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Re: 零fighter山鷹隊 ( No.59 )
日時: 2016/01/01 18:47
名前: ワタル (ID: cs0PNWSr)

【タイムリミット】

"ピュー"という空気の抜ける音と共に、崩れ落ちるゴーダ。

緊張が走る!

ペンドラゴン『ジョシュ君…さがっていろ……死線…ディープブルー…』

ペンドラゴンの青い瞳が、さらに蒼くなる…が!しかし!

それよりも早くドンデリオンの素早い攻撃!

首元に飛びかかり動脈を掻き切ろうとするドンデリオン!

ガキィィン!

ハルバードで防ぎ薙ぎ払う!

凄い力だ!

転がり吹き飛ぶドンデリオン!飛び退き立ち上がり塔を登る!

追うペンドラゴン!

ジョシュは1人取り残された…。

するとドンデリオンが珍しい銃を落としていった事に気づいた。

駆け寄り拾いあげるジョシュ。

ジョシュ『うわっ マッチロックじゃん!』
まるでガチャポンでレア物を引き当てた様なリアクションだ。

ジョシュは塔を見上げると既に追いつけない高さまで登る2人。

ペンドラゴンは大きなハルバードが邪魔で登りにくそうだ。ドンデリオンとその差を離される。

ジョシュ『よし!』

猫歩きの塔を登り始めるジョシュ。

しかし、すぐに道幅は狭くなり横向きでも精一杯だ。

階段の幅は、およそ30㎝あるかないか…。

すると…

『ギャーーーーーーーー』

空耳!?

遥か上空から人が落ちてきた!

即死。

オクトパシーの一人だ!

ジョシュは、しばし硬直してたたずむ。
しばらく考えると、上を向く…。

そして、

一歩、また一歩と…ゆっくりと…足を踏み外さない様に注意しながら、猫歩きの塔を……登る……が…やっぱり…下り始めた。

ホバークラフトに乗り留守番だ…。
辺りは焼ける大さそりのせいで、焦げ臭い。

いっぽう同時進行していた…塔の内部では…。

不動のエレベーター。
再起動を試みたユーイとデストロであったが、なかなか電力が供給されず動かない…やむおえず点検用のハシゴを使い登り始めた。

先に登るユーイ。

続くデストロ。

下から覗き込み、ホットパンツに食い付き気味に登るw

突き出たヒップラインに釘付けだ!
まさに天に登る気持ちのデストロ!
ガン見。息が荒い。

しかし再びゲートが開き、慌ただしくラ・スボスが入り込んできた!

閉じるゲートにスライディングして追ってきたのは、アタッカー・ジョー!

ラ・スボス『ワシに歯向かう奴は!こうしてくれるわー!』

バン!

A・J『ぐわッ!!』

腿を撃ち抜かれるA・J!うずくまる!

ラ・スボスはハシゴを登るユーイとデストロを見つけ発砲した!

バンバン!

キュイン!キュイン!

当たらない!

すると

電力がようやく戻りエレベーターが使用可能になる。

向き出しのレーンに取り付けられた壁のないオープンタイプの台座のみのエレベーターだ。

ラ・スボス『フン!エレベーターがあるとはな…』

乗り込み上昇を始める!

上に続くレーン。その中にあるハシゴを登るユーイとデストロ。
このままでは歯車に挟まれ即死だ!

再び!

電磁波!

悪夢の再起動!

砂嵐が発生した!

塔の外は大惨事だ!

次々と竜巻に襲われるオクトパシーの一味!

あちこちで断末魔の叫び声が聞こえる。

ガンドラゴンは間一髪塔を登りきると、懐にフーボーをかくまい伏せる。
黒いハットが上空に舞う………。

必死にしがみつくドンデリオン!
壁の隙間にダガーナイフをペグ代わりに打ち込んだ。

ペンドラゴンは耐えきれずハルバードを手放す!
砂嵐に巻かれ舞い上がるハルバード!
塔の壁に突き刺さる!

ペンドラゴンは素手で壁にしがみついた!
爪の付け根に血が滲む……壁から剥がされまいと必死だ!

…………。

…………。


ペンドラゴン『もう…限界だ…』


………。


その頃…
塔の内部では、今まさにラ・スボスの乗るエレベーターが迫り来る!

バンバン!

キンキン!

ラ・スボス『ぬわにぃぃ!!??』

デストロに弾は当たるが弾かれる!

カチッカチッ

弾切れの銃を投げ捨てた。


デストロは飛び降り、タックルをかます!

倒れるラ・スボス!

エレベーターは上昇を続ける!

今度はユーイが危ない!

すると

突然!急停止!

照明も落ちた!

再びシャットダウンに成功したのは、脚を負傷したアタッカー・ジョー!

ユーイは下の様子を気にしつつも、ひたすらハシゴを登る。

デストロとラ・スボスの鬼気迫る戦いは、まさかの二人転落の相討ち、で勝負が決まる…。

A・Jもまた負傷した脚を止血して倒れ込む。

幸い弾は貫通しており、内部破裂を免れた。

オクトパシー最高幹部ラ・スボス…死亡。
A・Jとデストロをものともせず翻弄……強敵であった……。

ユーイは構わずハシゴを登る…。

一見薄情にも見えるユーイの行動だが、彼らとは付き合いが浅い……。
下にいたのがミフネやリオ、ヨシュア、ジライヤならユーイは命懸けで闘った事であろう………。

そして

塔の外では…引きの映像…塔にしがみつく人影。

下からペンドラゴン。

だいぶ上に行きドンデリオン。

さらに上にハルバードが突き刺さる。

そして

ほぼ最上階付近にしぶとく生き残りしは、エンドス・ケンイッチ!

1人だけワイヤーフックを持っていた!身体を壁に固定して凌いでいたのだ!

侮るなかれ………エンドス・ケンイッチ…………つづく


次回 【集結!ナインソルジャーズ】どうぞお楽しみに