コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 零fighter山鷹隊 ( No.12 )
日時: 2017/04/27 22:56
名前: ワタル (ID: Fbf8udBF)

【デス・フォレスト】


その森のさきには、断崖絶壁にそびえ立つ刑務所がある。
収容される者はすべて、終身刑…。
そこへ向かう道はただ一つ。
この森を通り抜けねばならない。

死へと続くこの森は、いつしか"デス・フォレスト"と呼ばれるようになった…。

そんな森に迷い込んだA・J達は…。

A・J『さて 俺はもうクタクタだ 先に寝るが 焚き火の準備を頼む …狼の餌になるのはゴメンだ…』

A・Jは手際良く、身近な大木からロープを縛りタープを張った。
※タープ=簡易テント

そして寝袋に入った。

ジョシュは十分睡眠を取ったせいか目が冴えていた。

焚き木を集め暖をとろうとするが、なかなか火がつかない。

そうこうしてるうちに夜が明け始めた。
汗だくのジョシュ…。

ジョシュ『なんだよ!こんなモン!』
ジョシュは焚き木を蹴飛ばし、火打石と着火剤を寝ているA・Jの側に投げつけた。
ぶつかる!
一瞬ひやっとなったがA・Jは爆睡していた。

胸をなでおろすジョシュ。

すると遠くの方に歩く人影の姿が見えた。

双眼鏡を手に覗くジョシュ。
どうやら木こり風の男が釣竿を担いで歩いている。
背中にバックパックを背負っている。

ジョシュ『何?何?どこか魚釣れるとこあんの?』

独り言を喋りながら、ジョシュは釣り道具を探す。
すぐさま支度を整え、男の後を追った。
何を隠そうジョシュは釣りと山菜採りが趣味であった。それとキノコ狩り。笑

見失わぬ様に、必死で男の後を追う。

ようやく声の届く距離まで追いついた。
ジョシュ『スミマセ〜ン おじさ〜ん これから何を釣りにいくんですか?』

木こり風の男は、驚いた顔をする。
そして、一見旅人のような格好したジョシュを見ると、
安心したように話し始めた。

彼の名前は"ベイハム"川釣りに行く途中らしい。

これから向かう場所は、上流の方の禁漁区で"サーモントラウト(マス)"が良く釣れるらしい。
この森の五分の一くらいを1本の太い川が分断しており、川を隔てた向こう側には小さな村があるという。
その村に入るには一箇所だけ橋があり、その手前には関所のようにして建てられた、砦があるという。
そこには、森林警備隊なる者達が、常駐しているらしい。

『彼らと関わるのは厄介だ』とベイハムはいう。
ベイハムは、村とは別の場所でひっそりと一人暮らしをしているらしい。

ジョシュは、少しばかり気がかりに思うことがあった。
それは、ベイハムがずっと喋りっぱなしで、
こちらの質問するタイミングをそらすかのようにソワソワして落ち着きがないように思えたからだ。
といってもジョシュの思い込みではあるが…。

ジョシュはベイハムに"二つ"質問をした。

ジョシュ『あの ベイハムさん これって密漁ですか?……それとその右眼の真新しい眼帯は、もしかして誰かと争ってできた傷ですか?』

ベイハムは眼帯をしていた。
身なりの汚れに比べ、ソコだけ真新しい。

ベイハム『アッハッハ 、参ったな〜。これはモノモライで今朝取り替えたんだよ 。密漁なんてとんでもない!網を使わず釣って食べる分にはOKだよ!アッハッハ』

指を差され、豪快に笑い飛ばされるジョシュ。
しかし、
馬鹿にされた気分から、存分に釣りが楽しめるという気持ちになった。

ようやく川の音が聞こえ始める。
足早になるジョシュ。

すると、せせらぎと共に見事な渓流が姿を現した。

ベイハムは嬉しそうに、荷物を降ろし胴付きに履き替える。
※胴付き(胸まである長靴。雨具を足した様な物。完全防水)

ジョシュもポイントを探すと鼻歌まじりで釣りをたのしむ…。

晴天だ!!



____その頃…眠りについたA・Jは夢を見ていた。

いつも見る夢だった

誰かはわからないがとにかく追う夢だ。

逃げ足が速く追いつけない。

姿を見ようとすると角を曲がり…

その角を曲がればまた次の角…見失い。

また見つけては人混みにまみれ見失う…。

気がつくと今度は自分が追われている。

必死に逃げるA・J。

小屋に逃げ込むと火を放たれた!

燃え盛る炎……………。

まてよ…いつもと展開が違う。

熱い!熱すぎる!なんだこれは!?

夢から目覚めたA・J異変に気づいた!

A・J『な!燃えてる!』
そう寝袋がくすぶり燃えていた!
慌てて転がり火を消す!
A・J『アチチ!アチ!アチ!ジョシュー!!』
A・Jの怒れる叫び声がこだまする。

ジョシュ『ん?空耳?』………………………つづく



次回 零fighter山鷹隊 【超セクシー!女森林警備隊!】どうぞお楽しみに

A・J「全国の女子高生ファンの皆!また見てくれよな!!」(アイキャッチ)
A・J&ジョシュ「「次週に向かって!スクランブルGO!‥ゴォゥ!」」
合わせろよ……汗(A・J小声)