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Re: 零fighter山鷹隊[参照1000突破!感謝カンゲキ雨嵐] ( No.69 )
日時: 2017/03/07 01:46
名前: ワタル (ID: ovjUY/sA)

____暗雲立ち込める魔界の森に、雷が落ちる!


ヴァルキリー『危ない!』

怯えて動けない騎士をつき飛ばし、落雷を回避!

すかさず光線銃を抜き、狙い撃つヴァルキリー!

別の方向から光線銃と、レーザーガンが、クロス状に撃ち込まれた!

ヨシュアとA・Jだ!

皆が、驚き動けない状況でさえ、瞬時に反応する2人!

しかし!

ソレは偽物!

弾道は虚しくすり抜ける!


ガンドラゴン『ダミーだ!恐らく本物は離れた所に隠れてる筈だ!』

スター『どこにもいない!早く探さなきゃ!!』

ユーイ『ちょっと皆!また空が!次が来るわよ!』

ピカ!

ドッカーーーーーーーーーン!

ヴァルキリー『はっ!……何をしている!戦えないのなら隠れていろ!』

腰を抜かしたケインは、二度もヴァルキリーに助けられ、落雷を免れた。

ジョシュ『隠れてていいよね?オレ!隠れてていいよね!?』
そそくさと、岩陰に身を潜めるジョシュ。

すると、既に、魔軍の群れが目の前数百メーターの所で睨みを効かせている!


ミフネ『やっべ!敵が来た!……受け取れ!ペンドラゴン!』

ミフネの隣で怯えて佇む、アテナの甘いマスクの騎士(コスギ)の、引けた腰から剣を抜き、ペンドラゴンに投げ渡す。

ペンドラゴンは、ミフネからその剣を受け取ると、もう一人の、暑苦しい顔をした騎士(ケイン)が、先程の落雷で落とした盾を拾い構える!

そして、
死線ディープブルー発動。
ペンドラゴンの青い瞳が更に蒼くなる!

ジリジリ迫り来る敵を、その視線が捕らえた!
その瞳を、見た魔物の動きが止まり、洗脳された!

ペンドラゴンの視線を浴びた、前衛のゴブリンが振り返り味方を攻撃する!
その瞳を見たものは、ペンドラゴンの思考に操られる!

ミフネは中腰になり抜刀の構え!
気が集まる!

ミフネ『 百本神剣!参式!水平漣斬波!!』(すいへいさざなみざんぱ)

横一線刃のウエーブ!
さざ波の様な波動が飛ぶ!
後方のオーガの群れの首を次々と跳ねた!!

そこへ、
イービルアイズの気を引く様に、ヨシュアが踊り出る!

ヨシュア『ユーイ!ミフネ達の援護を頼む!イービルアイズの視界は俺が引き受けた!』

ユーイ『オッケー!』

スターとA・Jはヴァルキリーの脇を固める。ペンダントの効力範囲内に入った。


そして、
イービルアイズは消えるヨシュアに翻弄された!

「フッフフフッ……ノウリョクシャカ?…… オモシロイ……」

不気味な感情の無い声が、口のないイービルアイズから発せられる。


闘いの火蓋は切って落とされた!
鈍足のオーガに対して、獣のように、すばしっこいゴブリン!



出しゃ張るリンクスはミフネ達より前に出た!
ゴブリンの集団に向かい走り出す!
回転しながら渾身のブーメランを投げつけた!

ワォオオオオオオオオオオオオオンン!!!!

またもや狼の遠吠えの様な風切り音!

1度に連撃を浴びせ手元に戻ると、再び軸足を使い、回転して投げるブーメラン!!
連撃を浴びせる!


そして、いつのまにか、周りを取り囲む無数の光る眼が一同を狙い見ていた!


ジョシュ『へ?……何か獣臭いぞ!……見られてる!獣臭い!見られてる!獣臭い!』


何かの気配に怯えるジョシュであった……。


……。



……。




ピカッ!


ゴロゴロ……



遠く自軍の設営した砦まで、退却を余儀なくされた、アテナ達の目にもソレは映った……。

アテナ『く………イービルアイズか?』

重騎士隊長:ベッカミン『あの方角は……報告の為 帰還させたケインとコスギ……追いつかれたか?……』

聖騎士スカイハイ『万年 雷の正体がイービルアイズとわかれば奴を撃退して空を解放すれば……すぐにでも空挺団を投入できるのだが……クソ……』

アテナ『そうか!その手があったか!』


……魔界の降り注ぐ雷は、空からの他者の浸入の全てを一切拒む。

その為、歩兵師団を編成して、魔界に乗り込んで来たのだ……。

アテナ達は選択を迫られた……。

1:このまま砦に篭(こも)り、ヴァルキリー達の到着を待つ。(こちらの報告が出来ていない為、いつ来るかも、保証は無い。)

2:無防だが魔城に隠密行動で忍び込み[ゴーストマンモス]を暗殺。

3:捨て身でイービルアイズを撃退し、空挺団の投入。


しかし、このチームは[力押し]の白兵戦重視型。

暗殺、隠密等を得意とした[アサシン]はいない。


只でさえ鼻息の荒い重騎士隊長ベッカミン……無論……答えは[3]だ。


しかし、この判断は賢明で、見事、挟み撃ちの元に敵を下す。
単独でフワフワと漂う本物のイービルアイズを、アテナ達が発見し駆逐。

後ろ盾の無いオーガは統率を失い、徐々に劣勢状態。
さらには逃亡。

リンクスはどういう訳か?1000匹(頭?)近い野生の狼を従えていた。
ゴブリンどもは、ほぼリンクス1人と狼だけで駆逐した……。



……。



……。




一方。

洞窟内では、ようやく岩の撤去が終わり先を急ぐドンデリオン。
チョコボックルのジョーも一緒だ!

手綱で引き、ランタンを手に持ち進む。

人口的に造られた灯や、道しるべを頼りに……。

やがて広い道を選び、登り坂を進むと大きな空間に出た。

そこは今までと違い暗い……。

灯と呼べる物は、一つもない……。

何かの巣であろうか?

動物の糞の様な臭いが、立ち込めていた……。


ランタンを照らし注意深く進むドンデリオン。

不意に何かを踏みつけた。

傷だらけの少年だ!

軽い火傷を覆っている!

倒れた少年は、まだ息がある……生きている様だ……。

すると!

ブウシュル!

ブシュル!

と、今まで聞いたことのない吠え方をするチョコボックルのジョー!


ドンデリオン『ドー!ドー!(落ち着け)』

しかし!
それを聞かずに、暗闇に向かい突進するジョー!



交わされた!
地面に開いた穴から、下へと、もがき落ちるジョー!



慌ててランタンを照らすドンデリオン!!!!




そこには!!



顔を不気味な[大きな掌]で覆われた丸坊主の男が行く手を阻んでいた!!!!



つづく


次回 【死霊の街】どうぞお楽しみにw