コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 零fighter山鷹隊 ( No.5 )
- 日時: 2015/08/22 10:54
- 名前: ワタル (ID: A7M9EupD)
【潜入!鉄仮面のアジト!】
____ここはデス・タウン…荒くれ者の終着点…掃き溜めだ!{ナレーション}
生意気そうな青年『おれの名は、ジョシュ!ここいらじゃチョット名の知れた賞金稼ぎさ!ん?そこはどこかって?んーなんだっけな…酒場だ!パープルアイズ!紫石の眼だ!』※以下ジョシュ
____かってな解釈である。{ナレーション}
ジョシュ『そして隣でタバコを吹かしているのが、おれの相棒!無口なクールガイ!A・Jことアタッカー・ジョーさ!今日もひと山稼ぎに、この危険区域にわざわざ訪れてみた!ってところさ!』決めポーズ&カメラ目線。
A・J『おいジョシュ!さっきから誰と話している?そしてどこ見てやがる?』
ジョシュはおかまいなしに、話を続ける。
A・Jは時折り、相づちを打つがジョシュの話す内容が薄い為、要点以外は聞き流す。
あしらうのも、お手の物だった。
ジョシュは上機嫌で話を続ける。
ふと、壁に貼られたビラに、目を配る。
懸賞金30,000ds 鉄仮面フレディー。
A・Jは立ち上がりその壁に向かうと、ビラを剥ぎ取った。
ジョシュも慌てて後を追う。『なに?なに?』
A・Jが言葉を発すると同時に、何者かがタイミング悪く、もしくは良いのか?かぶせる様に話かけて来た。
保安官風の男『いや〜君達!その顔!知ってるぞ〜〜旅の途中かい?』
少し酔いがまわっているのだろうか。
やけに馴れ馴れしい。
ジョシュ『へーおれたちの事わかりますか!?』
保安官風の男は、ジョシュの方を1度見るが無表情だ。知らないようだ。
すぐに笑顔をつくり、A・Jに歩み寄る。
保安官風の男『多分、間違ってはいないと思うが〜間違っていたら失礼な事かも知れんが〜〜いや多分、間違っていてもある意味名誉というか〜君はもしかして!その〜…』
A・J『A・Jです 何か用ですか?』
しびれを切らし自己紹介するA・J
保安官風の男『やはり君が!そうか〜〜!』
男の名は、ミケルソン。これまでの経緯などを話し始めた。
タダンカ・ファミリーの事。
鉄仮面の事。
鉄仮面には、特徴的な2人の手下がいる事。
街の情勢など、因みに看板娘が気になる事も。
話しを、聞き終わり難しい顔のA・J。
何か考えてる様子だ。
ジョシュ『そんなん簡単だよ!俺に任せてよ!』
急に走り出すジョシュ!
ミケルソン『おいおい!無理だろ〜〜!』
慌てて後を追いかけようとするミケルソン…それを制するA・J。
A・J『アイツは、あの娘の名前を聞くのぐらい簡単だと言ったんですよ!さっきの話の流れてきに!』w
ズコー
ベタなこけ方をするミケルソン。
しかし、ジョシュは看板娘と目が合うや否や引き返して来た…小心者であった。
スタイル良すぎとか、高嶺の花だとか、話しかけられない言い訳ばかりするジョシュであった。
しかし、ミケルソンとジョシュは話が合うのか既に打ち解けていた。
飲めない酒も勧められるままに頂いていた。
こんなにノンビリできるのは、久しぶりだ…A・Jはミケルソンに鉄仮面のアジト
を聞き、明日にでも乗り込む作戦を立てた。
いかんせん今からでは酔い潰れた2人のせいで、勝てる気がしない。
酒場は賑わっていた。ジョシュは1人用足しにいく。千鳥足だ。
ミケルソンは酔い潰れてる。無敵艦群だ。100人力だ。と…。
ホロ酔いだが1人冷静なA・J。
すると
何やらモメ事が起きる。
様子を伺うと、ギャング風の集団の1人の足を別の客が踏んだの踏まないと、騒いでいる。
見かねた看板娘が止めに入ると、今度は標的を娘に変えてイチャモンをつけ始めるギャング達。
表へ出ろと言わんばかりだ。
酒場のマスターも慣れているのか見て見ぬふりだ。
それとも臆病者なのか?見た目はスキンヘッドでイカツイ感じのマスターである…。
ジョシュはトイレにいったままだ。
ミケルソンは酔い潰れてる。
A・Jは背中に背負ったショットガンに手をかけた。
とその時!
娘に掴みかかっていた、ギャングの1人が壁に張り付けられる様に吹き飛ぶ!
袖口に一本の矢がささる。
すぐにもう片方の手で銃を抜くギャング!そこにまた矢が放たれ袖口が壁に張り付けられる!
落とした銃が暴発!仲間のギャングに当たり負傷した。
銃声にミケルソンは一瞬目を覚まし立ち上がり、おもむろに娘をかばいに歩み寄るが、脚がもつれてそのまま床に崩れ落ちた。
状況は理解できていたのか謎であるが。
正義感は示された。
寝息を立てるミケルソン。
ギャング達は突然のミケルソンの行動に一瞬気を取られたが、すぐさま矢を放った者の方に向きなおる。
そこには、全身黒ずくめの男が立っていた。
片手には連射式クロスボウ。
とっさに娘は厨房に逃げ込む。
ギャングの数は5人。
壁に縫い付けられた男。
負傷した男。
それを気遣う男。
残る2人の男が銃を抜く。
すると
負傷した男『やめろ〜!』
負傷した男は、黒ずくめの男を知っていた!
いやその男というより、その右腕に彫られた黒竜のタトゥーを知っていた!
