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Re: 零fighter山鷹隊 ( No.35 )
日時: 2015/10/15 16:27
名前: ワタル (ID: 6PL6dW6J)

【パペットマスター・ギル】


戦慄のウルフマン。

多くの犠牲を伴い村に平和が戻る…一時的に…。

そう…

これは…

ただの序章にしか過ぎない…魔界戦線の始まりでもある…。


それぞれに試練が訪れる。

…A・Jは報酬の代わりに宝の地図"ノームの金塊"を受けとる。

『あいにく約束に相当する報酬を与えられる程、私達は裕福ではないの…』とスターは語る。

A・Jとジョシュは手当を受け、お礼にとジープと食料を貰う。
そして既に回収されていたサニトラの荷物を積み込み、別れを告げると"デス・フォレスト"を後にした。

A・J達が村を去った後、幾つかの問題が発生する。

ジャンがようやく目を覚まし、『ウルフマンが出た!』と慌てる。
スターは、取り乱すジャンにウルフマンを退治した事を話す。
しかし、ジャンは『カトレアさんがいないと騒ぐ』カトレアと共にドミニク(ウルフマン)に襲われた事を告げた。

スターは、カトレアはゾーンと共に部屋に居るものだと思い込んでいた。

いや、ジャン以外の全ての者達がそう思っていた。

しかし
カトレアは行方不明。

数日後に意識を取り戻したゾーンも、後遺症が残り…過去の記憶を全て失っていたのだ。

そう

記憶喪失である。


後日、カトレアの物と思われる衣類の一部が、謎の大量の体液まみれで見つかる。
ソレは異臭を放っていた…。
発見したのは、鼻の利くリンクス。
リンクスはソレが何かわからなかったが、スターは全て理解した。

この事実はスターとリンクスだけの秘密に留めた。

カトレアは失踪した。と、だけ皆に告げた。

ウルフマンの慰み者にされたカトレアは、自身を許すことが出来ず、村へは戻らず、失われた村の教会に行き…聖母マリアの像の前で懺悔して泣いた…。

幾日も泣いた。

やがて
カトレアは何かを発見する…。
祭壇の隠し階段の入り口が、少しばかり閉じ忘れ開かれていた…。

いつしかそこにカトレアの姿はなくなっていた…。


そして後に、

記憶喪失のゾーンは、献身的に尽くしてくれたマロンと夫婦となる。

死んでいった者達はというと、
墓場の一角に討伐隊の墓が由緒正しく設けられた。

バリー
トップソン
アフガン
ラン・ボウ
ハシーム

老兵スコットと共に、村を代表する勇者として崇められた…。

さらに
新たに登場した、サイバーポリスの調査隊。

そのリーダー、ヴァルキリー。

見た目は将校…。
エナメル素材の妖艶な姿。
腰には黒光りする太く長い警棒がセンターラインに卑猥にぶら下がる。
腰脇には見たこともないリボルバーにも似た銃。
いわゆる光線銃だ!
豊満な胸の前に組まれた腕にはこれまた、黒光りする長い鞭を持つ。
秘密裏に調査隊が派遣されていた。
もう片方の手に重々しい用紙を突き出した!
シューティング・スターに逮捕状が出されていたのだ!!


そう

スターの所属する、デリンジャー将軍は、現在、指名手配中。

敵(カタキ)役と思われていた、零fighter山鷹隊(さんおうたい)はサイバーポリスのシークレット機関であった!
表向きのリーダーは頭脳明晰のニンジャマスター・ヨシュア…。
主に彼だけがサイバーポリスとの接触を許される…。

しかし
彼らの原動力は、起爆剤とも言うべき剣豪御船。

"人斬り抜刀斎"ミフネ・フジオである!

驚愕!

スターは、"悪"とは知らずデリンジャー将軍に仕えていたのだ!!

女将校ヴァルキリーは、逮捕状を見せると有無を言わさず、得意の鞭さばきでスターを捉える。

騒動に村の住人が群がる。

ヴァルキリー『鎮まれ愚民ども!今よりこの土地は我々が管理する!コレより全員魔物に感染していないか検査をする!』

ざわつく村人達。

しかし
次の瞬間、美しい女性が現れた。

彼女の名前はアテナ。
ヴァルキリーとは間逆の天使のような姿。
その笑顔、まるで女神。

アテナ『皆さん怖がらずに…私達は貴方達の味方です!』

村長『め 女神じゃ 女神に違いない!』

その言葉にさらにざわつく村人達。

村人は誰も素直で、すぐにアテナに従う。

納得いかないのは、リンクス、マービンを始めとする、レンジャー部隊だ!

