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Re: 零fighter山鷹隊 ( No.57 )
日時: 2015/12/30 04:57
名前: ワタル (ID: cs0PNWSr)

【死を招く螺旋階段】

ドンデリオンの急襲を受け、撃破されたかに見えた、NEW山鷹隊!

しかし!

デストロの駆るホバークラフトで反撃!

脱出に成功した!


ジョシュ『ヒャッハァーーー!仕留めたぞ!A・J!!』

A・J『ああ! そうだな!』

ハイタッチをする2人。

ユーイ『いやいや あんたの弾 全部外れてたしw ちゃんと標的を見て弾道を予測して撃たなきゃ… あのタイミングはないでしょw』

A・J『しかし ジョシュの撃った弾は 最後にダチョウの様な生き物に命中していた…』

ユーイ『え!?そうなの?ダチョウなんて全然見てなかったw…他に敵がいないか探すのに必死だったしw』

ペンドラゴン『…皆さん‥見事な腕前でおられる…しかしあの男の風貌…あのカーキ色のマントと形…あれはダルタニャン王国の近衛隊によくにていた…彼は一体…何者であろうか…』


岩場を抜け一面に砂漠が広がる。

遥か遠く竜巻が同じ場所に留まっている。
目指す砂塵の塔……猫歩きの塔だ…。

デストロ『おっと…講釈(こうしゃく)はその辺にしてもらおうか!…一難去ってまた一難!…あの地平線の盛り上がり!サンドワームのお出ましだ!!!!』

デストロの呼びかけに応じ、振り返る一同。

ホバークラフトとほぼ並走して移動する遥か彼方の砂走りに驚愕する…。
ソレは…
進路を変え此方(こちら)に向かってくる!

デストロ『あのデカさ………ここいらの主って所か!?……この中でソイツを使った事のある奴はいるかい?』

親指を立て後方を指すデストロ。

そこにはカールグスタフ無反動砲。

手に取り…

手際良く構えるのは……

そう!

アタッカージョー!


次の瞬間!

砂走りが消えた!

デストロ『来る!!皆!掴まれ!奴が口を開けたら撃てぇぇぇ!!』

ドフーーーー!

緊急ブレーキのジェットが逆噴射する!

急停車するマシン!
凄まじい重力だ!

背もたれの背後についたセーフティバーにしがみつく一同。

ジョシュが掴み損ねる!

放物線を描き1番後ろに座っていたジョシュが一同の上を通過して前方へと投げ出される!

スローモーション…。


そこに

地中から飛び出すサンドワーム!!馬鹿デカイ!!

大きく開いた口にホールインワン!

ジョシュが喰われた!!

A・J『ジョォ!シュゥゥゥッーーーーッ!!!!』

青ざめるユーイ…。

次の瞬間!

ハルバードを豪快に振り回し突撃する戦士!

ペンドラゴンだ!

ペンドラゴン『この畜生が!よくも私の友人を喰らってくれたな!』

その巨体に飛び乗り駆け上がる!

サンドワームの頭に叩きこむハルバードの一撃!

もがき振り落とそうとするサンドワーム!

ペンドラゴンも必死にしがみつく!

A・J『チッ!ダメだ!このまま撃てばペンドラゴンに当たってしまう!』

すると!

サンドワームの腹の中から乱れ撃ちに発砲される!

パパパパパパッ!

パスッ!

パスッ!


のたうち廻るサンドワーム!

息絶えた!

ズシーーーーーーン!

サンドワームの腹の中から勝ち誇る得意顔のジョシュが現れた!

喜び駆け寄るA・J…かなり臭い…後ずさり距離をとるw

ペンドラゴン『無事か!我が友よ!』

ハグして無事を分かち合う…サンドワームの黄土色の胃液まみれだ…。

ユーイ『この光景…きっついわ……』

右手で鼻をツマミ、首に巻いたストールで口を覆うユーイ。
左手は既にエンガチョだ。

生還したジョシュの手には、太陽の形をしたペンダントが握られていた…。

A・J『ジョシュ…ソレどうした?』

ジュシュ『ん?何だこれ』

無我夢中で気づかなかったジョシュ…サンドワームの胃の中に何かを掴んでいたのだ。

これに見覚えのあるA・J。それよりも早く何かを思い出すユーイ。

ユーイ『ああ!これ!』

ユーイが背中に肌身離さず身に付けているバックパックから例の地図を取り出した!
それは、A・Jが報酬の代わりにスターから託された金塊の地図…切り取られた断片の部分。


そこには砂塵の塔の脇に描かれた太陽の紋章。

"嵐を消し去り太陽の鍵"と記されている。

ジョシュの手にしたペンダントは、その紋章の形と全く同じだ!

いつしか辺りは、陽が暮れ始めていた…ひとまず野宿して翌朝出発する事にした。
ホバークラフトには一週間分の携帯食(レーション)が積んである。

___翌日……。

一向は再びホバークラフトに乗り込むと砂塵の塔に到着した…。

不思議と砂嵐は上空の方だけで発生している。
天高くそびえ立つソレは、最上階は見えない…時折、稲妻が発生している…。

塔の周りに螺旋状に続く階段…猫の歩ける程の歩幅しかない…。
大人1人が、壁伝いに横歩きするのが精一杯である。
踏み外せば命の保証はない…。


塔に歩み寄る一向…。

しかし!
そこには、既に先回りして待ち伏せしていたオクトパシーの残党!

エンドス・ケンイッチとその一味だ!

その数30人…。

囲まれた!

親分肌の男が前に出てくる…ヤツの名は"ラ・スボス"だ。

ラ・スボス『ようやく来たか…だが…ジ・エンドだ…武器を捨てろ!!』

ニヤリと不敵に笑う恰幅(かっぷく)の良い悪人面の男……。

背中合わせに円陣を組む一同に緊張が走る…………つづく



次回 【敵か味方か!?ドンデリオン再び】どうぞお楽しみにw