手の甲から螺旋状に腕に巻き付くように登り、肩、胸と渡り左側の首筋、そして左の頬にまで続く咆哮をあげる竜の頭のモチーフ…。
目深に被った黒塗りのハットから覗くギラついた眼光…。
その姿!ガンドラゴン見参!
モンスターハンターの異名を持つガンドラゴン…誰もが都市伝説と思っていた…。
が、実在した…。
彼が存在するとなると、モンスターも存在する事の証明になる。
どうやら負傷した男が、ギャング集団のリーダー格らしい。
相手が大物とわかると、ギャング達は一目散に逃げだした。
壁に張り付いた上着だけ残して…。
すると
ガンドラゴンもまた…まるで煙に巻れた様に、その姿は消えていた。
そしてそこに、有り余る位のお代を残して…。
酒場のマスターはいつの時代の物かはわからないが、
ガンドラゴンの残した山積みになった金貨をかき集める。
A・Jはお代を払おうと娘を探すが見当たらない。
そこでマスターに駆け寄ると、お前さん達にも迷惑をかけてしまったお代はいらないとの事だ。
おそらくこの大量の金貨のおかげだろう。
こちらには見向きもしない。
娘がいない事をたづねると、時間だから帰らせたという。
A・Jはひとまず店主に礼を云うと、ミケルソンを起こし2人でジョシュを探した。
トイレから出てすぐの廊下にあるソファーにスヤスヤと寝転がっていた。
ソファーの対面に開け放たれた窓があり、そこから入るそよ風が心地良い眠りを促すのであろう…。
ジョシュは深い眠りについていた。
A・Jとミケルソンはひとまず安心して、そのまま用足しへ。
連れションである。
ミケルソン『あーと…A・J君 よかったら今日は2人とも私の家に泊まっていけば良い……』
A・J『本当ですか?それは助かります!』
思えばここ数週間、野宿の生活が続いていた。
ミケルソン『そしてヤツらが1番油断しているであろう 午後のティータイムめがけて強襲作戦を遂行しよう!』
A・J『それは いい考えですね!』
用足し終えて手を洗うA・Jに対し、やたら放尿タイムの長いミケルソン。
ここいらの土地の文化で午後のティータイムはとても重要視されていた。
この時間に働く者は変人扱いされる程である。
昔からの風習のようだ。
フレディーとて例外ではない。
ミケルソンはその事を知っていた…。
と、その時!外から悲鳴が!!
『キャーッ!!』
A・J達が慌てて用足しを終えて廊下の窓から外を覗くと、酒場の娘とおぼしき女性が、2人組の特徴的なシルエットの男達に捕まり抵抗している。
次の瞬間!
護送車の様な車に押し込まれ!
連れ去られた!!!
ミケルソン『フレディーの車だ!奴らだ!』
その護送車に見覚えがあった。
防弾ガラスに装甲車。タンカラーのあの車に、タダンガ・ファミリーは壊滅させられた!
ミケルソンは一気に酔いが醒めた!
すかさず窓から外へ飛び出した!
A・Jは急いでジョシュを担ぎ表に停めていた、サニトラ(サニートラック)に乗り込む。
と、その前にジョシュを荷台に放り込んだ。
荷台には寝袋やらテントなんかが積んである。
勿論、銃器なども。
そこへ、慌ててミケルソンが助手席に息を切らして乗り込んで来た。
ミケルソン『早く!あの車を追ってくれ!ジェシカちゃんがさらわれた!』
興奮している。
A・J『ミケルソンさん どうしてあの娘の名前を?』
こちらは冷静。
ミケルソン『これが落ちていた!ここに書いてある!』
そう言うとおもむろに、前掛けを突き出した。
A・J『これは、あの看板娘の前掛け…』
裏地にネームが書いてあった…ジェシカ。
すでに護送車は見失なってしまったが、ミケルソンはアジトを知っていた。
この街外れにある、森林地帯の入り口付近にあると言う。
1時間くらい走っただろうか?
すっかり真夜中になっていた。
ようやくそれとおぼしき館が姿を現せた…。
途中、ヒッチハイクを装った強盗団に出くわしたが、相手が悪い。
元特殊部隊と、現役保安官だ。アッサリ排除された。
勿論、ジョシュは荷台で夢の中。
だいぶ手前で車を停めるA・J。
ミケルソン『ビンゴだ!A・J君!』
サニトラのダッシュボードに置いてあった双眼鏡で覗くミケルソン。
彼が指差すところに、見覚えのある護送車が停めてあった。
双眼鏡を手渡され、確認する。
A・J『ここから先へは、歩いて行きましょう』
その館まで、距離的に300mといったところか。
A・Jはこのままでは足手まといになるであろうジョシュを、荷台に置いていくことにした。
念のため、作戦(指示)を書いたメモ用紙をジョシュのポケットの中にある、ガムのケースに丸めて入れた。
ジョシュは寝起きと共にガムを噛むであろう。
A・Jには確信があった。
荷台からアサルトライフルを取り出すA・J。
背中にショットガン。
タクティカルベストにハンドガンを装備した。
ミケルソンはというと、バックサイドホルスターにスミス&ウェッソンと渋い。
まるで"ル◯ン三世の次元◯介"のようである。
腰にはハンドカフ(手錠)。
投げ縄。
トンファーを装備している。
ミケルソン『A・J君!敵は全部で3人だ! フレディーは強敵だが手下の2人はたいしたことないはずだ!』
A・J『油断大敵です!』
そういうと、中腰の姿勢でアジトにむかっていく。
ミケルソンも後を追った。………つづく。
次回 零fighter山鷹隊 【カンフーファイティング!!】どうぞお楽しみに
全国の女子高生ファンのみんなーまーたみーてねー。
次週に向かって『スクランブル!GO!』