スターは村長に魔女呼ばわりされる始末。

無理もない。

デリンジャー将軍を慕う者はこの村には、一人も居ないのだから…。
ソレに従うスターもまたしかりである…。

それにしてもスターは、村を思い日々、今日迄、勤めを果たしてきたつもりだった。

村は、アテナと数名の隊員が統治。

ヴァルキリーは、デス・プリズンを拠点とすべく2人の下僕と共にスターを連行した。

このままジッとしてられるリンクスではない。

リンクス『こぉのー!どエス女!スターを返せぇ!!』

取り乱し飛びかかろうとするリンクスを抑え、耳元で作戦を呟くマービン。

マービン『落ち着けリンクス オレに考えがある』ボソボソ

ヴァルキリー『なんだ?お前達も私の玩具になりたいか?』

マービン『いやいや!とーんでもありませーん(汗)でへ』

なんとかごまかすと、マービン達は先回りしてヴァルキリーを待つ。

村を後にしてプリズンを目指すヴァルキリー。


目の前にガス欠の車であろうか?

道を塞いでいる。

ヴァルキリー『邪魔だ!そこをどけ』

するとポリタンクとポンプを持った少年が現れた。

ジャン『あの…ガス欠してしまって…』キラキラ輝く笑顔で近づいた。

運転するのは、元気になったナックルだ。
2人共に年上の女性受けする塩顏だ。

アニメ声のジャンに萌えキュンする女将校ヴァルキリー。

実は声フェチらしい。

ヴァルキリーは急にデレデレし始め、手下に仕事をさせる。

ジャンを偉く気に入ったのかスキンシップが激しい。
ジャンは育ちが良い為、品格が漂う。実家は相当なお金持ちだ。

※因みにウルフマンの件で、ジャンの家の家政婦スプーンおばさんは、亡くなられてしまったが、旅行中の両親と祖父母は無事であった。

ツンデレのヴァルキリーの様子を茂みに隠れて伺うマービン。

今だ!と小走りにヴァルキリーの車に近づきスターを連れ出す!

そして

タイヤをピックの様なもので突き刺した!

パン!!

物凄い破裂音の合図と共に、茂みに隠れていたリンクスがバイクにまたがり現れた!

バリバリバリバリ!

オリーブドラブのヴィンテージハーレー!
後部席に飛び乗るスター!

トラクションを効かせ鬼ターンをかます!

ドリフト状にタイヤを滑らす!

砂埃が舞う!

突然の急襲にむせかえるヴァルキリー達。
ソレに合わせゴーグルとマスクをするジャン。

その煙幕の中
こちとらゴーグルとマスクをしたマービンが、面白がりながら残りのタイヤをパンクさせている。

ナックルは作戦通りジャンを乗せ離脱する!

そう

最初から、ガス欠などしていない。

マービンは混乱する下僕2名をダブルラリアットで押さえつける。

マービン『いっけーぃ!!リィーンクス!!地の果てまで越えて行けぇーーぃ!』

ヴァルキリー『こしゃくな真似を!』

パシィンン!!

マービン『ギャヒイ!』

ヴァルキリーはウィップ(鞭)でマービンを攻撃!
鞭の、先端スレスレを無防備に開いたマービンの股間めがけ、しならせ弾く!

マービン悶絶!

マービン『かはッ!』

すぐさま、今度は首をウィップで締めあげるヴァルキリー。

マービンはまるで蟹の様に泡を吹いて倒れる…。

下僕A『ヴァルキリー様!この男!どういたしましょうか?』

ヴァルキリー『放っておけ…私は醜い生き物に興味は無い』

そう言いながら、落ちた将校帽を拾うヴァルキリー。
砂埃を払い斜めに被る。
横分けに流したワンレングスの長い髪は、片目を隠した。

ヴァルキリー『シューティング・スター…首を洗って待つがいい…』
女将校ヴァルキリーは2人の下僕を従い、デス・プリズンを目指した…。

ナックルは合流地点で待機していた。
マービンが合流したのは数時間後の事であった。

やがて
アテナの統治する中、
ゾーンを迎え、肩身は狭いが細々とレンジャー部隊を続けるマービン達…。
リンクスとスターは自由を求め"デス・フォレスト"を抜け出した…。
A・Jとジョシュもまた…ノームの金塊を求め放浪の旅へ…。

___一方、場面は切り替わり…。

小雨の中…谷底に横転した馬車の残骸に絶望する一人の男の姿…。

辺りには恐ろしい形相で牙を剥いた人形達が散乱していた!

そこに"力"無く佇む(たたずむ)。
なだめるように寄り添う黒馬。
励ますように飛び回る銀のフクロウ…。
ガンドラゴンである!

『…メアリィーーーーー!!!』

ガンドラゴンの悲痛な叫びが"デス・フォレスト"に木霊(こだま)する……つづく


次回 【恐るべし!球体関節人形の呪い】どうぞお楽しみに