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Re: 零fighter山鷹隊 ( No.43 )
日時: 2015/11/30 19:41
名前: ワタル (ID: vstNT7v3)

【修羅VS修羅】


光世『ミフネはん?』

小夜『お頭ぁ〜』


ミフネ『…!?』

ボンヤリとした表情のミフネ…。

ミフネ(…おれは……そうか…あの時…)

____回想シーン…。

目の前にデカイ顔!

阿修羅観音!!

ミフネ『…この化け物が!気安く…俺の間合いに入るんじゃねぇ!』

※ミフネの間合いに入っていいのは、老若女(ろうにゃくにょ)だけである…wミフネ談。


集中!

"紅刃の竹虎"に気が集まる!

ショワショワショワ…

ジリジリと腰を落とし…抜刀の構え!

ゴォォォォ…

ミフネ『…地獄の沙汰も金(カネ)次第!!……奥義!!!…閻魔裁き(えんまさばき)!!!!』

ズバババババン!!!!!

ミフネの出せば必ず相手を抹殺する最大奥義!

炸裂!

一刀両断!!!

パカッ

阿修羅の顔がパカッと割れた!

ミフネ『…ふぅー…成仏せい………』

チン

納刀するミフネ。

しかし!

もがいていたかと思われた阿修羅の開いた顔が閉じる!

すると!

先程までの澄まし顔とは違い、怒りの形相!!

グォオオオオオオオオ!!

阿修羅の右腕から繰り出す、3つの拳がミフネを襲う!

殺気を感じとったミフネ!

振り向き様に"百歩神剣"を放つ!

バシュン!

しかし拳の勢いは止まらず!

距離が近すぎては繰り出された斬撃の衝撃波も効果が薄い!
最初は小さく地鳴りと共に大きな波を起こすのである。

アシュラ・ブローの直撃を受ける!

弾き飛ばされ落下するミフネ!

弧を描き…

落ちる…。

その最中、
ギルの書斎では"九字切刀"を奪還したリオが、ジライヤの入った鳥籠を目前にしていた。

凄まじい衝撃音に、ふと窓の外を見るリオ。
ミフネが落ちるその瞬間を、ギルの書斎の窓から目撃する!

リオ『!?…隊長ぉ!』

とっさに走り込み窓に近ずいた!

その瞬間!

その窓に阿修羅の巨大な指先が掛かる!

そして!

激しい怒号と、地響きと共に天井が剥ぎ取られる!

飛び退くリオ!

やがて天張りは捲り(まくり)壊され、大空が一面に広がる…。

そこには三面六臂の阿修羅観音!

怒り面だ!

しかし試作品の為か?

脚は無い。

その時!
リオの身体に異変が起こる…。

ドクン!

見下ろす阿修羅、獲物を見つけ…

6本手連続パンチ!

ダンダンダン!
ドゴドゴドゴ!
ダダダダダダ!
ズダダダダダダダダ!
ドカドカドカドカドカドカ!!!!……エンドレス!

6本の腕が猛スピードで叩きまくる!やり過ぎくらいに叩きまくる!

狂ったように!

そして!
砂埃が舞う!
煙の立ち込める中、
阿修羅の手が止まると、何かが飛び上がる!

鬼神!

カムイ・リオだ!

リオ『秘技!犬走り!猫走り!』

かけ声と共に小太刀を振るうと、斬撃の衝撃波が無数に放たれる!

ミフネの"百歩神剣"に比べ波動は小さいが、まるで無数のブーメランの様に不規則で予想のつかない動きの斬撃の衝撃波が大量に阿修羅を襲う!

反撃する阿修羅!

激しい攻防戦!

リオ『忍法!九十九毛針!!!(つくもけばり)』

長い髪の毛が、針の如く阿修羅の身体に無数に突き刺さる!!

まさに!

さながら!


修羅VS修羅!

