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- Re: 零fighter山鷹隊[参照1000突破!感謝カンゲキ雨嵐] ( No.65 )
- 日時: 2016/02/03 08:36
- 名前: ワタル (ID: HLTL9ZJI)
【バックアタック】
ポチャン……。
洞窟内は、ヒンヤリとしていて、湿気臭い。
ミフネ『なんとも不気味な所だ……この岩肌の滑り……まるで化け物の胃の中だな……』
ピチャン!
ユーイ『ひゃう!』
ヨシュア『どうかしたか?ユーイ?』
ユーイ『え?いやいや 上から水滴が落ちてきてw首から背中にw……アハハw……ってだけですw』
ヨシュア『ハッwモンスターのヨダレじゃなくてよかったなw……ユーイ!天井にも気をつけろ!敵が潜んでいるかも知れない!』
ユーイ『ハーイ わっかりましたぁー』
ミフネ『フッw』
ヴァルキリー『どうした?ミフネ?何がおかしい?』
ミフネ『……いや別に何も……』
ミフネは過去を思い出していた………。
___回想シーン。
パペットマスター・ギルの館……。
ミフネ『……地獄の入り口ってとこか?』
リオ『隊長ぉ…………先行ってよw……』
ミフネ『お……おうよ……』
ポチャン!
リオ『……ひゃん!』
ミフネ『どうした!?』
リオ『あははw水滴w』
ミフネ『フーぅ……脅かすな!w……しかし……この場合 天井にクリーチャー的な奴がいるパターンだよなw』
リオ『怖い怖い!やめてよw』
………。
………。
ゴゴゴゴゴ
ミフネ『なんだ!?この化け物は!!!!……リオ!ジライヤを頼む!!』
リオ『かしこまり!隊長……死なないでね!!』
ガッシャーーーーン!!!……。
…………。
…………。
…………。
(……あの時……なぜか離れてしまった……いつも通り側に居ればあんな事には……全く持って不甲斐ない……もうすぐ助けに行くからな……)
ヴァルキリー『どうしたミフネ?祖国に愛しい女性(ひと)でも置いて来たのか?……今ならまだ引き返せるぞ?……』
ミフネ『……まさかw……それに……引き返すくらいなら 此処には来てねぇーよ……』
洞窟内は幾つも枝分かれしていて、まるで迷路だ。
しかし、アテナ率いる先発隊《ガーディアンズ》の道標により、迷うことなく出口に向かう一向達。
※出口(入口)とでも言うべきか?デモンズゲートの事である。
ヴァルキリー『もうすぐだ……あそこにレバーが見えるだろう?アレを越えるとデモンズゲートはすぐそこだ……』
洞窟の壁に似つかわしくない、鉄製の重々しい何かのレバーがある。
特に誰も気にも止めないが、最後尾を歩くジョシュだけが興味津々だ。
ヴァルキリー『因みにそのレバーはデモンズゲートを開けるレバー……』
ジョシュ『これだな!』
ガコン!
話を聞き終わる前に、レバーを下げるジョシュ。
A・J『ん!?』
ヴァルキリー『…ではなくトラップだ……くれぐれもそれには触れるな……』
ミフネ達は説明を聞きながら歩いていく。
後方を歩く4人だけが立ち止まる。
ジョシュ『はへ!?』
A・J『おい!ジョシュ!何やってる!』
スター『どうしたの?………え!?』
リンクス『ん?ちょっとアンタらウルサイ!ジェネラル(女将校ヴァルキリー)の話ちゃんと聞いてたの?』
※リンクスは、何故か、ヴァルキリーをジェネラルと呼び。ペンドラゴンをマッチョと呼ぶw
スター『え!?え!?ちょっとぉ!レバー下がってない!?』
ジョシュ『オッパッピwへへw』
((グォオオオオオオオオオオオ))
遠くで呻き声が聴こえる!
ヴァルキリー達はそんなA・J達のやり取りに気づかず先に進んでいた。
すると、
ヴァルキリーの頭に付けたティアラの羽根が光る。
ヴァルキリー『ん?近くに魔物の反応だ!ソレもかなり凶悪な磁波だ!来るぞ!』
ペンドラゴン『大変だ!後ろの4人がいない!』
ズッゴォーーーン!!……
その時、頭上から壁が前後に落ちてきた!
ヨシュア『あぶねぇ!』
ドスン!
ドスン!
