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Re: 零fighter山鷹隊 ( No.54 )
日時: 2017/06/11 22:04
名前: ワタル (ID: jd737JEz)

【猫歩きの塔】

突如救出に現れたモスグリーンの零fighter装甲車。
操縦士は、謎のフルフェイス。

ユーイ『ヨシュア?じゃないわね、貴方!?誰!?』

フルフェイスの男『申し遅れました デストロッス』

ユーイ『え?』

戸惑うユーイ。
彼の名は、デストロイド・ゴールドだ!

3人掛けのベンチシートの運転席の助手席にカールグスタフ無反動砲。
天井は低く開閉式だ、いざとなれば身を乗り出し戦闘も可能だ。
フロントガラスは二層の防弾硝子。

それから、
かくかくしかじか。

実はデス・プリズンで解散した後、ヨシュアはグライダー修復の際、パーツの代用品を探す為、プリズン内を詮索。
結局、めぼしい物は見つからず大破したユーイのグライダーからパーツ取りして修復した。
その際に助けを求めるデストロと遭遇していた。

初めは無視したヨシュアだが。

デストロ『俺を雇わないか?俺はデストロイド・ゴールド。』
その名を聞いて態度を変えたヨシュアは、デストロに言う。
デス・タウンこと、バーボン・タウンに行き酒を買えと、カードを渡す。
しかしソレは表向きで、行けば零fighterのミッションが伝えられた。
ただし命の保証はない。
妙な真似はするな、消されるだけだとも付け加えられた。

ミッションを遂行すれば見合う報酬が頂ける。
行き場の無い札付きの者にとっては、素晴らしい稼業だ。

デストロ『ユーイ殿、貴女の事は存じあげております、今後お世話になります!』

ユーイ『あ……、はい!こちらこそ!……、ところで 、何処に向かってるの?』

デストロ『はい。猫歩きの塔。砂の嵐に囲まれ決してヘリなどでは近ずく事は不可能とされている砂塵の塔。猫の歩幅しかない螺旋状の外階段!いつしか人はこう呼ぶ!キャットウォーク・タワーと!』

ユーイ『いやいや言い方変えただけだしwてか誰?ナレーションの人?』

さながら台本でも読まされてるかの様なデストロの口調w
ナレーションの声の人とクリソツだ!一行は、猫歩きの塔を目指した。

……。


……。



一方……、
ポンティアック・ファイヤーバーグ軍曹との接触に成功したヨシュアは、
退路の地下トンネルを掘り、生き残る火の民全て避難させていた。
風の民はというと、
偽シルフィードとクトゥルフの奇襲により空挺団シェラザードは、ほぼ壊滅。
見かねたヨシュアはポンティアック等と共に再び戦場へ。
風の民と共闘し見事クトゥルフ撃破。

しかし戦いの最中、火の民の長ガンダルフと砂漠の警備団の1人フィールブルー・マイスター戦死。
風の民の間では聖騎士シルフィード乱心説が流された。
死人に口無し。
シルフィードは最期の一瞬まで正義を貫いた人生であった。
何はともあれ、二つの民に休戦協定が交わされた。
そして未来永劫……、生活圏を共にする事を誓った。




それから……。


___場面は切り替わり。

此処は、夜の山岳地帯。石造りの古びた洋館。
そこには見張りが2人。何者かが、その見張りの人物をスコープで狙う。

遠く離れた高台の岩場の影から、
サイレンサー付きのスナイパーライフルで狙撃!
※サイレンサーとは、銃に取り付ける消音器である。

暗殺!

1人倒れ。もう1人が銃を抜き警戒する!!が、撃たれ倒れる!!

『さすが、いい腕前だわ。』
『フフフ……、褒めても何も出ないわよ。』

スレンダーな、女スナイパー1人と、ナイトビジョンの双眼鏡を持つ、肉感ボディの小柄な女。
小高い丘の斜面を滑るように下り、館に潜入する2人の女ソルジャー。
タイトな黒いボディースーツに身を包み、黒い目出し帽を被っている。

女ソルジャー達は、忍び込み暗殺を企てる。
その内の1人は、この館の構造に詳しい様だ。
スレンダーな女が先頭を走る!
目的の部屋に来ると強行手段に出た!部屋を蹴破る!
そこには、
重厚なテーブルの椅子に腰掛け、反転しながらくつろぐ後ろ姿の男がいた。
一面ガラス張りの外を眺めているように見える。

デリンジャー将軍だ!

