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Re: 零fighter山鷹隊 ( No.61 )
日時: 2016/01/10 23:24
名前: ワタル (ID: HLTL9ZJI)

【スカルフェイス】

いつになくシリアスな表情のヨシュア。

着座して黙祷(もくとう)するミフネ。

ヨシュア機は、猫歩きの塔に向かう……。

経緯を振り返るべく、時を少しばかり巻き戻してみよう…。

ここは…大天狗山。

その山腹に貴嶺華(たかねばな)神社がある。
今では、大典太夫光世(おおてんだゆうみつよ)等、刀剣姉妹の隠れ家でもある。
負傷したミフネを匿(かくま)い治療した。

大天狗の妻で未亡人の緒直(おなお)
出張女医の妖狐(ようこ)先生。
切丸蔵袮々(きりまるくらねね)と
古代一振苺果(こだいひとふりいちか)も一緒だ。

既に回復して苺果と共に、抜刀術の稽古に励むミフネ。

しかし
苺果の雰囲気が普段と違う。

黒髪ロングの前髪パッツンの印象が強い苺果であるが、そこで刀を振る娘の髪は風もないのになびき、逆立ちピンク色。

瞳もまるで猫の様だ。

声色も力強い。

そう

苺果は鞘から刀が抜かれた時、真の姿になる。
その実力!刀剣姉妹最強だ!

そこへ再びミフネに付き纏うスカルフェイス登場!

前回は乞食を装い、偽のお茶屋に誘い込み、痺れ薬を飲ませた卑怯なやり口のスカルフェイス。
潜んでいたオクトパシーの幹部達と共に、ミフネを袋叩きにして、デス・プリズンに収容した…。

今回、スカルフェイスは、ミフネを始末するべく天狗山の隠れ家を突き止めた。
女ばかりと甘く見たが、形勢は逆転。

ここに居る連中は、どいつもこいつも並じゃない!

翼の生えた4本腕の最終形態で襲い来るも、袮々とミフネにコテンパンにやられるスカルフェイス。
最期は苺果の絶対奥義《一期一会》の前に消滅する……。

苺果『奥義!!!因果応報(いんがおうほう)!!一期一会(いちごいちえ)!!!!』

ズババババババーーーーーーーーンン!!

スカルフェイス『ギャーーーーーーーーー!!!』

跡形も無く消滅したスカルフェイス。

しかし不死身の身体。

何度でも蘇り付き纏う。

全くタチが悪い。

用心するに越したことはない……。

………。

………。

それから、

しばし平穏の日々が続いた。

そんなある日、
ヨシュアもまた、単独でミッションを遂行した後に天狗山を訪れる。

袮々と苺果はヨシュアと再会するなり、言い争うが、ミフネはヨシュアの言い分を聞き、二人をなだめる。

ヨシュアは今は亡き大天狗の遺影の前で線香をあげる。

大天狗こと、巨木鼻(きょぼくばな)とその娘、月詠(つくよみ)。

月詠の遺影を手に取り俯(うつむ)くヨシュア。

その頬に伝う、一雫の涙…。

昔を思い出していた…。

過去に所属していた蜻蛉四十師団。

八番隊隊長ヨシュア・ザ・サーバイン。

その八番隊にミフネとジライヤ、そして目の前の遺影に映る月詠が所属していた。

哀しみを纏い、
再び戦場に向かうミフネとヨシュア。

魔界に乗り込む決意をする。

旅立つミフネに、火打ち石をカチカチと鳴らし送り出す緒直。

一路、ミフネとヨシュアの乗る戦闘機は、ユーイのいる砂漠を目指した。

やがてレーダーがユーイの居場所を示す。

そこは砂塵の塔。

万年砂嵐の塔へは、上空から近ずく事は勿論、最上階に着陸する事など不可能である…。

しかし奇跡的にも砂嵐は姿を消した…。

その光景に、ヨシュアは何かが起こる前触れの様な気がしてならなかった…つづく

次回 【激突!吸血鬼 リョーダマンvsガンドラゴン】どうぞお楽しみにw