コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 零fighter山鷹隊 ( No.39 )
- 日時: 2015/11/21 03:47
- 名前: ワタル (ID: vyWtoaEp)
【第2の刺客!パペットゾンビ司令官β!登場!】
蘇るパペットゾンビ!
操るのは、パペットゾンビ司令官β(ベータ)!
奴を倒さない限り、永遠に蘇りを繰り返す!
背後からは、新手か!?チェーンソーの音が鳴り響く!
司令官β『クーックックw私は第2の刺客!パペットゾンビ司令官βである!!者共!復活せよ!!………やってしまえば!?』
※優柔不断のパペットゾンビ司令官βは大概の会話は疑問系である。命令する時もシカリであるw
ギシギシと不気味な音を立てて蘇るゾンビ達!
板貼りの床が、軋む音があちらこちらで鳴り始める!
『オオオオオオ…』
『オオオオオ…』
不気味な呻き声をあげ襲い来る!
ミフネ『…まさか!?リオが!?殺られた!?そんな馬鹿な!』
(やはり愛用の小太刀、妖刀"九字切刀"(クジギリトウ)無しでは、鬼神の異名を持つリオの中に潜む裏人格の神威(カムイ)を引き出す事はできなかったか!?)
と、瞬時に心の中でミフネは思った!
リオの小太刀はギルの書斎だ!
結界に弾かれ飛ばされた際に、小太刀は天井に刺さった!
恐らくまだ刺さったままであろうか?
ギルが刀に興味がない事を祈るミフネであった…。
リオは自身に予期せぬ危険が迫る時…妖刀の力により、別人格の"神威"がリオの意思とは関係なく現れる。
脅威が去れば"神威"も去る…。
しかし、
永久に脅威が去らない様な強敵に遭遇した時、その身体に"神威"はそのまま存在する…。
ある一定時間過ぎても戻らない場合は"神威"に支配され、その身体は乗っ取られてしまう事であろう…。
ミフネは司令官βを攻撃したくとも、飛道具はない。
斬撃の衝撃波を百歩先の敵に飛ばす技"百歩神剣"さえも、分厚い強化硝子の中に居る奴にはノーダメージだ!
そこへ入る為の出入り口は、ここからでは見当たらない!
さらに!
既にパペットゾンビ達に通路を阻まれ、司令官βの元には容易には近づけない!
しかし!
司令官βのいる硝子張りの中の後方に、階段が見えた!
ミフネとパペットゾンビの居るこちら側にも、2階に続く階段が見受けられた!
司令官βのいる場所と此処は2階を通じて、行き来が出来るのかもしれない!
ミフネは、すぐさま退き、脇に見える階段を駆け上がる!
階段を登り始めると…
執拗に!
袴に纏わり付くパペットゾンビ達!
その追撃をかわし!
斬りつけながら!!駆け上がる!
すると
パペットゾンビ司令官βは、ミフネが居なくなった事を確認すると、ほくそ笑みを浮かべながら隠し扉を開けて、硝子張りの部屋から出てきた!
司令官β『おやおやぁ??あのサムライボーイ?…まんまと騙されましたかぁ?……コレはトリックアート?…です!…よねぇ?クークックw』
そう!
ミフネが見た階段は壁に描かれた立体絵画!
トリックアート!だ!!
司令官β『…あんなに?そんなに?恐ろしく強い?サムライボーイは?この上にいる?"ゼット"が?相手すれば?…いーいじゃなぁーい?…クーックックw』
すると
分厚い扉を切り抜くチェーンソーの刃。
ブリリン!
ブゥリィン!
ブゥリュリイン!
司令官β『おやおやぁー?…マミコム?マミコム?コムマミ?マミコム?…扉をいつもより広く切り壊して?…またまた?たまたま?ギル様の?"お仕置き部屋"?……行きでぇすよー!!…今度は?次回は?次回は?今度は?木箱ではなく?鉄の箱に?大人しく?頑丈に?入れないと行けま…』
ドゴォ!!
『へぶ!!』
ズシン!!
リオ『隊長ぉぉぉ!!……おお!?誰かなんか言った?』
司令官βは分厚い扉の下敷きになり息絶えた…。
と同時に…
主(あるじ)を失ったパペットゾンビ達…。
バタバタ
バタバタ
次々と倒れる。
シーンと静まりかえる。
リオ『……しーん …てか誰もいない…w』
ボボボボ…
チェーンソーのエンジン音だけ鳴り響く。
リオはチェーンソーのエンジンをOFFにして、床に置く…。
無音空間。
リオ『…めっちゃ静かなんですけど………………隊長ぉ?』
あまりの静けさに耳鳴りが聞こえる…。
キーン…。
キーン…。
カキィーン!
