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Re: 零fighter山鷹隊[参照1000超感謝!挿絵もご覧下さい] ( No.78 )
日時: 2016/04/10 14:10
名前: ワタル (ID: MrY5jOgD)

【大戦争!デモンズガーデン】

____かくして、


ヴァルキリー率いる軍隊は、〈悪魔の庭〉と呼ばれる、牙城の入り口に辿り着いた。

迎え討つ魔軍は、暗黒騎士カムラン率いる魔物達。


カムランの腰から下は無数の触手だ!

まるで大蛸の様だった。

ヴァルキリー軍およそ、800。空挺団24隻。

対する魔軍およそ、3000。
空には、ワイバーン200匹が埋め尽くす。

上空では、砲撃と、ワイバーンの吐く、炎の息吹で、紅く染まる。


空を埋め尽くす灼熱の業火が、

この世の終わりか?はたまた地獄絵図に見えた……。



ヴァルキリー軍は、その悪魔の庭で、全方向から包囲されていた。


アテナ率いる、ガーディアンズは、突破口を開くべく前衛に出た!

アテナ『ヴァルキリー!ここは我らに任せて先に行け!』

ヴァルキリー『よし!ナインソルジャーズよ、私に続け!……しかしアテナ…貴殿にカムランが倒せるか?命を粗末にするでない!』


アテナは、ただ微笑んだ。

その横顔は、死を覚悟した者の表情に思えた……。



アテナは、聖騎士を率いて、暗黒騎士カムランに闘いを挑んだ!


闘いの場が、そこに集中して、敵も味方もそちらに向かう。


僅かに、手薄になり、道が開けた!


ヴァルキリー『アテナ……死ぬ気だ……ナインソルジャーズよ!行くぞ!アテナの勇気ある行動を、無駄にするでない!!』


ヴァルキリー率いる精鋭部隊は、アテナの行動により、牙城の門に潜入する事に成功した……。



門をくぐると、地中より無数の、骸骨剣士が現れ行く手を阻む。


此処まで、来れば何が現れても驚きはしない……。

リンクス『ここはウチが、引き受ける!皆!先に行って!』

リンクスがマジックブーメランを放つと、何処から来たのか大型の、はぐれ狼が姿を現し加勢する。

スター『ここは、あの娘1人で十分の様ね……リンクス!無茶しないで!生きて帰るわよ!』


リンクス『もち!スターも気をつけて!』


スター『ええ…わかったわ!』



ヴァルキリー達は、先へ進むと牙城へ向かう一本道を進んだ。

※一本道とは、万里の長城の様な場所。


行く手を遮る、守衛の様にして建てられた神殿が立ち塞がる。



ヴァルキリー『待て!誰かいる!』

立ち塞がる四人の黒い影。


ミフネ『あれは!?光世!……それとあの刀?九字切刀?リオか?……小夜もいる……あと一人あのメタボは一体何者だ!?』

ヨシュア『ジライヤだ!』

ユーイ『ちょっと!雰囲気、可笑しくない?……敵になっちゃったって事?』


ヨシュア『……その様だ……認めたくは無いものだ……』


思ったのも束の間、

ブラック光世と、

ブラック小夜が、ミフネに襲いかかる!

やむなく刀を抜き、守りに徹するミフネ!手を出せない!


ブラックジライヤが、ヨシュアに襲いかかる!

さらに、
ブラックリオがユーイに襲いかかった!


ユーイ『ウソでしょ!?リオちゃんなの?……』


光世だけは、黒いハットを目深に被り、ベネチアンマスクで、顔の半分を隠す。
黒いマントをなびかせ、二刀流だ。

残る三人は、全て揃いの妖艶な鉄仮面を、被る。


ガンドラゴン『あれは!?ギルの仕業だ!奴の術を解くにはギルを倒さねばならない!奴は近くにいる!』


ヴァルキリー『その様だな…行くぞ!ドラゴンタトゥー!此処はミフネ達に凌いでもらうしかない!』


神殿内部は、広く殺風景だ。

中央に噴水の付いた、大浴場があり、筋肉質の裸のグラマラスな女性がいた。
その背景に建てられた、不気味な大きな阿修羅観音像。

そして、その女性は、
凍るような視線で、こちらに気づき睨みを効かせる。

恐らく奴が、魔界の四騎士、1番の強者、

パペットマスター・ギルである!


漆黒のローブを纏い、大鎌を手にした。

ガンドラゴンを指差し、指をクイクイと動かし挑発する。


ガンドラゴンは、マジックウィップを、しならせ弾き、挑発に乗った。

ヴァルキリー『私もいく……舐めおって……』


しかし、
その行く手を拒む様に、オブジェと思われていた、巨大な阿修羅観音像が、生命を宿しヴァルキリーに襲いかかる!

ヴァルキリー『く!なんだコイツは!?生き物か!?』

ヴァルキリーが不意をつかれ、攻撃を喰らう!驚くA・Jとスター!

しかし素早く攻撃に転じる!

神殿の奥から外へと、
ガンドラゴンをおびき出すギル。

黒いマントを羽ばたかせ、宙に舞う……

胸元をはだけさせ、太腿を露わに不敵に笑う。

ガンドラゴンと、ギルの一騎討ち!


それぞれ、闘いの火蓋が、切って落とされた……。



一方、カムランの触手に苦しめられるアテナ達。

既にアテナは、戦意喪失……。


しかし、その時!

天翔ける天馬に乗りし、勇者の姿!

ペンドラゴンだ!
その背後にしがみつくジョシュの姿!


さらに後方より援軍が、攻め込む!


エルフ軍隊およそ500名参戦!!

戦士長グレイルランサーの登場!

脇を固めるのはホークアイと、イーグルアイ。



数で勝る魔軍を、奇襲攻撃で討ち滅ぼす!!



つづく。


次回【散りゆく運命(さだめ)】