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Re: 零fighter山鷹隊 ( No.58 )
日時: 2015/12/30 05:09
名前: ワタル (ID: cs0PNWSr)

【敵か味方か?ドンデリオン再び】


対峙する二大勢力…。

とはいえ、こちらは僅か5名……。

少数精鋭と言ったところか…。


ラ・スボス『貴様等ァ!…さっさと武器を捨てろぅ!』

ユーイ(…どうする?やっちゃう?)小声で囁く…。
ペンドラゴン(私も同じ気持ちだ…相手にとって不足は無い…)
A・J(早まるな数が多すぎる…チャンスは必ず来る…)
デストロ(ああ言うとうりだ…今は降伏するフリをしよう…それに…)
ユーイ(…それに何?)
デストロ(既にビビって戦意喪失の奴がいる…)
ジョシュ(はい?)
ユーイ(…のようね……)
タラ〜(汗)

ユーイ『…ハイハイこうさぁ〜ん』

ガチャガチャ

マガジンを落とし降伏。

ガシャン

ドサッ

ガチャッ

ポイッ

各位武器を投げ捨てた。

ザクッ

ペンドラゴンはハルバードを地面に突き刺した。

※ユーイ…通称ファイヤーボール…7〜8人の並の相手なら一瞬で倒す…。
ペンドラゴン…視線を見た者を操る事が可能…。怪力。白兵戦でほぼ無敵。
A・J…戦闘において先読みができる。射撃の腕は精密機械。
デストロ…防御力は人類最強のスーツを着用。発勁(はっけい)の使い手でもある(武術)
ジョシュ…これといった特殊能力は無い。だが…弱い癖に生命力が異常に高いw


___その遥か上空に視点を当てると………。

猫歩きの塔を、登る男の姿がある…。


目深に被ったハットを風に飛ばされまいと抑えながら、黒いマントをはためかせ、塔の壁にしがみつく…。

左頬に吠える竜のタトゥー…。

ガンドラゴンだ!

オクトパシーよりも早く到着し、塔に登り始めていた。
しかし
嵐の影響を受け、進む事も退く事もできずにいた…。

ガンドラゴンは、塔の下で争っている者達とは少しばかり目的が違った…。
そう…魔界の四騎士を全て葬り…宿敵ゴーストマンモスを倒す事が最大の使命!
そして…
四騎士の1人…スカルフェイスの弱点である心臓が、この塔の最上部に隠されているのだ!

しかし無謀な挑戦の為、なす術がない…。

今更、勢いに任せて登り始めた事を後悔するガンドラゴン…。

過信は禁物だ…。


すると
地上ではジョシュの持つペンダントを奪い歓喜するオクトパシー。

どうやら塔の謎を解読済だったらしい。
ソレは嵐を消し去る太陽の鍵…。


オクトパシーが太陽の鍵を使い、隠し扉を発見する。

塔の中は外観からは想像出来ない機械だらけのコンピューターの空間。

あの砂嵐は人工的に作られていたのだ!!

ラ・スボス『…こいつは驚いた…都市伝説は本当だったぜぃ』

しかし、オクトパシーは試行錯誤し操作を断念。

デストロとユーイだけを中に連れ込んだ。

残りの3人は機械音痴と思われたのか?
見た目で判断され弾かれる。

A・J等3人は砂漠の上に拘束された。

背中合わせに座らせられ縛られる。

身動き取れず、1人が動くとそちらに引っ張られる。

ペンドラゴン『この野郎!!!ユーイさんを何処へ連れて行く気だ!』

立ち上がろうとするペンドラゴン。

ジョシュ『イテテ 動いたら痛ッて!!!』

A・J『おい耳元で叫ぶな!耳がキーンとする!』

エンドス・ケンイッチ『うるせーなカス共!撃ち殺すぞ!』

丸腰相手に、鬼のいきがり…エンドス・ケンイッチ…。

ペンドラゴン『カスはお前だ…』ボソリと呟く…。


塔の内部では、ユーイとデストロが発電装置をシャットダウンさせた。

するとどうだ!

砂嵐が嘘の様に消えたではないか!!

上空のガンドラゴン…砂が目に入り閉じていた瞳を開ける…。

ガンドラゴン『……どういう事だ?』

戸惑いながらも再び登り始めるガンドラゴン。

懐に隠れていたフーボーが羽ばたく。

フーボー『ガンドラゴン! キセキダ !キセキガオキタ!』

ガンドラゴン『そうだな!フーボー』

再び気力がみなぎるガンドラゴン。

頂上を目指す。


ラ・スボスは手下に塔に登るように指示した。

20人程が塔に登る。

腕組みして見ているエンドス・ケンイッチ。

ラ・スボス『何してる…お前も登るんだよぅ!』

エンドス・ケンイッチ『へ?へい!』

すると
オクトパシーは表に出て行き、再び扉を閉めた。

閉じ込められたユーイとデストロ!