…………。

……………。

光世『ミフネはん?どないしたんどす?』

ミフネ『そうだ! リオは!?阿修羅は!?』

ガバッと起き上がる。

光世『リオはんなら ここにいてます』

穏やかに眠るリオ。

神威の姿は無い。

ミフネ『…無事か でも何故 刀剣姉妹がここに…』

光世『わてらは ミフネはんを救出にきたんよ〜』

小夜『えへへ wそいことw』

そこへ
内股小走りで全然前に進まない巫女風少女w

苺果『ボスボスボスゥ〜』

小夜『来たよ ぶりっ子w』

ミフネ『おう イチゴ 大きくなったなw』

実に再開したのは7年振りである。

※補足:刀剣姉妹とはその昔、同じ天狗山で修行した仲間である。
数ある奥義は全て師である大天狗から伝授された。
今から10年前、当時ミフネは18歳…。山奥の寺小屋で3年間共同生活を共にした。
ミフネは自ら志願し天狗山に脚を踏み入れたが、
光世を含む4人の娘は訳あってソレゾレ別個に大天狗に拾われ育てられていた…。
通常、天狗山で大天狗の姿を見て生きて帰れた者は居ない…。
ミフネは異例である。
因みにこの頃はまだリオやユーイとは出会っていない。
そう…
5年程前、ヨシュアとの再開を機に零fighter山鷹隊に招集され出会ったのだ。
ミフネを隊長に任命し、ヨシュアは情報収集を任される。
ジライヤは、困った時の"お助けキャラ"である。
以来、主にミフネとリオ。単独のユーイがそれぞれ秘密裏に与えられるミッションを完璧にこなしていた。
ただし…デリンジャー将軍確保の際、想定外の側近"スカルフェイス"に遭遇するまでは…。

久々の再開に安心したのも束の間…。

ガタガタ…

グラグラ…

地震か!?

苺果の背後に地面をモコモコと割り、まるで地蜘蛛の様に阿修羅観音が現れた!
リオの忍法で蕾の様に包まれたはずの奴は、地中を潜り襲って来たのだ!

上半身だけのソレはまさに"テケテケ"だ!!

※テケテケとは、怪談話や都市伝説などで登場するアレである…。


苺果『ぎゃぁぁぁ!ですのー!姉上!小夜姉ェェ!』

刀を抱きながら走る苺果!速い!

ミフネ『出たな!阿修羅!』

刀を杖代わりにヨレヨレのミフネ。

ふらふらしながら、立ち上がるミフネを静止たのは小夜!

小夜『お頭ぁ!怪我してんぢゃん!ここは任せて!』

背中に挿した小太刀を抜き構える!

光世『ほな…ミフネはん?リオはんの事…よろしゅう』

腰に挿した刀を抜く!二刀流!色白巨乳!光世!

しかし!その豊満な胸がユサユサ揺れる様は残念ながら"スーパースロー"でも確認出来ない!
何故なら!!!
ポンチョを纏い(まとい)隠されているからである!無念んん!(ナレーション)

その脇を走り抜け、迫り来る阿修羅の"足止め"をするべく立ち向かう褐色娘!小夜!

ダッダッダッ

タン!

クルクルッ!

小夜『でぇい!喰らえ!大車輪!!』

ズバッ!

ズバッ!

小夜『で!でぇーい!!』

ズバッ!

回転しながら斬りつける!

グガァァ!

怒る阿修羅!反撃!

光世『ハッ!ヤッ!勘忍しとくれやす!』

かわしつつ、コンボ斬りである。

光世『やめときおし!!』

ズバッ!

光世『やめときおし!!』

ズバッ!

光世の斬撃のかけ声は独特であるw

ミフネの見守る中、並みの人間では眼にも止まらぬスピードで、激しい攻防戦を繰り広げる!

しかし阿修羅も負けてはいない!

まさに!

カムイの時といい、修羅VS修羅!第2戦である!!……………つづく。

次回 【魔界の渦】どうぞお楽しみにw