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Re: 零fighter山鷹隊 ( No.26 )
日時: 2015/09/04 12:27
名前: ワタル (ID: jd737JEz)

【進撃せよ!!ガンドラゴン見参!!】


廃屋エリア目指し、進軍するファイヤーバード!

マービンは無線の応答が無いことに、焦り…苛立っていた。

実際マービンは、護衛や警備が主な役目である。
実質、前線に出向くのは初めての経験であった。

マービン『くっそ 応答がない! 一体何が起きているって!いうんだヨゥ!』

無線機を叩きつけるようにして、定位置に荒々しく戻す。
物事を順に追って把握しないと、気がすまない細かしい性格のマービン。

トップソン『先輩!(マービンの事)そんなにビビらずに落ち着いてください!こっちまで焦るじゃないっすか!』

マービン『誰がビビってるんだヨゥ!ハァン!?』

廃屋エリアが近づくにつれ、ソワソワと"貧乏ゆすり"ばかりしているマービン。

トップソン『声 裏返ってるし…』ボソ

マービン『トップソン!てめ!頭チリチリにすっぞ!!』

トップソン『勘弁してくださいよ!チリチリになったらアダ名がヤキソバになるじゃないっすか!?』

マービン『ハァ!?そんな生易しいアダ名にするかヨゥ!チ◯毛ソンだ!』

※◯にはピー音が入りますw

もしくは"アンダーヘアーソン"と、罵るマービンを相手にしないトップソン。


と!その時!!

木々を飛び跳ね移動する黒い影が!

そのスピードまるでムササビ!

トップソン『先輩!アレなんすか!?』

指を指すトップソン。

マービン『なんだ!?どした!?……あれは!!』

それは、両手にワイヤーガン(フックショット)を装備して器用に木々を、俊足で移動する姿!

トップソン『人だ!動物じゃない!全身黒ずくめの人間だ!』


黒いマントを羽撃かせ、俊足で移動する。
黒装束の男!!

頬には口を開けた黒竜の頭を連想させるタトゥー…。


マービン『なんだアイツは!?まさか!?ゾーンの探し回ってるアイツなのか!ホントに現れやがった!!』

そう、マービンは謎の黒装束の男の存在をゾーンの恋人であり、女医であるカトレアから常々、聞かされていた…。

トップソン『奴はどこへ行くんだ!』

マービン『どうやら目的は我々と一緒のようだ…みろトップソン…廃屋エリアが見えてきた…まさかと思うが…あのデカブツは何なんだ!!!』

トップソン『う…嘘だろ…ゾーン……』

廃屋エリアに到着した彼等は我が目を疑った。

家屋はまるで竜巻被害にでもあったかの様に荒され…。
なおかつ、森林警備隊"最強"の精鋭達の無惨な姿がみえた…。
その中に1人地面に投げ出されたままのゾーン。


そして

おぞましい怪物の姿…。翼の生えたソレは…アフリカゾウくらいのデカさであろうか?

その胴体から2本の腕の様な太く短い脚。

そして毛むくじゃらの身体に収納されるように、折りたたまれ隠されていた4本の細い昆虫の様な腕があり、それは今まさに獲物を掴んでいた!

マービン『なんてこった!?あの怪物!何かを喰らおうとしてやがる!!』

それは意識を失い衣服がボロボロになり、グッタリとしたリンクスだった。
元気な"じゃじゃ馬娘"は今となっては見る影もない…。

モスマンの口が裂けて伸び、リンクスを呑み込もうと捕食する。
涎が滴り、破けた衣服を更に溶かす!

トップソン『くっそ〜!させるか〜!!!』

怒り狂うトップソン!アクセル全開!
何を隠そうトップソンはリンクスに惚れていた。
レンジャー部隊に志願したのもリンクスに近づく為だった。


振り落とされまいとジープのドアの内張りに、必死にしがみつくマービン。

それよりも早くその脇を2本のワイヤーのついた槍のような閃光が飛交い通過する!
その閃光はモスマンめがけ飛ぶ!

まるで!

"雲間を突き抜ける矢"の如く!!

モスマンの背中を捕らえた!
深々と食い込むように刺さると、抜けない為にカギ爪のような返しが開く!

