コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 零fighter山鷹隊 ( No.60 )
- 日時: 2016/01/03 15:46
- 名前: ワタル (ID: HLTL9ZJI)
【集結!ナインソルジャーズ】
___ビアンカのもとですっかり元気になったスターとリンクスは、別れを告げ旅立つ。
チョコボックルに乗りしばらく砂漠を進む二人…リンクスは遠くにそびえ立つ塔が少しばかり気になるようだ……。
すると、
上空からフワフワと風にのり黒いハットが落ちてきた。
ソレはガンドラゴンのハット。
拾いあげるリンクス。
見憶えがあった…。
動揺している…。
スター『どうしたの?リンクス?…ん?顔赤いけど…』
リンクス『へ?……いやその…コレ何処から飛んできたんだろう?って…』
周りを見渡すスター……。辺りにめぼしい物と言えば猫歩きの塔くらいだ。
スター『……あの塔って…ビアンカさんの言ってた………行ってみましょう!』
リンクス『もち!!』※もちとは、もちろんの略であるw
リンクスはガンドラゴンのハットに付いた砂を払うと、照れながらもさりげなく装備した。
その様子に首をかしげるスター…。
塔に近づくに連れ異変に気づく!
スーツ姿の死体があちこちに散乱している!
死体はまだ新しい……。
どれもこれも、口の中に砂が溢れるほど詰まり、窒息死している。
スターは襟元のピンバッジを見て驚愕する!
スター『これは!?オクトパシー!』
そう、デリンジャーの裏の顔、闇組織オクトパシーだ!何故?こんな所に?
すると
銃声が聞こえる!
塔の麓(ふもと)で何者かが闘っている!
ホバークラフトを取り囲む身体の小さな集団!
応戦するのは停止したホバークラフトに乗るヘッピリ腰の青年と、暴れ回る大型のチョコボックルだ!
スター『あれは!?ビアンカさんの言っていた 砂漠の盗賊!モーグリー族!』
リンクス『ん?ちょっと!あれって!?ジョシュじゃない!?』
その無様な闘い振りと顔に見覚えがあった!
颯(はやて)の如く現れたスターとリンクス!
モーグリー族から武器を奪い倒す!
丸腰だった2人は、その都度、敵が使用している武器を奪っては倒す!
鮮やか!
次第に一掃されていく…まさに息のあったコンビネーション!
見ていて気持ちの良い光景だ!
下手に加勢しては足手まといになる…。
ジョシュは興奮しながら、マッチロックを両手で持ちながら、小刻みに震えている。
姿勢を低く屈み、流れ弾に当たらぬ様に二人の戦い振りを、ただただ見守っていた…。
モーグリー族…殲滅!
少しばかり冷やかしの言葉を浴びせながら、数奇な再会を喜ぶリンクス。
すると
助けを求める声が聞こえてきた。
塔の隠し扉に挟まった死体の脇の隙間から、太陽の鍵(ペンダント)を持つ手が見える。
駆け寄る3人。
鍵を受け取りゲートを開く。
そこには負傷したA・J!
ジョシュが抱き抱えようとすると、突き飛ばし抱きしめるスター。
ジョシュ『ってぇな!なんだよ!………はへ?』
二人に特別な空気感が漂う…。
ジョシュ『なになに?……なに?このいい雰囲気…!?』
リンクスは気まずくなり塔の内部を詮索、奥に2人の死体を見つけた。
リンクス『こいつは!?デストロ!何故ここに!!』
ジョシュ『なんだって!?デストロさん!?…まさか…あんなに強いのに!殺られるなんて!?』
リンクス『……死んでなんかいない…トドメを刺さなきゃ……』
ジョシュ『待て!やめろ!デストロさんは味方だ!殺るなら!俺を倒してからにしろ!』
割って入るジョシュ!
無言で背負い投げするリンクス!秒殺!
ドスン!
リンクス『なんか言った?』
ジョシュ『は…は…へほへ…フヒ…』
グロッキーのジョシュ。
スター『待って!リンクス!…私達は間違っていたの!…』
スターの言い分に納得したリンクスはデストロをホバークラフトに運ぶ。
塔の内部の構造に驚きながら撤退する一同。
ホバークラフトに搭載された治療薬でA・Jを手当てするスター。
しばし立往生する。
……。
その頃ユーイは見た目とはウラハラな強靭な精神力で塔を登りきった。
バカン!
頂上のマンホール型のパネルが開き、ユーイが頂上に辿りついた。
ユーイ『あーーもう無理!手足パンパン……ちょっと休憩!』
大の字になり、そのまま眠りこけるユーイ……。
風を切る音が心地いい……。
……。
……。
その真裏では………。
塔の最上部に神殿がある。
ガンドラゴンが中へ入ると、真っ暗闇だ!
フーボーの目が光る。
まるでサーチライト…行く手を照らす。
祭壇の上に重厚な宝箱が置かれていた……。
蓋に手をかける…鍵はかけられていない様だ…。
その時!
『そこまでだ…そいつを渡しな!』エンドス・ケンイッチだ!
敵に背を向けたままのガンドラゴン。
マント越しに背後の敵をアンリミテッド・リボルバーで狙う…敵にはマントに隠れた銃は見えない…。
※アンリミテッド・リボルバーは2挺存在する。1挺はレンジャー部隊の元にある。
フーボーは天井に隠れ照明と化す。
降伏する素振りを見せながら反撃のチャンスを伺うガンドラゴン。
しかし、次の瞬間!背後で争いが始まる!…様子がおかしい!
振り向くガンドラゴンが見たものは………!?
フーボーも騒ぎ出す!
そこには、精気を吸われ、みるみる干からびていく者の姿と、ソレを喰らう怪物の姿!
拳銃を落とすエンドス・ケンイッチ…死亡。
現れたのは神殿の主…吸血鬼…コウモリ人間!バットマンだ!!
戦闘態勢のガンドラゴン……捕食しながら睨みつけるバットマン…。
睨み合う双方…。
………。
一方……塔の螺旋階段では、ドンデリオンとペンドラゴンの追いかけっこだ!
物凄い追い上げで迫るタフガイ、ペンドラゴンに対し、初老のドンデリオンは息を切らし始める。
あわや捕まる直前でワイヤーガンを頭上に放ち、上方に刺さるハルバードに巻きつけ上の階へと移動するドンデリオン。
捕らえそこねて、悔しそうに目で追うペンドラゴン。
唇を噛み締めた………。
塔を仰ぎ見て辺りを見渡すペンドラゴン。足を踏み外せば命の保証は無い…。
何処までも見渡せるパノラマが広がる…。
息を飲み……呼吸を整えた………。
……その猫歩きの塔を目指し、遥か遠く…土煙りを上げ、迫り来る一団がいた……ランブル・フィッシュ率いる…サイバーポリスだ!
そして!!
上空では遥か彼方…。
目標を砂塵の塔にして目指す!黒塗りの戦闘機!
コクピットにはニンジャマスター・ヨシュア!
後ろに控えしは……サムライマスター・ミフネ!
胸当てを着け右肩に盾を装備。
着座して…精神統一。
……今……決戦の時………つづく
次回 【スカルフェイス】どうぞお楽しみに