扉は外側からしか開かない仕組みだ!

ユーイ『え!?ちょちょ!タンマ!タンマ!』※タンマとはタイムの意味

ダンダン!

ユーイ『だせー!この人で無しぃー!』

ダンダン!

デストロ『おや?まてよ……エレベーターがあるぞ!』

ユーイ『え!?マヂ?』

その頃…塔の外では…

テントを張り簡易拠点を作り、食事を取り始めるオクトパシー。
地上に残ったのはラ・スボスを含む8人。
話し振りから幹部クラスらしい…。

ジョシュ『ゴク…美味そう…』

A・J『今がチャンスだ!3人同時に立ち上がるぞ!』

ペンドラゴン『よし!私のハルバードの所まで行き縄を切ろう!』

ペンドラゴンの向く方向に地面にさしたハルバードが見える。

3人は少しづつ移動しながら進む。

幸いオクトパシーは食事に夢中だ。ワインを飲み始めた。

辺りに香ばしい匂いが漂う…。
ローストチキンを貪(むさぼ)るラ・スボス。

その匂いに誘われ招かれざる客が迫る……。
その黒い影…。

カサカサと不気味な音が聞こえる…。

その気配に気づく者はいない…。

すると

ゴーダ『ギィヤァーー!』
立ち小便をしにいった1人が悲鳴をあげる!


慌ただしく銃を持ち立ちあがるオクトパシー!キョロキョロと辺りを警戒する!

Mr.ケン『あー!あいつら縄を切ろうとしてますぜ!』

1人がA・J達を見つける!

ジョシュ『やべ!見つかった!』

必死に縄を切るA・Jとペンドラゴン!

発砲してきた!

バンバン!

危ない!

間一髪!

縄は解け、三方に身を交わす3人!

今度は銃を撃った男が悲鳴をあげた!

身体は高く持ち上げられる!

そこにいたのは巨大なサソリだ!

毒針が背中に突き刺さり貫通!即死だ!


大サソリとオクトパシーの闘いが始まった!

とっさに自分の武器を拾うA・Jとペンドラゴン。

ジョシュは自分とユーイの武器を回収した!

ジョシュ『あわわわ』

A・J『なんだコイツらは!?』

……黒光りする産毛の生えたハサミと毒針を持つ尻尾!

ジャイアント・スコルピオンだ!!

その数!1匹や2匹ではない!

入り乱れ銃撃戦が始まる!


ペンドラゴンはハルバードで迫り来る毒針の尻尾を防ぎ、ぶった切る!
続いて胴体を叩き割る!

強い!!

その隣でA・Jのショットガンが連続して火を噴く!

的確にウィークポイントを狙いバラバラに粉砕してゆく!

こちらも強い!!

ジョシュはというと、ドサクサに紛れてローストチキンを貪り食べる。

オクトパシーは次々と大サソリの餌食になる。

対象的に大サソリを倒しまくるペンドラゴン!

EXP

EXP

EXP

Level up!!

大技発動!

蹴散らす!

しかし次々湧いて出る大さそり!

キリが無い!

ラ・スボスは1人だけ助かろうと再び塔の内部に逃げ込んだ!

追うA・J!

そこは見逃さない!

滑り込み塔の内部に潜入成功!

オクトパシーの幹部は中に入りそびれ、追ってきた大サソリの毒針に倒れる。

気がつくと外には、大サソリの群れと生き残りが4人だけ。

ジョシュとペンドラゴン。
オクトパシーの幹部の2人…ゴーダとMr.ケンだ!

追い詰められ岩に登るジョシュとペンドラゴン。

怪物を前に敵も味方も無い!

逃げてきたオクトパシーの2人。手を差し伸べ引き上げるペンドラゴン。

大さそりの大群が押し寄せる…。

ガタガタ震える強面(こわもて)の男。見た目の割に情けない。ゴーダである…。


Mr.ケンはさらに上の大きな岩に飛び移ろうとして脚を滑らせ落ちる!
その最後…無惨であった…。

仲間の死に絶望の叫び声をあげるゴーダ!

その声を掻き消すようにナパーム弾の爆発音!

眩い光!目がくらむ!

次々とナパーム弾が投げ込まれる!

大サソリを殲滅!!

ペンドラゴン『くっ眩しい!何者だ!?』

ゴーダ『あれは!?ダルタニャン王国の元近衛隊長ドンデリオン!!奴を倒せばオレも有名になれる!!へへへ!死ねェー!!』

バンバン!

かがみ左右に身体を揺さぶり銃撃を交わす!

飛んだ!

着地と共に2本のダガーでゴーダを始末した!


身構えるジョシュとペンドラゴン!

ジョシュ『奴だ!ダチョウに乗ったカーキ色の悪魔だ!オレたちを襲った奴だ!』

刺したダガーを抜くと血しぶきが上がり返り血を浴びるドンデリオン…こちらに振り向く……つづく

次回 【タイムリミット】どうぞお楽しみにw