の鉄球が、木々を薙ぎ倒し停止している。
スネーク改「おいおい、門番は、倒されちまってるか? 俺様の出番はなしかい?」
すると、
妙なデカイ鉄球から、突如、蓋が開き、ガスマスクをつけた集団が現れ発砲してきた!
慌てて避ける一行。
鈍足のスネーク改だけが被弾した。
A・J「何!!」
スター「フン!遅い!貰った!!」
シュパ!
シュパ!
シュパ!
シュパ!
シュパ!
銃口を常に頬付けして、敵に警戒していたスターの反応は速い!
サイレンサー付きスナイパーライフルを、あり得ないスピードで使いこなす。
現れたガスマスク集団5名を、臆する事なく一掃した!
リンクス「え!? そっち!? こっちにも屍体が!……て、これジョシュじゃね?」
その手には、何か握られていた。
シュマグに包まれたソレは、眩く紅い燃える様な炎のクリスタル。
すると、
別方向からも、銃声が聴こえた!
見上げるとおよそ二階か三階部分だろうか?
窓の様な開口部が不規則に並ぶ為、
階数の概念が、外からでは解りにくい。
時折、
流れ弾が飛んでくる。
ふと、開口部の窓付近から、薬莢が落ちてきた。
おもむろに偶然、キャッチするA・J。
A・J「これは?」
ゾク!
A・Jの脳裏に蘇る記憶。
A・J「この銃弾、鏡のジョニー。」
早い頃、A・J等の正規軍は、
ヴァルキリーの武器庫で鏡のジョニーに襲撃を受けていた。
その時、
しかと、この"風変わりな銃弾"をその眼に焼き付けていたのだ!
スター「何ですって!?」
A・J「……ああ、間違いない……ん?」
次の瞬間!
ドカッーーン!二階部分が大爆発!!
頭上の鏡のジョニーと思しき者が戦闘中の階の開口部に、
ジョシュの所持していた手榴弾を、拝借したリンクスが、
敵即斬のスタイルで攻撃していたのだ!
スターとA・Jの会話中に!
直後、人影が2つ、爆発と共に外へと放り出された!
スローモーション。
一つは、巨大な醜いボンバーサイズ。
そして、
もう一人は、リンクス等と同じ、森林警備隊のレンジャー部隊の1人ゾーンだ!
A・J「あれは!まさか?……ゾ」
スター&リンクス「ゾーン!!??」
弧を描き上昇し、対空時間の長いゾーン。
スネーク「何!? あの少年は、味方なのか!?……フライなら任しとけ!」
鈍足のスネーク、皆が見守る中、見事ゾーンをキャッチ。
対して醜い悪魔ボンバーサイズ、地面に頭をカチ割り即死。
その一方の手には、ガンドラゴンのマジックウィップ。
もう片方の手には、対の炎のクリスタルを握りしめていた……。
スター「ゾーン!……スネーク大丈夫?」
A・J「ゾーン!無事か!……何故、ジョニーの銃を……。」
スネーク改「大丈夫だ! オレも奴さんも息はしている!」
親指を立て、ガッツポーズをするスネーク改。
ゾーンを受け止め、倒れたままだ。
と、その時、
パキン!
またおもむろに、
クリスタルを何気なくカチ合わせ弾くリンクス。
破片が飛び散り片目を失明させた!
リンクス「痛!」
ピキューーーーーーーーーン!
眩い光の紅い炎のカーテンが、そこを拠点に広がる!
魔城を走る炎のカーテン!
不思議と熱さは無い!
やがて、
その炎のカーテンに触れた全ての氷壁が瞬時に溶け出し水と化す!
一瞬で辺り一面、大海原だ!
A・J「まずい!津波が来るぞ!」
スター「皆!あの鉄球の中に隠れて!!」
言いながら、いち早く、ガスマスク集団の潜んでいた鉄球の中に、眠るジョシュを担ぎあげ、背負い避難するスター。
すぐさま、ジョシュを運ぶのを手伝う様にして、続いてA・Jが中に入る!
