コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 零fighter山鷹隊 ( No.31 )
- 日時: 2015/09/23 23:36
- 名前: ワタル (ID: Kb4sFgR0)
【マービン危うし!狙われたレンジャー基地】
ジョシュは走った!
ジョシュ『いつもA・Jの影に隠れてオレは 負んぶに抱っこだ! ハァハァ』
走るジョシュ、レンジャー基地が見えてきた。
ジョシュ『今度はオレが皆んなを守り 闘う番だ!ハァハァ』
すると裏口からレンジャー基地の厨房に忍び込む怪しい人影が見えた!
ドミニクだ!!!
中へ侵入した!
ジョシュは興奮しながら銃を構え走った!
ドアの前まで来ると、木の扉を蹴破った!!
ジョシュ『袋のネズミだ!観念しろ化け物!ベイハムさんを何故殺した!?罪をなすりつける為か!?』
銃口を向けるジョシュ。
ドミニクはアンリミテッド・リボルバーを見ると妙に怯えた。
ジョシュ『ほう これが普通の銃ではない事がわかるのか?銀の弾丸が弱点てのは本当らしいな』
ドミニクはまるで別人の様な形相でジョシュを睨む…。
すると
争いを聞きつけドタバタとマービン達が厨房に押し寄せた!
マービン『おい!そこで何をしている!銃を降ろせ!気でも狂ったか!?』
ジョシュは駆けつけたマービン達に銃を向けられる!
バリーとトップソンがジョシュに銃口を向ける!
ジョシュ『ちょっと待って!おかしいだろ!?何故ドミニクがここにいるんだ!皆んな銃を降ろせ!』
マービン『おかしいのはお前の方だ!ドミニクが厨房にいるのは当然の事だろう?コイツは料理長だからな』
バリー『おいジョシュ!!貴様!はやく銃を捨てろ!』
騒ぎを聞きつけアフガン、ハシームも姿を現せる。
ジョシュは取り押さえられマービンに、銃を奪われた。
マービンはリボルバーの弾丸を全弾抜くとポケットに入れた。
が、一つこぼれ、落とす。
ソレは、コロコロとハシームの足元に転がってきた。
ハシームは、メガネを動かしながら興味深そうに拾い見る。
ハシーム『これは珍しい…銀の弾丸でありますなぁ…(ボソ)』
誰も聞き取れないくらいの小さな声で呟く。
アフガン『ん?なんか言ったか?』
アフガンが振り向くとハシームは慌てて銀の弾丸を隠した。
ハシーム『いやはや …今日のメニューは何でしょう?』
アフガン『知るか!?今そんな状況か!?…たくっ!』
呆れた様子のアフガン。ハシームは、とぼけてごまかした。
結局、ジョシュは話すら聞いてもらえずにバリーと、マービンに取り押さえられた。
ジョシュはドミニクのしたためた笑みを見逃さなかった。
マービンは、バリーとラン・ボウにジョシュを森林警備隊本部の独房(檻)に叩き込んでおけと指示する。
ジョシュ『お前ら自分達が何をしてるかわかっているのか!?』とわめく。
バリー『ハイハイ メシアさんご苦労さん』と哀れむ。
マービン『ジョシュ!一人じゃ寂しいだろうから銃は返すぞ!その銃に合う弾は此処には ないからな…持っていても意味がない』
___本部へは徒歩でも行ける距離だがジープで向かう。
ジョシュは檻に入れられてしまった。
バリー『よし ラン・ボウ戻るとしよう…どうした?』
ジョシュを独房に入れた後、外にでて車に乗り込むバリー、異変に気付いた。
ラン・ボウは…
空を見ている…。
雲が晴れ…
満月が姿を現わす!
ラン・ボウ『うが…ウガガ…』
バリー『どうした?ラン・ボウ!?…まさか!?』
様子がおかしい…慌てて銃を構えるバリー!
ラン・ボウ『ウガガ…ウガァァァ…ああ〜あ』
只の"アクビ"だったw
バリー『脅かすんじゃねぇーよ!!オメェはよー!!』汗
バリーとラン・ボウは、レンジャー基地に戻る。
その頃
レンジャー基地に異変が起こり始める…。
アフガンは愛用銃のAK47を眺めたり構えたりしている。
トップソンは何やら女性の絵を描いていた。どことなくリンクスに似た絵だ。
ハシームは何処か行ってしまったようだ。姿が見えない。
バリー達はまだ戻らない。
ドミニクのいる厨房に向かうマービン。
月明かりに晒され、窓際でガタガタ震えているドミニクの後ろ姿を目にする。
マービン『おい どうした?ドミニク?具合でも悪いのか?』
ドミニク『グググ…グヒ…グヒ…グヒヒフヘヘハハ…』
マービン『おい!大丈夫か!?』
ドミニクの肩を叩くと、何かが落ちた。
マービン『ドミニク!なんか落としたぞ』
マービンの足元に丸い何かが転がりぶつかる。
思わずかがんでソレを拾う。
マービン『なんだこれ?……ん?…うっうわ!わわわ!?…め! 目ん玉じゃねぇか!?』
それは良く出来た義眼であった。
バリバリバリバリ
衣服が裂ける音!身体が肥大化していく!
