コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 零fighter山鷹隊 ( No.53 )
- 日時: 2016/02/02 11:39
- 名前: ワタル (ID: IxtPF2j4)
【導かれし仲間達】
闇探偵…情報屋ジン・タチュウ。
オクトパシーのアジト(宿舎)の位置情報提供に5000ダスを要求。
ユーイは頭にきてマシンピストルを突き付け1000ダスを提示。
一悶着あったが…
現金即払いの2500ダス(日本円で25万)で取引成立した…。
因みにジョシュの万馬券はというと…。
オクトパシーと揉み合いになった際に落としてしまう。
それでは何処へ…誰の手に?
それを拾ったのはシングルマザーの一人息子。
不遇な人生を歩んできた親子に、ようやく希望の兆しが見えた。
貧しさ故に、幼な子諸共、幾度となく身を投げようとした過去…。
それでも、思い留まり懸命に生きた…。
諦めない姿勢に神は救いの手を差し伸べたのか?…。
いずれにせよ…尊い命は救われたのだ。
{ナレーション}本筋からそれたので話をもとに戻そう…。
___その日の夜。
屋根裏から覗くユーイ。
背中にバックパックを担いでいる。
椅子に拘束され尋問を受ける青年が2人いる…。
1人は民兵風だがもう一人は特殊部隊を思わせる出で立ちだ…。
何かの容疑をかけられている様だ…。
オクトパシーの組員が4人。
大柄の屈強そうな1人が尋問し、3人が賭けポーカーに夢中だ。
ユーイ『うわー かわいそw何しでかしたんだろ?…ここではなさそうね…』
アジトの入り口には見張りが1人いた…。
今の所、敵は5人といったところか…。
ユーイは屋根裏の梁の上を猫のように四つん這いで歩く。
天張りは隙間だらけの板張りの為、部屋の様子が丸見えだ。
さらに進むユーイ。
ユーイ『ん?湯気?』
風呂場だ!
というよりは洗い場。
筋骨隆々の男がシャワーを浴びている。
目を閉じ顔を上にあげ仁王立ち。
ユーイに対面だ。
パオーン(象の鳴き声の音声)
ユーイ『あわわ(汗)デ!デカァーーー』
ユーイの瞳がバイエルンw
※バイエルンとは…粗挽きソーセージの商品名である。
慌てたユーイ。驚き脚を滑らせ天張りを破り転落!ドシャーン!
目の前に全裸のバーサーク。
カメラアングルはユーイの後頭部で隠されるw
ユーイの身体もシャワーにかかり濡れ濡れだ!
下着が透けてサービスショットw
バーサークの手首に手錠が掛けられている。
シャワーを浴びるこんな時ですら…である。
ユーイと目が合い、ハートマークのバーサーク。
尻もちついて、濡れたまま話しかけるユーイ。
ユーイ『イテテ…』
尻を摩り…気を取り直しキリッとした表情になるユーイ。
ユーイ『砂漠の傭兵王バーサーク・メ・ドゥサ…いえ…本当の名前は…アーサー・ペンドラゴン…貴方を迎えに来たわ!』
驚くバーサーク!
よもや10年振りにその名前を呼ばれた!
※以後バーサーク改めペンドラゴン。
ペンドラゴン『……なぜ…わたしの名を…』
動揺しながら問うペンドラゴン。
濡れ透けながら、しゃがみ見上げる姿のユーイ。
その上目遣いにエロスを感じてフル勃起のペンドラゴン!
さながら聖剣エクスカリバーw
ユーイの視界を遮りペンドラゴンの顔が見えない。
ユーイ『………』
ユーイは目の前に立ちはだかるソレを左手ではねのけ答える。
ユーイ『ちょ…これ邪魔…』
顔を赤らめ咳き込みながら立ち上がるユーイ。
ユーイ『とにかく……コホン(咳払い)…貴方には 使命があるの …いつまでもこんな所にいては駄目なの!』
と!
その時!
物音を聞きつけ2人のオクトパシーが駆けつけた!
組員A『何事だ!?』
ユーイ『くそ!』
マシンピストル発砲!
