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Re: 零fighter山鷹隊 ( No.4 )
日時: 2015/06/01 20:53
名前: ワタル (ID: Pk4hF4gE)

【その名はA・J】

______とき同じくして、別の場所…。

とある酒場から始まる物語である。

ここは、荒くれ者と賞金稼ぎが集う無法地帯…。

"デス・タウン"

そこは今、悪名高き悪魔の申し子…鉄仮面フレディーが支配していた。

以前は、タダンガ・ファミリーと呼ばれる、構成員60名前後のマフィアグループが統一していた…といえども大半はティーンエイジャーだ。

これにはこの街のたった1人の保安官ミケルソン…いや生き残りというべきか…は、頭を悩ませていた。

だが、一転。

数ヶ月前にこの街にやってきた仮面の男フレディーの一味に、一晩で壊滅。
タダンガの豪邸は、今やフレディーのアジトである。

タダンガ・ファミリーは、相当な悪党であったが"殺し"は決してしない、
と言う鉄の掟があった…主に麻薬の密売である。

しかし、

このフレディーが来てからというものの、
女、子供を狙った"人さらい"が横行し、
猟奇殺人も多発した。
この街にも、
少なからず善良な市民は存在する。
決して裕福とはいえはしないが…。
街の治安を守る義務があった。

みかねたミケルソンはある決意をする。
それは、彼が老後の為に、コツコツ貯めた3万ダス(この世界の通貨、日本円で300万円くらい)を懸賞金として
"仮面の男フレディー"にかけた事である。

といっても、ミケルソンは20代後半の独身。
老後の心配するには少しばかり若く、なにより正義感に満ち溢れていた。
この腐敗しつつある街に再建を夢見ていた。
彼がもしも
夢や希望など失い、イタズラに歳を重ねていたら?
恐らくタダンガ・ファミリーに買収され、その歪んだ人生に幕を降ろしたことであろう。

そんなある日の、満月の晩のことである。

ミケルソンは、とても真面目で月に1度だけ自分へのご褒美にと、
この酒場に足を運ぶ。
酒場の名前は"パープル・アイズ"
勿論、お目当ては若い看板娘。
通いつめてはいるが、いまだ名前も聞けないシャイガイであった。
※シャイガイ=恥ずかしがり屋

ミケルソンは、いつも同じ席に座り1人カウンターでバーボンを愉しむ。
そこからは、洗い物をするその娘が見える。
彼にとっての特等席だ。

すると、その日は珍しく旅人のような感じの者が多い事に気付いた。

そして"仮面の男フレディー"の懸賞金のビラを見入る2人の青年に注目した。

ミケルソン『あれは!』

思わず声を上げるミケルソン!

そう、その2人のうち1人は元特殊部隊。
今は名高い賞金稼ぎ"アタッカー・ジョー"こと"A・J"その人であった!
賞金稼ぎや、賞金首の間では、「A・Jとでくわしたら、逃げろ!」
とまで、恐れられている。


ミケルソンは、1人歓喜しバーボンを飲み干す。
そして、姿勢を正すと彼らの方へと近づいていった……つづく。



次回 零fighter山鷹隊【潜入!鉄仮面のアジト!】どうぞお楽しみに


全国の女子高生ファンのみんなーまーたみーてねー
次週に向かって『スクランブル!GO!』