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Re: 零fighter山鷹隊 ( No.50 )
日時: 2015/12/12 07:15
名前: ワタル (ID: WqZH6bso)

【策士レディータイガー】


吹き飛ぶデストロ…。

何者かがフラッグを拾う…。

ユーイに倒されたジャガーノート…ベン・ケインだ!

だが、落ちた沼地は浅く…クロコダイルも強固な鎧の前には歯がたたないのであろう。

ベン・ケインは重い身体を引きずるように歩く…北のゲートを目指す。

キーの無いフラッグだけが1人歩きする。

キーを持つレディータイガーは、既に北のゲートに辿り着いていた。

しかし門に鍵穴は見あたらない…。

このゲートはダミーだ。

レディータイガーは東のゲートが爆破し黒煙が上がるのを見た!

本物は一つ。

西のゲートだ!!!

その時!気配を感じ隠れるレディータイガー!

銃撃音!

流れ弾が飛ぶ!

何者かに追われ逃げるシルフィードが現れた。
北のゲートを背にすると持っていた弓矢を投げ捨て、細身剣レイピアを抜き構える!
騎士風の出で立ち。
羽根つきの大きめの帽子を被る。
重装備でなく軽装。
マントを翻(ひるがえ)す。

すると

弾切れになったウィンチェスターM73ライフルを持って現れたパジール。
上半身裸の身体を埋め尽くす火の民の神イフリートをモチーフにしたタトゥー。

ダボダボの麻のサルエルパンツ。
ライフルを投げ捨て、腰に挿した湾曲した片手剣カトラスを抜く…。

パジール『ようやく 戦う気になったようだなシルフィード!何故"火吹き山"の火口の竜を目覚めさせた!貴様らの仕業で村は焼け野原だ!』

怒り狂うパジール!斬りかかる!

キィイン!

キン!

ガキィン!

受け流しかわすシルフィード。

シルフィード『何の話だ!』

パジール『とぼけるな!!』

さらに攻撃を仕掛けるパジール!

勢いはあるが剣術にはなっておらず粗削りだ。

マントを翻し、華麗に攻撃をかわすシルフィード。
そよ風の如し…。

シルフィード『我々は何も知らぬ!誤解だといっておろう!』

火口の竜を討伐に行ったパジール達は何者かが封印を解いた事に気づく。
火の民の精鋭8人と異国から来た旅人の冒険者4人の12人で結成されたトゥエルブ・ドラゴンスレイヤーズ。
生き残ったのはパジールを含む5人。うち4人は異国の冒険者。
再び竜を火口に封印すると冒険者達は去って行った。

竜の封印が解かれた場所に、風の民のモチーフであるホワイトフェース(オカメインコ)の紋章が落ちていたのだ。

シルフィードはようやく火の民が風の民の生活圏"風の谷"に侵攻してきた理由がわかってきた気がした。

しかし
時、既に遅し火の民の襲撃を受けた風の民が反撃に出たのだ!

火の民は、風の民を"悪魔の使い"と称し砂漠に駐屯する軍事基地(極小規模)に応援を要請し、ポンティアック・ファイヤーバーグ軍曹とその手下達(2名)を味方につけたのだ。フィールブルー・マイスターとヴィレッジ・ヘルム。
総員、僅か三名だが戦車を所有している。

風の民300名の戦士を率いるのは老兵ライジング・サン。
迎え撃つ火の民はポンティアック軍曹等を含めても戦士と呼べる者はせいぜい4〜50名。(火竜に多大な被害を被ったが為)

能書きを垂れ歪み合う両者の前に最悪の訪問者ベン・ケインが現れた!

ガドリングガン乱射!

ズダダダダダダダ!

慌てて飛び退くパジールと、シルフィード!

血痕が続く。

二人共負傷した!

シルフィードは擦り傷だが、パジールは流血している…。

ベン・ケインの放ったガドリングガンにより、北のゲートが破壊され開口する。

フラッグを持ったベン・ケイン。

悠々とゲートに向かう…。

しかしコレはダミーゲート、罠だと知るのはレディータイガーのみだ。

次の瞬間!

8本の触手がベン・ケインを襲い喰らう!

捕食されるベン・ケイン!

暗がりから現れたのは巨大オクトパス!

ジャガーノート:ベン・ケイン…巨大蛸に完食されリタイヤ。

ムシャムシャ…

悍ましい光景…。

会場が静まり帰る…。

ドン引きだ…。

これまで身を潜めていたレディータイガー、このタイミングで西のゲートを目指し走る!したたかな女盗賊レディータイガー!

そして
ゲートから姿を現せた悪魔…。

ジャイアント・オクトパス!!

巨大なモンスターの出現により、しばし休戦して共闘するパジールとシルフィード。

シルフィード『なんだこの化け物は!?ここの主催者は遂に狂ってしまったか!?』

弓を拾い戦闘態勢のシルフィード。

パジール『ははは!こいつは驚いたぜ!観客全員分のタコ焼きが出来そうだ…』

恐怖に負けまいと強がりめいた冗談を言うパジール…。

戦闘開始!!

………。


………。


デストロの発勁(はっけい)で気を失っていたユーイ。

※発勁とは、気を用いて相手を倒す武術である。

目を覚ますと…白馬の王子ならぬ砂漠の傭兵王…。

ユーイ『わわわ!なになに!?(汗)』

鉄仮面を外し素顔のバーサーク。顔が近いw

びっくりして飛び起きたユーイは再び砦に戻り位置確認をする。

バーサークも外した鉄仮面を被り直すと、トキメキを隠せずユーイの後についていく。

砦に登り周囲を確認するユーイ。

観客は大歓声だ!

それもそのはず…万馬券(大穴)のユーイが未だ健在なのだから…。

ユーイの目に壊れた2つのゲートと、一つだけ未開のゲートが目に飛び込む!

ユーイ『ははーん?ゴールはあそこね!』

飛び出し走るユーイ!

途中バーサークとすれ違う…振り向きざまに声をかけるユーイ。

ユーイ『そうそう!あなたがバーサークね 一緒に来て!』

ユーイの呼びかけに、一瞬戸惑い舞い上がるバーサーク。
子分のように後を追うw
まるで手懐(てなず)けられた大型犬のようだ。

しかし…

そんな砂漠の絶対王者バーサークをスナイパースコープが覗き狙う………つづく

次回 【狙われた砂漠の王者】どうぞお楽しみにw