リンクス「待って!片目が開かない!」
リンクスは、片目を手で覆い、もたついてた。
迫り来る津波!
ゾーンを担いだスネーク改も鉄球に乗り込む!
スネーク改「よし、A・J! この少年の事も頼む!急げ!リンクス後は、お前だけだぞ!」
リンクス「待って!……え!?……もう入れないよ!」
スター「待って!定員オーバーよ! 私が出るわ!」
A・J「バカ言うな! 俺が出る!リンクス早く乗れ!」
スター「貴方こそ、馬鹿な事言わないで、ここは私が!……う」
わめくスターの口を塞ぐように、キスでその聞き分けのない唇を奪うA・J。
沈黙。
透き通る様な肌をしたスターの頬が、淡い桃色に染められていく……、
潤む瞳を瞑らせ、髪を撫でると、静かに心を落ち着かせた……。
A・J「後の事は、任せた……」
不意に接吻され、ほうけたスターを座らせると、外へ飛び出す。
それから、涙目で棒立ちのリンクスを、鉄球の中に、優しく手を引き、背中を押すように押し込み、津波に振り返り覚悟を決めるA・J。
溶けた魔城の氷が大河となり、荒れ狂う津波が目前に迫る!
スネーク改「A・J!お前って奴は……グズ(涙)最期に握手ぐらいさせてくれ……。」
泣きながら手を差し出すスネーク改。
A・Jの揺るぎない意思の強さに、
どうする事も出来ないスターとリンクスは、
ただただ、泣きながら抱き合った。
A・J「ああ、スネーク!皆を宜しく頼む!」
ガシ!
握手した、その手を強く握りしめた!
だが、
なかなかその手を離さない。
そして、
その掴んだ手を引き寄せ、
代わりに外へ飛び出すスネーク改!
呆気に取られていると、
大外刈りを決められ、鉄球に投げ込まれるA・J!
スター「!?」
リンクス「え? え?」
A・J「イッテテ、……スネーク!?」
スネーク改「ふっ……あんさん達、お似合いだぜ! 最期くらい格好つけさせてくれよ!ってな!」
バン!
言い終わると同時に、力いっぱい鉄球の蓋を閉じるスネーク改。
蓋が閉まると同時に、蓋の内側のダイヤル状のバルブが自動で閉まりロックした!
直後、津波に呑まれ海の藻屑となるスネーク……。
スネーク改「どぅわぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!」
A・J「ス!ネェェェェェーーーーーーークッッ!!」
スネークは、波に呑まれ……。
幻覚を見た。
(よう!どうした? しけたツラしやがって! 随分と来るのが遅かったな!)
(待ちわびましたよ! スネーク隊長!)
(隊長!)
(隊長!)
(その口の悪いのは?プロットマンか? ……それと、その謙虚な物言い、!?パワーストーム!……それにお前は!クンカ隊員! タンク隊員も! あっはは!皆!無事だったか!?……あっははは……。)
スネーク隊長、魔城の津波に呑まれ死亡……。
そして、
不思議な事に鉄球は、津波に押し上げられ、しばらく上の階まで運ばれていく。
津波はミフネ達のいる階にも、達する勢いであった。
……。
……。
ユーイ「ふっ!……アレ?私……。」
全身を覆う氷から解放されるユーイ。
ピキ……、
ピキピキ……!
氷の割れる音と共に、ガンドラゴンも復活!
ガンドラゴン「……くはぁ!……はぁはぁ……、生きてる!?……私は生きているぞぉおお!」
だが、
ヨシュアだけが、氷の氷壁に閉ざされたままであった。
ヨシュアの戦術の脅威と、
潜在能力に恐れをなしていた、
今は亡き氷の女王は、
ヨシュアだけを幾度となく、
何百回にも及び、執拗に凍らせていたのだ!!
ユーイ「嘘でしょ?……ヨシュア? ヨシュアーーーーーーー!!!!」
……つづく。
次回【最期の戦い】乞うご期待!後2話で完結します!最終回目前!