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- Re: 零fighter山鷹隊[参照1000突破!感謝カンゲキ雨嵐] ( No.64 )
- 日時: 2016/01/29 08:05
- 名前: ワタル (ID: HLTL9ZJI)
【魔洞窟】
一向はひとまず、武器庫に連れて行かれた。
ジョシュ『すっげーーー!』
ヨシュア『フッ こりゃ たまげた……』
ユーイ『キャッホゥ!!私コレがイイ!!』
ユーイは、ダブルショルダーホルスターを見つけ手に取る。
愛用銃のグロック18Cがピッタリ収まる。
A・J、ジョシュ、スターそしてリンクスは、サイバーポリスの対魔戦用のレーザーガン(アサルトライフル型)を装備。
A・Jはソレ以外にも、愛用のショットガンを背中に担ぎ装備。
リンクスも、銀の刃のブーメランとガントレットを見つけ装備した。
不思議とガントレットのサイズはピッタリだった。
因みにリンクスは、未だにガンドラゴンのハットを被ったままだw
ガンドラゴンもリンクスの不器用な好意を察してか?特に追及はしない。
ヨシュアは珍しい形のリボルバーに興味を示し、不思議そうに手にしていた。
弾を入れるシリンダーも無ければ、レーザーをチャージするパーツも見当たらない。
ヴァルキリー『やはり ソレに興味を惹かれたか?それは持つ者の精神力を使い撃つ光線銃だ……適合者以外にはガラクタだ……それが撃てるか?あの鏡を撃ってみろ?先程からネズミが覗いている……』
ガンドラゴン『何!?まずい!ジョニーがいる!鏡のジョニーがそこにいるぞ!皆!伏せろ!』
A・J『まさか!?アイツが!?』
ユーイ『え?敵?ウソ!……ちょ!引っかかった!タンマタンマ!』
※タンマタンマとは、タイムタイム(TIME)ちょっと待っての意味w
ジョニー『ヒューウwブラボーw見つかっちまったか?……見つけたぞ!ガンドラゴン!もらったぁ!!』
鏡のジョニーは他の者には目もくれず、鏡の中から半身現れガンドラゴンを狙い撃つ!
ペンドラゴン『あぶない!!』
円形の盾を手に取り眺めていたペンドラゴンが敵の襲撃に気づき、ガンドラゴンの前に立ちはだかる!
バン!
バンバン!
キン!キンキン!
ヨシュア『あぶねぇ!ッ!そこかっ!!』
ピィィィィーーーーーッ!!!ボンッ!!!!
奇妙な光線の音。
見た目はシュールだが、凄まじい破壊力だ!!!
鏡は煙をあげ形も無くなる。
壁には、黒い焦げた跡だけが残る。
ヴァルキリー『ふふふッ 驚いた……ソレは世界広しと言えど使えるのは私と……ヨシュア…貴殿だけであろう……ダラスのお気に入りな訳だ……ふふふw』
女将校ヴァルキリーは、自分と同じ力を持つヨシュアの潜在能力に嫉妬した……。
ヴァルキリー『それにしても……我々の動向が敵に知れてしまった様だな……これで敵はますます強固な守りに入るだろう……奇襲作戦の筈であったが手の内を知られてしまった……しかしアイツは何者なのだ?……』
ガンドラゴン『奴は魔界の四騎士の1人 鏡のジョニーだ……すまない私のせいだ……奴は私の命を狙っている…鏡の中に生き私に付き纏う……』
A・J『鏡のジョニー……いずれ戦う時がくるような気がして……とても他人事には思えないな……』
ジョシュ『なんなんだよ!今の!CGかと思った!よくあんなのに襲われた後なのに皆は平気でいられるよなぁ……』
ユーイ『まあまあ お互い様よw日常茶飯事w余裕っしょw私はユーイ……ヨロシクね!ガンドラゴンさん!』
握手をするユーイ。
ガンドラゴンも照れた様子だ。
見つめ合い讃え合う2人。
まるで目で会話している様子だ。
ペンドラゴン『コラコラ!いつまで手を握っているんだ!ユーイ殿は私のフィアンセだぞ!』
そのトンチンカンな言葉に、手を離しペンドラゴンに詰め寄るユーイ。
ユーイ『は?あんたバカ?ちげーしw……あれ?皆?なにその顔?信じてる?あははw……ちげーよ!!w』
※ちげーし(違うし)ちげーよ(違うよ)
手を繋いでいるガンドラゴンとユーイの様子に唇を噛み締めジェラシーを感じるリンクス。
突然走り出し、ガンドラゴンの手を握る!