キィイーン!
リオ『え?カキン?え?え?』
ソレは!
"刀"と"刀"が!!
激しくぶつかり合う音!!!!
上からだ!!
ミフネが何者かと戦っている!!
リオ『隊長ぉ?』
すかさず音のする方へ歩み寄るリオ!
階段に差し掛かり中段まで登ると…先程OFFにしたはずのチェーンソーが音を立て回り始める!
リオ『!?』
ブリュイン!
ブリン!
ブリンブリン!
ボボボボ…
ビビビビビビィィィィ!
アクセル全開だ!!!!
リオ『…嫌な予感』
立ち止まるリオ…。
リオの嫌な予感は的中した!
振り返ると…そこにいたのは!
顔中、"光苔"まみれの少女の人形…。
そう!
リオの"忍法!裸電球反転蹴り"のクリティカルヒットを喰らいグロッキーだったはずの"解体人形マミコムX"だ!
マミコムX『…ゼェ…ハァ…ゼェ…ハァ…オネェチャン…アソンデヨ…キャハハハハハ!!!』
リオ『…ウゼェ』ボソッと呟いた。
ビイイイイイイイイン!
マミコムX『キャハハハハハ!フン!』
ガキィン!
火花が散る!
宙返りでかわすリオ!
リオ『ハッ!』
階段から空中を1回転して飛び降りる!
シュシュで斜め上にひとつ髷げした、長い髪をなびかせ着地!
遅れて髪が揺れ動きまとまる!
その揺れ動く長い髪が余韻を残し完全に止まりきる前に、
その背中を狙いチェーンソーを大振りに叩き落とすマミコムX!
が!
そのまま反転!かわすリオ!
まるで闇夜に飛び交うシマリスの長いシッポの様にしなやかに…なびく長い髪。
鮮やか!
バク転を2度3度繰り返し距離をとる!
リオにとってマミコムXは敵ではないようだ…。
爪先をトントンと、うなじに手を当て首をコキコキ鳴らし、両手を組み掌を伸ばし準備運動…腰を左右に捻り挑発…軽くあしらってみせる。
リオの身のこなしに翻弄され逆上するマミコム!
それどころか!
今の攻撃でまたしてもチェーンソーのブレードが板貼りの床に喰い込み抜けない状況!
意固地なマミコムXは否が応でも抜こうとしている…。
リオ『‥呆れた…』
そう言うとシュシュを外し、乱れた髪を掻き上げ、再び結び直すリオ…。
マミコム『ギニニ…ギニニ…』
ゴニョゴニョと呟き諦めの悪いマミコムX。
リオ『…できればこの技は使いたくないんだけど…』
そう言うとリオは懐から小瓶を取り出し口に含む…。
そして
おもむろにマミコムXに駆け寄ると親指を突き出した!
ボッ
親指の先端に"焔"(ほむら)が揺らぐ!
マミコムX『…ギニ?』
そこに"口づけ"する様に顔を近づけ息を吹きかけるリオ!
口に含んだ液体を勢いよく噴射した!
ボォォォォゥゥ!!!!
一瞬で火の塊となり走る!
解体人形マミコムXの全身は激しい炎に包まれた!
リオ『…忍法!火焔息吹!(カエンイブキ)』
燃え盛る炎…。
リオはシュシュを外し、左手にはめ、長い髪をしなやかに掻き上げると…
火ダルマのマミコムXを背にブーイングサインを示す…。
パペットマスター・ギルの第1の刺客!
解体人形マミコムX!撃破!
そして…
分厚い扉の下敷きになった脇に、はみでた…βのロゴが刻まれた司令官帽子…
おもむろに…
拾い上げ…
斜めに被り…階段を登るリオ…。
何故かモンローウォークを意識した歩き方w
背後には横倒しになった分厚い扉…。
リオは鼻歌を唄う…。
パペットマスター・ギルの第2の刺客!
パペットゾンビ司令官β!撃破!
テレッテー!!
リオのレベルが10上がった!!
…いや…そんな気がしただけである…。
階段を上がり終えるとリオが見たものは、二つのシルエット。
両者一歩も譲らず互角の激しい鍔迫り合い!
ミフネが戦っている!
しかし!
よく見れば既にミフネは傷だらけであった!
リオ『隊長ぉ!』
そこにはミフネの倍はあろうか!?
全身黒尽くめの巨体!!
鬼の面を被った鎧武者が猛威を奮う!!…………つづく
次回 【最後の刺客!強敵!鬼鎧絡繰武者Z!】どうぞお楽しみにw