『よくも!今まで私達を騙してくれたわね!?』

怒るスレンダーな女。
しかし、
返事がない。
異変を感じた2人は顔を見合わせデリンジャー将軍を覗き込む。

死んでいる!!
手には超小型のリボルバーが握り締められコメカミを撃ち抜かれている。
デリンジャー将軍自殺!!
すると、
置物かと思われた汚れたフードローブが動き出す!
痩せ細り人とは思えないソレはスカルフェイスだ!

スカルフェイス『おや〜ん?マズイところ見られたかな〜ん?』

どうやら自殺に見せかけスカルフェイスに殺された様だ。

次の瞬間!

2人が銃を構えるより速く瞬間移動で背後に回り込むスカルフェイス!
4本の腕で2人を捕まえると感電させる!地味にスタンガンだ!
気を失う女ソルジャー達。
スカルフェイスは大きな翼を広げると窓を破り飛び立つ。
2人の女を両脇に抱え、狂気に満ちた顔で暗闇の中へと消えてゆく。



1時間後……。

ついにデリンジャー将軍のアジトを突き止めたサイバーポリス。
だが、一手遅れたか?時すでに遅し。
そこには糞にもならないオクトパシーの残党と、重大な秘密を握ったままこの世を去ったデリンジャー将軍の亡骸だけであった。

『一足遅かったか……。』

落ちたスタンガンを拾い上げ、呟くスタイル抜群の女、ランブル・フィッシュである。

ランブル・フィッシュ『スネーク!あんたがグラコロ買って行こうと言ったから余計なロスタイムになったじゃない!ここの処理はアンタのチームでやっときな!……いくよ!パワーストーム!』

スネーク『なにぃ!?自分もナゲット食べたい言うてたくせに…ブツブツ』

すでに白旗を挙げ降伏して、取り押さえられるオクトパシー。

ヨコタ隊員『おいお前ら!両手をあげて壁に並べ!……暴れても無駄だ!観念しろ!利口とは言えないぞ!』

タンク隊員『クンカ隊員!コッチも手錠を頼む!』

プロットマン『あらよっと!裏手に潜んでいた野郎も、取り押さえといたぜ!』

ランブル・フィッシュはオフロードタイプのサイドカーに乗り込み、
再びGPS検索でシューティング・スターのデータを入力する。

やはり夜の闇に阻まれサイバーポリスの衛星カメラも捉える事が困難な様だ。

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何度やっても同じだ。

ランブル・フィッシュ『ああ〜、今日はもうやーめた……。ここで1泊するぞ!スネーク隊は交代でマシンが盗難に合わないように2人体制で見張ること!
パワーストーム先に寝て、アタシはシャワーを浴びるから深夜に交代したら朝まで起きてなさい。』

パワーストーム『サーッ!イエッサー!』

パワーストームはかつて戦場で地雷にかかり下半身を失い身体の半分はアンドロイドだ。
サイバーポリスのラボで改造治療され無敵のソルジャーへと生まれ変わった。
本人の意思には反していたが、今となっては車椅子の生活などよりは偉く気に入ってる。

……それに脱着可能な股間のギミックも夫人を歓ばせるアイテムで多種多様だ。
例えば、
材質に最もこだわった触手型の……、おっとこれは少年少女の読者層を対象にした物語。これ以上は語れない!残念だ!無念であるぞぅ……。{ナレーション}

……。

ジョシュ『やっぱりデストロさんじゃないですか!?』

デストロ『無念だ……、非常に無念だ……、え!?あ!』
マイクにボソボソと呟く語り部w
オンエアーと書かれたスイッチを慌ててOFFにしたw

A・J『そう言えば、初期のジョシュも何処か見ながら独り言、喋っていたような?』
ユーイ『そんな事より、次週急展開!猫歩きの塔に辿りついてるんじゃない?』

A・J、ジョシュ、デストロ、ユーイ、カメラ目線。

ペンドラゴン『あの〜、私も仲間に入れてください。皆さんどこ見てんのよ?』

一向は、猫歩きの塔を目指した……つづく。

次回 【敵か?味方か?砂塵の塔の守り人ドンデリオン登場!】どうぞお楽しみにw