片目は無い。
見上げるマービンの瞳に、おぞましい獣の姿が映った!
満月に晒され正体を明かしたドミニクが襲いかかる!
一瞬の出来事であった…。
ワオォォォーンン!!
瞬殺!
マービンはウルフマンに肩を噛みひきちぎられ、叫び声ひとつ発する事無く、床に崩れ落ちる。
ドサッ
アフガン『何事だ!?』
同時刻にバリー達や、檻に入れられたジョシュでさえ、その狼の遠吠えにも似て否なる、恐ろしい咆哮を聞くことになる。
バリー『嘘だろ!?聞こえたか?ラン・ボウ!?』
ラン・ボウ『聞こえただだ…狼だだ』
※ラン・ボウは語尾に"だだ"がつきますw
ジョシュ『今のは!?ウルフマン!?だから言ってんだろうによー!出せよー!出してくれー!』
ガン!ガン!
檻を叩くジョシュ!
すると
暗闇の中から月明かりに照らされ何かが近づいてくる!
ジョシュ『なななんだ!くるな!オバケ!?』
脅えながら弾の入っていない銃を暗闇に構えるジョシュ。
月明かりにメガネが反射する。
弱々しい姿と共に、見た事のあるシルエット。
ハシーム『僕ですよ〜 ジョシュさ〜ん ハシームで〜す』
どうやら、後を追跡してきたハシームが助けに来たらしい。
ハシームは、ジョシュの味方であった。
鍵を開け救出するハシーム。
2人はウルフマン討伐の為、本部で装備を整える。
夜戦仕様"ナイトウォーリアー"だ。
赤外線スコープ搭載ヘルメットとハンドガン。先にはライトが付いている。
タクティカルスーツに着替えた。
戦場に向かう。
レンジャー基地ではウルフマンとアフガンの一騎討ちだ!
トップソンはアフガンの身体能力に度肝を抜かれ、ウルフマンから身を潜め隠れるだけで精一杯であった。
無理もない。
アフガンはリンクスと同じく"狩猟民族"の生き残りだ。
遠い祖先は皆、半分獣の血が混じっている。
そのDNAを引き継いでいるのだ。
ウルフマンの俊足の咬みつき攻撃を紙一重でかわすと、AK47が火を吹く!
ババババババババ!!
致命的なダメージは与える事が出来ないが、ウルフマンに攻撃の隙を与えない。
トップソン『あの アフガンと言う男 強い!今まで出逢ってきた誰よりも強いぞ!』
ウルフマンは予想外のアフガンの強さに逃亡をはかる。
窓を割り逃げ出した!!
アフガン『おっと!逃がさねぇぜぃ!』
割れ残った窓ガラスのギザギザになって窓枠についた部分を叩き割ると、アフガンは窓を乗り越えウルフマンを追った。
トップソン『ちっくしょう!』
恐怖にかられながらも追いかけてしまうトップソンであった。
そこにバリー達のジープが通りかかる。
バリー『おや?誰か走ってるな?……あれは!?トップソンか? 』
クラクションを鳴らす。
トップソン『助かった!乗せてくれ』
後部座席に乗り込むトップソン。
バリー『どうした?トップソン傷だらけじゃねぇか?』
トップソンは自分ではわからなかったが、身体中擦り傷だらけであった。
がむしゃらに逃げ隠れしてる際に出来た傷だった。
トップソン『そうなんだ!ウルフマンが出たんだ!』
バリー『なんだって!?やはりさっきの遠吠えがそうか!?』
トップソン『そうさ…ウルフマンは…ドミニクだったんだよ ジョシュの言うことを聞いていればあんな事には…』
バリー『おいトップソン!細かい話はいいから!ウルフマンは今どこだ!?』
トップソン『ああ! ウルフマンは背中に傷を負いながら墓場の方へ逃亡した!アフガンが一人で追っている!』
バリー『なにぃ!?マービンはどうした!?ブルって逃げたか!?』
トップソンの声色が変わる…。
トップソン『マービンは…ウルフマンに殺られた…』
その一言で、戦慄が走る…。
統率の取れていない"烏合の衆"果たして勝算はあるのであろうか……つづく
次回 【ナイトウォリアーズ】どうぞお楽しみにw