※レバー操作で返し(カギ爪)は元に戻ります。

次の瞬間!ワイヤーガンを巧みに操る黒装束の男が釣られて飛交う!
トリガー操作で、撃つ、巻く、を自在にして空間を瞬時に移動する!!

進撃のガンドラゴン見参!!!

モスマンの背中に飛び乗ると自身のベルトにフックをかけ、自分の身体とモスマンの身体とを固定する!

モスマンは激痛にうめき声をあげながらリンクスを離す…。
そして
背中に乗ったガンドラゴンを振り払おうと、上空へと羽ばたく!
咆哮をあげながら…。

翼を広げると体長15M以上にもなるモスマン!

恐ろしい…。


マービン『とまれ!トップソン!…野郎…何者か知らんが!いいとこばかり持って行きやがる!…遅れをとっちまったが!こちとら主役の座は渡せねー!てねぃ!』


マービンは射程距離内に近づくとジープを停めさせ、攻撃態勢に入る!!

ドタドタと鈍足でモスマンに近づき火炎放射器を向ける!

マービン『うぉーーーーーーー!!』


雄叫びを上げて自分自身を振るい立たせるマービン。
恐怖で膝が笑っている。

発射!

シュボボゥーーーー!!

スローモーションのように熱風を纏い火柱が業火となり広がり唸る!

しかし、上昇し始めるモスマンには僅かに届かず!!

マービン『クッソぅ!逃したかッッ!!撃ぅてェェーーーー!!トォォーーップ!ソォォーーーーン!!』

マービンの叫び声よりも早いか同時くらいに、固定式マシンガンで追撃するトップソン!!

ズダダダダダ!

バスバスバス!

ヒット!!

トップソン『よっしゃーぁぁ!!』

マービン『やったか!?…なぜ落ちない!?効いてないとでも!いうのか!?』

マシンガンの銃弾だけでは、タフなモスマンを仕留めるまでには至らない。

そのまま上昇するモスマン。

マービンとトップソンの射程距離外に退避する。

すると、
ガンドラゴンの目深に被っていた黒いハットが、まるで意思を持つかの様にゾーンの胸に舞い降りる。


ソレを目で追い、駆け寄るマービン。
ゾーンの身体中には、無数のトゲ(毒針)が刺さっていた。

マービン『こりゃ 酷い!これは毒針毛じゃねぇか!?』

黒いハットの顎紐には、抗生剤と見られる"ポイズンリムーバー"が結び付けられていた。
使用方法は解りやすく説明書きのような絵が描かれたラベルが貼ってある。

マービンはソレを握り締め、上空のガンドラゴンの乗るモスマンを見上げると、少し考え…1人で頷き…迷わず注射。治療を施した。

トップソンは怒りに身を任せマシンガンを発砲するが既に射程距離外だ!

マービン『やめろ!トップソン!弾を無駄にするな!』

トップソンの砲撃をやめさせ、手合図する。(カモン)
マービンは状況を整理する。

負傷者を運び出したいが連れて行けるのは2人乗りのジープでは1名のみだ…。

後部座席は固定式マシンガンに小さな補助席がついている…。
無理をすれば2名運べる。

マービンは少し考え…助かる見込みのある2人を選んだ。
見た目、軽傷だが意識のないS・Sを助手席に寝かせ…
傷だらけだが微かに意識のあるリンクスを補助席に縛りつける。

リンクスはとても苦しそだ。

そして

『後は任せろ』と、勇ましいマービン。

トップソンは後ろ髪を引かれる思いで、戦場を後にする……………つづく。

____この最後のやりとりには、
若いトップソンが「自分も闘って死ぬ」とわめき、
それに対し、男泣きしながらトップソンを殴り!殴られ!転がり。
どうにか、解らせ説得するマービン!
最後はハグして分かち合う。
と、いうシーンがあるのですが………。



双方のルックスが絵面的にイマイチで、芝居も臭く、これといったファンも見当たらないので、泣く泣くではありますが、仕方なく割愛させて頂きますw

※割愛とはこの場合、シーンのカットです。


次回 【大暴れ!ファイヤーマービン!】どうぞお楽しみにw