コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 零fighter山鷹隊 ( No.47 )
- 日時: 2015/12/08 20:50
- 名前: ワタル (ID: VB7Q11rn)
【砂漠の傭兵王】
コロッセオに多くの人々が集まる。
貴族を含む群衆がエントリーされた名簿を見ながら賭け金を払う。
やはり一番人気は、砂漠の傭兵王バーサークだ。
そして人気順に…火の民代表のパジール。
風の民代表、シルフィード。
女盗賊レディータイガー。虎のマスクを被り、胸の谷間にはスワロウテイル・バタフライのタトゥー。
そして蛮族代表、アパッチ・シンジシ。
飛び入り参加の荒野のデストロ…。
ポスターの枠にも1人だけ黒くシルエットのみだ。クエスチョンマークが描かれている。
それから、
ファイヤーボール(ユーイ)は、さしずめ番狂わせのダークホースだ。
そして、
無名だが異彩を放つ、無言の殺し屋ベン・ケイン…。
以上8人が生き残りをかけて闘う…。
長径188m、短径156mの楕円形、高さは48mのコロッセオ。
収容人数は約5万人。
エントリーを済ませた参加者は各位スタート地点に向かう。
細くすれ違いの困難で幅は狭いが、天井の高い石造りの長い通路を抜けると、地鳴りの様な歓声と共にバトルフィールドが姿を現す。
ユーイ『うひゃー 凄い人…あれが…フラッグね…』
ルールは単純。
廃墟をモチーフにしたバトルフィールドの中央の砦にあるフラッグを取り、ゲートに持ち帰った者が勝者。
ただしゲートは3つ…。
2つはダミーでトラップだ。
酔狂なルールも去る事ながら、参加する者達も正気の沙汰ではない…。
だが…。
莫大な賞金がそうさせる。
ところが、傭兵王バーサークというと、言わば飼い殺し…。
生涯…命尽きるまで、狂った貴族共のオモチャに過ぎない…。
そこに、ヨシュアは目をつけたのだ…。
このまま日の目を見ずしては、惜しい存在なのだから…。
よもや無敗のバーサーク。
賞金の1000万ダス(日本円で10億円)も1度も支払われた事はない。
むしろバーサークが負けるなどという事は、運営側の破綻を意味する。
どうにも闇がある世界だ…。
しかしこのワンパターンな年に1度のお祭り騒ぎに人々は熱狂する。
通常の闘技場は地味に毎日開催されいるが、このバトルロイヤルだけは盛り上がりは異常だ。
そうこうしてる間に、試合開始の螺貝(ほらがい)のホイッスルが鳴り響く!
一同に飛び出しフラッグを目指す!
次回 【爆進!ファイヤーボール】どうぞお楽しみにw