パフッ!
ユーイ『ゲ!ジャムっった?』
そう
濡れた弾丸…薬莢がシケては使い物にならない。
※ジャムとは渋滞を指す、いわば弾の詰まり。
すかさず全裸のまま1人に襲いかかるペンドラゴン!
手錠を首にかけ投げ飛ばし倒す!
たじろぐ残りの組員にも飛び膝蹴りの一撃のもとに鎮めた!
泡を吹く…。
ユーイ『あわわ…』
ユーイの瞳に再び躍動するバイエルンwブルンブルンw
モザイクはもちろん…聖剣エクスカリバーw
さらに2人の組員がなだれ込むが、結果は同じ…。
組員から鍵を奪うと手錠を外した。
その時
窓の外を逃げるように暴走するオクトパシーの護送車!
ペンドラゴン『あれは!見張り役のエンドス・ケンイッチ…アイツは臆病者故に毎回生き残る!さらにシツコイ!すぐに追っ手が来るぞ!』
ユーイ『いいからなんか履いて!』
突き出すエクスカリバーを両手でブロックするユーイ…革の手袋をしている。
※フィンガーレスのハーフタイプ。
脱出する二人!
※服も着ました。
途中拘束された青年と目が合う。
ジョシュ『ちょっと待って!助けてくれよぅ!!!』
立ち止まるユーイ。
注目したのは青年の方ではなく、テーブルに置かれた地図だ!
ユーイはおもむろに担いでいたバックパックから、布の生地に描かれた古い地図を取り出す!
大きな虫喰いだらけの地図の一部が故意にナイフで切り取られている…。
その地図の断片はピタリとはまる!
それは幻の黄金郷エルドラド!
本来ユーイは女冒険家。
最終目的はエルドラドの発見であった。
しかし莫大な冒険資金がかさむ為、腰掛けではあるが資金提供と引き換えに、零fighterにスカウトされ承諾したのだ。
大興奮のユーイ。
ユーイ『エルちゃんエルちゃんやっと出逢えた私のダーリン』
上機嫌のユーイ。
瞳がドル箱だ!もといダス箱。この世界の通貨の名称はダスです。
一同置いてけぼり…シラケモード。
拘束された2人を助け出すペンドラゴン。
ユーイに支える下僕だと自己紹介しながら…。
ペンドラゴンは壁にかけられたハルバードを取り、ショーケースに飾られた戦士の兜を硝子を割り取り出す。
そして装備した。
因みに大型剣グレートソードはコロッセオに保管されている。
※ハルバード:両手持ちの戦闘用斧。
ひとまず訳も解らずユーイを先頭に脱出に成功!
しかし!
隠して繋いで置いたユーイのラクダは殺され、A・J達のジープのタイヤはパンクさせられていた!
こずるいエンドス・ケンイッチ…侮るなかれ…。
諦めかけた、その時!
キャタピラーの暴走車が暗闇からハイビームで迫る!
ペンドラゴン『まさか!こんなにも早く追手が来るとは!』
身を潜め隠れる一同。
すると
暗くてわからなかったが宿舎の明かりに照らされモスグリーンの装甲車が横付けに止まる!
次の瞬間ユーイが飛び出した!
A・J『無理だ!相手は装甲車だぞ!』
しかしA・Jの心配を他所にハッチが開き、当たり前のように乗り込むユーイ。
ユーイ『皆!早く乗って!ペンドラゴン!早く!』
そう
モスグリーンの装甲車のボディーには大きく描かれた白字で"零"の文字と、鷹のエンブレム。
零fighter山鷹隊だ!
ここに数奇な運命によって導かれた仲間達の誕生である…。
しかし運転席には見知らぬ無言のフルフェイスの男…。
4人を乗せた装甲車は真夜中を進軍する!
いったい!?何処へ向かうのだろうか!?
フルフェイスの謎の男は何者なのかぁーーーー!!!?…つづく
___ジョシュ『………あれ?…デストロさん?』………つづく!
次回 【猫歩きの塔】どうぞお楽しみにw