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Re: 零fighter山鷹隊[参照1500超感謝!挿絵もご覧下さい] ( No.80 )
日時: 2016/06/22 02:19
名前: ワタル (ID: DgEDzvxC)


【遅れて来た戦士達】

ギルの大鎌が天高く上げられる……。

そこには絶望を受け入れ、死を覚悟したリンクスの姿……。

大鎌が振り落とされた!!

ブワッ!!!



ガシィイイイン!!!


ギル「なにぃ!?」


地面に突き刺さる大鎌。

リンクスは何者かに救われた。

シューウウウウ……。


砂埃の中、パワードスーツに身を包んだ長身のファイター。
気絶したリンクスを抱き抱える。

パワーストーム登場!!

次の瞬間!

激しい銃撃がギルを捉えた!

油断したギルは全てを避けきれず被弾した!

直後鉄の塊と化した、一輪バイクがギルを襲う!!

吹き飛び壁にめり込んだ!!

神殿前の一本道は、両サイドを5M程のそり立つ壁になっている、厚みも1M近くある。

辺りにギルの血痕が飛び散っている。

これまで擦り傷、一つ無いギルであったが、意外にもあっけない結末であった。

一輪バイクから、降りた小柄の女。

はちきれそうなボンテージスーツに、そのグラマラスなボディが収まりきれていない。

そう…その女の名前は、ランブルフィッシュだ!

余裕の表情で髪をかきあげ、ギルを見下ろし神殿の内部へと歩き出す。

直後、
一足遅れて駆けつける、黒ずくめの特殊部隊!

スネーク隊だ!

その中でも凄腕のプロットマンが、息を吹き返したギルの異変に気付き叫ぶ!

プロットマン「大変だぁ!奴はまだ生きているぞぉぉぉ!!」

その声に振り返るランブルフィッシュ。

ギルは襲いかかり、その漆黒のマントにランブルフィッシュを包み込んだ!!

ランブルフィッシュ「!?……しまっ!!!」
※「しまった」と言いきる前に捉われてます。



一方、
神殿内部では陥没した大きな穴の下で、激しい闘いが繰り広げられていた。

巨大な穴は深い。

途中、植物と思わしき根っこに、ぶら下がり気を失うユーイの姿が見える。

しばらくしてもう一人。気絶したスターの姿。

そして、さらに下に向かうと
二つの屍が転がる……ブラック光世とブラック小夜だ。

しかし、様子がおかしい。
それは良く出来た人形。

そう……ギルは彼女達の洗脳に成功してはいなかった。

それらは皆、ギルによって精巧に作られたパペットであった。

それを証拠に植物の檻に磔にされた、リオ、ジライヤ、光世、小夜の姿が見える。

そこでは、劣勢の阿修羅観音に留めの一撃を見舞うA・Jがいた!

不死身と思われた阿修羅観音のヘソに脈打つ、微かな鼓動のような動きを見せる、石の存在に気づき撃ち抜き滅ぼしたのだ。

A・Jの研ぎ澄まされた、その直感力に、自信家のヴァルキリーもまた、一目置くことになる……。

短期決戦を得意とする抜刀術のミフネは、長期戦が苦手である。

既に胡座をかき戦線離脱していた。
とはいえ、ミフネは体力を温存して、次の闘いに備える用意周到な一面を持ち合わせている。

よもや勝敗はヴァルキリーとA・Jに託されていたのだ。




それから、デモンズガーデンの戦況というと……、
そこには生存者は無く……。

エルフ軍は、おろか、怒りの精霊に支配された青年ジョシュの姿も無かった。

その何も残らない荒れ果てた地に、ようやく到着したドンデリオンとゾーンの姿があった……つづく。


次回【魔城の闘い】どうぞお楽しみに!