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- Re: 零fighter山鷹隊[参照1700超大感謝!挿絵もご覧下さい] ( No.82 )
- 日時: 2016/07/18 18:21
- 名前: ワタル (ID: IxtPF2j4)
【モンスターパニック!!it's show time!】
ここは魔城。
空は闇に閉ざされ……、
雷(いかづち)が鳴り止むことはない……。
空気は淀み、
時折見受けられる水路からは、ドス黒い液体が流れる。
異臭が漂い、腐敗しきった世界だ……。
行動をバラバラに引き裂かれた、9人の戦鬼とその仲間達……。
果たして魔城攻略は、可能なのであろうか……?
地獄の底から地上へと続く、回廊を歩くヴァルキリー。
その様子を見守る悪魔が二人。
丸いバレーボール位の水晶に映し出された、女将校ヴァルキリーを覗き込む。
ゴーストマンモス「……ギルめ……しくじりおったか……口程にもない奴め……」
ボンバーサイズ「左様でございますな、女王様……。
しかもギルの死は、昨晩の占星術にも、印されておりました……」
ゴーストマンモス「ハハハ…そうか……。
その占星術とやらは、私の死をも予言しているのではなかろうか……」
ボンバーサイズ「……………ご安心下さい、女王様。
……ヴァルキリーの向かう先などに、我々の居場所なんぞは存在しませぬ……、
あるのは……、
出口のない〈死滅の宮殿〉。
……ベルゼブブの餌場にございます……。」
ゴーストマンモス「……アーハッハ!それは愉快だ!
流石(さすが)の女将校も、
蠅王(はえおう)ベルゼブブには敵(かな)うまい……アーハッハッ!」
と、その時、
ガタッ
物音がした。
と、次の瞬間。
大きな鏡が割られた!
パリン!
ボンバーサイズ「!!??」
割れた鏡に気をとられたボンバーサイズ、再びゴーストマンモスの方を向き直ると、その左胸から突き出す両刃の剣!
ジャマダハル!!
別名!ブンディ・ダガー!!
背後から忍び寄る暗殺者(アサシン)!
忍者マスター・ヨシュア見参!!
ヨシュア「チェックメイトだ!氷の女王!ゴーストマンモス!」
しかし……
様子がおかしい……。
あまりに手ごたえが無さ過ぎる……。
ボンバーサイズ「……飛んで火にいる夏の虫……」
言い放ち、不敵な笑みを浮かべ、水晶を抱きながら後ずさり、姿を消す。
巨漢の悪魔(雌)、ボンバーサイズ。
次の瞬間!
部屋は一瞬にして〈絶対零度〉の冷凍庫と化した!
瞬時に氷の彫刻の様に、生き墓標へと姿を変えるヨシュア!
それは、
まるで生き物の様に、
迫る氷が侵食して、もがくヨシュアの身体を包み込む!
得意の忍術で脱出を試みるが時既に遅し、といったところか……。
ヨシュア「……しまった!(ミフネ!ユーイ!!)」
ヨシュアの仲間の名前を呼ぶ最期の叫び声は、言葉にはならなかった……。
忍術マスター・ヨシュア、魔城にて永眠か?……。
不遇な事に、
ヨシュアの捕えたゴーストマンモスは、実はダミー人形。
それは魔界の〈名将パペット・マスター・ギル〉からの〈最初で最後の贈り物〉であった……。
一方、
地上に取り残された、スネーク隊。
巨大な穴付近を警戒しながら、深い穴に飛び込んだパワーストームの帰りを待つ。
スネーク「……これじゃあ、どうする事も出来やしないな…」
プロットマン「……深すぎて何も見えねぇ、一体この中はどうなっているんでい(いるんだい)!?」
すると、リンクスの怪我の治療を施していたスネーク隊所属の衛生兵達の悲鳴が外の方から上がる!
しかし、
悲鳴に振り返るプロットマンも、悲鳴をあげた!
プロットマン「う!ウワァ!なんだこいつら!天井にもビッシリいやがる!」
スネーク「何事だ!な!?なんじゃコリャ!!」
気がつけば既に巨大なナメクジのような生物に囲まれていた!
「ギャーーーーーー」
巨大生物に捕食されかけるスネーク隊の風雲児。怪力無双のヨコタ隊員。
緊張が走る!
その時!
二本の閃光が走る!
ドス!ドス!
巨大な生物を仕留めた!
スネークと、プロットマンは、
直後それが二本のワイヤーガンである事に気づかされた!
その放たれたワイヤーガンの主は……黒装束のあの男、
ギルに敗れたと思われていた……、
不滅のソルジャーガンドラゴン!
デビルズハンティングに進化を遂げて復活!
※以前まではモンスターハンター(クラスとでも言おうか)。
(落雷に撃たれ身体に竜のタトゥーが出現)
その瞳は、片目がブルー、片目がゴールドのオッドアイだ!
ガンドラゴン「この大量発生した巨大生物は、ジャイアントアメフラシだ!
吐き出す紫色の毒霧に注意しろ!眼に喰らえば失明するぞ!」
そう言うと、ガンドラゴンは、リンクス救出の為、神殿の外に向かった!
スネーク「アメフラシなんかに喰われてたまるかっての!」
バンバンバン!
天井のアメフラシを撃ち落とすスネーク!
優秀だ。
更に、腰を抜かしたヨコタ隊員に襲いかかるアメフラシの群れを、一瞬にして駆逐するプロットマン!
強い!
身体にフィットした、ネイビーブルーのタイトなコスチュームだ。
プロットマン「大丈夫ですか!?ヨコタ隊員!」
ヨコタ隊員「ああ…すまない……助かったよ」
20歳以上年の離れた若いプロットマンに、命を救われた中年のヨコタ隊員は、その実力に嫉妬しながらも感謝の言葉を述べた。
スネーク「プロットマン!こいつら数は多いが、戦闘力は大した事ない!一気に片付けるぞ!」
バンバンバン!
プロットマン「了解!!」
バババババババ!
スネーク「フンッ!ランブルフィッシュとの戦闘訓練に比べれば、こんな奴ら朝飯前だぜ!!」
バババババババ!
そして、有利に思われていた戦況は一転する……。
大きく空いた穴から、迫り来る〈脅威〉に一同は驚愕する事となるのであった………つづく。
次回 【恐怖!蠅王ベルゼブブ!!】どうぞお楽しみに