各位、散り散りに飛び退く!!
ミフネ『ヨシュア!ユーイ!大丈夫か!?』
ヴァルキリー『ガンドラゴン!ペンドラゴン!無事か!?』
壁に隔たれ、前方にミフネとヴァルキリーが取り残された。
そして後方もまた、分厚い壁に隔たれ、ガンドラゴンが1人。
さらに、分厚い前後の壁に閉じ込められるようにして、ヨシュア、ユーイ、ペンドラゴンの3名。
その時、ガンドラゴンの耳にも遥か後方から呻き声が聞こえる。
さらには、争う物音が聞こえてきた!
((グゥォオオオオオオオオンン))
ピキュウン!
ピキュン!
ピキュウーーン!
((きゃぁーーーー!!))おそらくリンクスの声。
((A・J!早く逃げて!!))おそらくスターの声。
ピキューン!
((アアアアア!!!!))んーー?ジョシュ?の声。
ガチャコン!
ドッゴォーーーン!
ガチャコン!
((ジョシュゥゥーー!!))間違いなくA・Jの声。
ガンドラゴン『リンクス!A・J!!』
走るガンドラゴンの耳に、聞き慣れない銃撃音と共に、叫び声が聞こえてきた!
そして、閉じ込められた3人に最悪な事態が迫る!!!
通路は突然、頭上から落ちてきた分厚い壁によって、前後を塞がれた訳だが……今度は両脇の壁がせり出し動き始めた!
ペンドラゴン『くっそー!!こんなモノ!!』
ヨシュア『くそっ!なんてこった!!』
二人は、迫り来る壁に立ち向かうも押し返される!
ユーイ『わわわ!潰されるぅーー!!』
ゴゴゴゴゴ
ヴァルキリー『どうした!?一体!中で何が起きている!?……ミフネ!?』
キン!
ガキン!
ミフネ『……コイツ!なんてパワーだ!……なっ!』
ガッシャーンッ!!
ドン!
ズルズル……ガク……。
ヴァルキリーの知らぬ間に、何者かと戦い敗れるミフネ……。
ソレは、暗がりから姿を現せる……。
ヴァルキリー『貴様は!?黒騎士!!何故こんな前線に!!』
睨み合う二強。
その頃、
閉じ込められた3人はというと、天井に人が1人抜けられる程の穴を見つけていた!
ペンドラゴンは、盾を上手く使い閉じる壁のつっかえ棒代わりにしていた。
しかし、既に円形の盾は、押し迫る壁に喰い込んでおり、持つ手を離しても宙に浮いている状態だ!
円形の盾は、このまま壁にめり込み潰れるか?
はたまた、へしゃげて(折り曲がり)潰れるか?
いずれにせよ……取り残された者達が、このまま押し潰されるのも時間の問題だ!!!
背の高いペンドラゴンの肩を借りヨシュアが先に登る。
続いて重量のあるペンドラゴンが登る。
幸いにも閉じかけた壁の狭さを利用して背中と足を、壁に突っ張り、上手く登る。
天井から手を伸ばすヨシュアと、下から尻を押し上げるユーイのアシスト付き。
ペンドラゴンは片想いのユーイに、身体を触れられ、まさに天にも登る気持ちであったw
最後に身のこなしの軽いユーイが、挟まる盾を踏み台にした2段階ジャンプで華麗に脱出!
しかし僅かに届かず、ズリ落ちそうになるユーイ!
慌てて捕まえるヨシュア!
ペンドラゴンも加わりユーイを引き上げる!
その直後、限界に達した盾が弾け飛び壁が閉じる!
バキィイン!!
ズシィイイーーン!!!
間一髪!
そこは暗闇の空間。
周りの音響から察する所、かなり広い事がわかる……。
胸を撫で下ろすユーイ。
辺り一面に無数の星が広がる。
ユーイ『ふーーぅ 危ない危ない!何ここ外?あれ星?』
ヨシュア『いや……ここはまだ洞窟内だ……それに!よく見ろ!!!あの光……瞬きしているぞ』
ペンドラゴン『こいつら一体何なんだ!ここが外であって瞬きする星がある事を願いたいものだ……』
ユーイ『あれって……もしかして?目?ヤッバイ数いるんですけどぉ!!』
そこは紛れも無く!何かの巣に違いない!!……つづく。
次回 【暗黒騎士カムラン】どうぞお楽しみにw