急なリンクスの行動に戸惑う一同。
スター『……あれ?リンクス……まさかユーイさんに焼きもち?』
ジョシュ『だからガンドラの帽子被ってたのかよw……あ いやガンドラゴンさんの』
気まずい空気……。
リンクス『え?違う違う!これ?スクラムでしょ!!(汗)スター早く来て!(汗)』
スター『ああーwハイハイwそうねそうねw』
ヨシュア『フッ 若いな……』
ミフネ『ははw……あの爆乳ちゃん 大将(ガンドラゴン)に惚れてんなw……』
A・J『青春って奴ですかw……』
ミフネに続くA・J。
ジョシュ『だな! 青春だ!』
リンクス『マッチョ!ほら!あんたも早く!』
ペンドラゴン『……ん?マッチョって私の事か!?誰かと思ったら(汗)』
ヴァルキリー『ふふふw……まったく……面白い子達ね』
ガンドラゴン『……これが……仲間ってヤツか……』
ガンドラゴンは今日まで孤独な戦いの日々であった。
しかし今は、こんなにも大勢の頼れる仲間に囲まれている。
ユーイ『さぁーーて!!!ここらでいっちょ!!!ひと暴れと行きますかぁーーーー!!!!』
全員『おおおおーーーーーー!!!!!!!!!!』
お互い絆を深め、
結束は硬い一枚岩と化した。
一向は、
装備を整えると、断崖絶壁に建てられたデス・プリズンを後にした……。
死の谷と呼ばれる渓谷を隔てたその先に、魔界と呼ばれる区域がある。
万年、分厚い層の暗黒雲に覆われ、陽の光の射し込む隙間もない……。
意思を持った稲妻が上空からの侵入者を拒む……。
地上には魔物が巣食い……無法地帯……。
まさに暗黒世界……。
政府の調べによると、年々この暗黒雲は、少しずつ僅かであるが成長しており、このままではロギアンヌ大陸、本土までが闇に閉ざされてしまう。
既にデス・フォレスト上空も闇に閉ざされていた。
そう……ユーイ達がデス・プリズンに辿り着き、乗り込んだときには、陽は完全に暮れてはいなかった。
夜だと思われたのは、この暗黒雲のせいなのだ!
放っておけば時期に、稲妻が容赦なく降り注ぎ、やがて魔物が巣食う環境が出来上がる……。
悪魔の計画だ。
ヴァルキリーは、ビアンカに事情を話し、ドンデリオンを説得して、仲間となり協力する様にと伝える。
あの逮捕状は、ドンデリオンをおびき出す為の、単に偽造したプランであった。
伯爵は今も元気で健在だ。
普通にドンデリオンと接触して協力要請しても無駄だと言う事は、偏屈の彼の事、百も承知の上だったからだ。
あえてビアンカを牢に入れ、ドンデリオンの到着を待つ。
ビアンカには魔道と呼ばれる、デモンズゲート迄の地図を持たせた。
ドンデリオンに渡す様に指示した。
……。
……。
死の谷は幾つか枝分かれした川がある。
その干上がった地帯の先に魔道はあった。
既にサイバーポリスの先発隊が魔界に突入している為、洞窟の壁の至る場所にランタンや松明がある。
だが未だ、帰還するものはいない。
予定では、とっくに情報部員が戻ってくる事になっている筈であった。
現時点では、魔界の有力な情報は得られていない状況だ……。
洞窟内は狭い為、二列に並んで進む。
隊列はこうだ…。
1.ヴァルキリー、ミフネ
2.ユーイ、ヨシュア
3.ガンドラゴン、ペンドラゴン
4.スター、リンクス
5.A・J、ジョシュ
広場に出た際は、ガンドラゴンが後衛部隊と組み、ペンドラゴンが前衛部隊と組むように指示した。
敵襲を受け、やむを得ず分散しざるおえない時は、必ずペアで行動する事。
単独行動はNGだ。
魔道に入ると皆、自然と口数は減り緊張感が漂う………つづく
次回 【バックアタック】どうぞお楽しみにw