コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 零fighter山鷹隊【参照1900超感謝】 ( No.86 )
- 日時: 2016/11/06 05:28
- 名前: ワタル (ID: /YdTLzNI)
【駆けつけろ!疾風見参!忍者侍四人衆!!】
ざわめく無数の羽音!戦慄が走る!
ここは、巣穴!!
天井より、狩りから帰還したドラゴンフライの大群が、火山灰の如く舞い混んできた!!
その数!数千!!
ブブブブン!×永久連続!
まさに耳鳴り!
嫌な羽音は、洞窟内を反響して、大爆音!!
その巨大な昆虫共は、はるか頭上をグルグルと、旋回して威嚇行動を取る!
頭上に巨大な黒い渦が廻る!!
そして!
第一陣が迫り来る!
ミフネ「くそ!……ハアアアアア!」
(臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前)
※りん・ぴょう・とう・しゃ・かい・ちん・れつ・ざい・ぜん
ミフネの覇気がオーラを燃やし、光の文字盤が周囲に1文字づつ現れる……。
全ての文字が出揃い、完成した時!!
チン!
※刀を抜刀する音
ミフネ「喰らえ!百歩神剣(ひゃっぽしんけん)!神通乱武地獄門(じんつうらんぶじごくもん)!!」
シャ!シャ!シャッ!
シュババン!
ザン!ザン!ザン!ザン!×108回
ミフネの振る刀の剣先から無数の斬撃が、カマイタチの様に飛び出す!!
刀を1度振る毎に、斬撃は二倍、三倍、無数に増える!!
本来、雑魚を蹴散らす要因であるミフネ!
まるで、戦闘機の様に編成をなして、迫り来るドラゴンフライの第一陣を、全て撃ち落とした!
200匹は、堕としただろうか……?
しかし、これだけでは、まだ、敵の数は衰える事を知らない……。
ミフネ「くそ!……キリがねぇ……」
ミフネは、眠るヴァルキリーを、負んぶして退路を急いだ!来た道を戻る!
ミフネ「くそ!……せめて袴を着ておくべきだったぜ……」
草履にフンドシ一丁のミフネ、重い甲冑を装備したヴァルキリーを負ぶってでは、そう長くは走れない。
とはいえ、ヴァルキリーは、ライトアーマー(部分鎧、左胸と肩当て、のみ)で、重騎士スタイルではない。
※左胸(心臓を守る)
やがて、息を切らし失速して倒れ込むミフネ。
背後からは、ドラゴンフライの第二陣が迫り来る!
ミフネは、立ち上がり振りかえると、刀を構えた。
一瞬、迷いが生じた……。
(ヴァルキリーを囮にすれば、逃げ切れるか……?)
ミフネ「なんて……血迷うかよ!……武士道とは!潔く闘い!死ぬ事と見つけたり!!」
走るミフネ!覚悟を決めた!
ドラゴンフライは通路が狭いためか、一列で連なり迫り来る!
その光景、まさに地獄列車の特急便!後戻り不能の片道切符だ!
ミフネ「奥義!!閃光眼光(せんこうがんこう)!竜成剣(りゅうせいけん)!!」
ミフネの覇気が、天竜(ティエンルン)と化した!
迫り来る!地獄列車ドラゴンフライ!!
二つの力が衝突する!!押し合うパワー!!
ミフネの天竜は、ドラゴンフライを突き破り進む!!
しかし、地獄列車は、予想を遥かに超え長い!!
連なる車両(ドラゴンフライの列)を撃破!
だが、あと一歩、最終車両に返り討ちに合う!!
強靭なドラゴンフライの下顎がミフネを捕らえた!
そのまま壁に激突!
強運にも、カニ鋏に開かれたドラゴンフライの、クワガタの様な下顎は、閉じられる前に壁にめり込み、ミフネの身体をロックした!!
ドラゴンフライの最終車両は、脱線した一匹を除いて、ヴァルキリーの方へと残りの数匹が突進していく!!
ミフネは、目の前にいる、ドラゴンフライの脳天めがけ、刀を突き刺した!
ドラゴンフライの息の根を止めた!
ドラゴンフライの身体は、下顎こそカブト虫の背中並みに硬いが、他の部位は柔らかく、トンボの様に脆い。
ミフネは、刀を抜き地面に着地。
攻撃を受けた際に片方だけ脱げた右足の草履を足で拾い、履き直す。
ヴァルキリーのもとへと走り出した!
取り囲む、三匹のドラゴンフライ!
ヴァルキリーの身体を突つき、手足を引っ張る!
まるで獲物で遊ぶ様に……。
ヴァルキリーは、人形の様に動かない……。
ミフネ「くそ!離れろ!」
バシュ!
シュピン!
ズバ!
ボト、ボト、ボトッ!
ドラゴンフライ第二陣を駆逐した。
だが、安心するのも束の間。
直後、
間髪入れず、ドラゴンフライの第三陣の羽音が通路の奥に反響して聞こえる!
ミフネ「……」
呆然と振り返る……。
ヴァルキリーを、通路の窪んだ影に隠し、迎え討つべく刀を構えるミフネ。
ゆっくりと歩き出した。
既に、
フラフラだった、
気持ちはあるが、疲れきった身体が言う事を利かず……、
普段であればなんて事の無い、窪んだ石につまづき転倒……。
数々の奥義を、立て続けに放った為に、既に体力を奪われ限界に達していた。
心身共にそのダメージは計り知れない……。
ミフネは大の字になり、灼熱の回廊に寝転ぶ。
直ぐに、ドラゴンフライの羽音が近く……。
ミフネは、刀を両手で頭の上で持ち、死んだフリをした。
ドラゴンフライに最期の反撃を試みる……。
すると、
ドラゴンフライの迫り来る方向とは、逆の方からムササビの様な黒い影が上を通過した!
直後、懐かしい声が聞こえた!
「隊長ぉ!何寝てんの?フンドシ一丁で?」
ドシューン!
ミフネ「あれは?影走り……」
一瞬、残像が止まり、言葉を発したその娘は、先のムササビと共に消えた。
上体を起こし胡座をかくミフネ。
ミフネ「……幻か?」
続いてボン!ボン!と火薬の様な音が、幻の進んだ方から聞こえる……。
ミフネが、ボーっとしていると、背後に気配を感じた。
「……幻なんかじゃ、おまへんて……」
また、何処かで聞いた風な台詞と声に振り返るミフネ。
そこにいたのは、金髪色白、ナイスバディー。
大典太夫光世(おおてんだゆうみつよ)である!
光世「ミフネはん?なんで、そないな格好してますのん?」
小夜「お頭ぁ!こんな所で、
何してやがる!
もしかして、あたしら、お邪魔かねぇ?」
フンドシ一丁のミフネと、
壁にもたれかかり恍惚の表情で眠りながら、
うなされている女将校ヴァルキリーを交互に見入る、
マセガキの褐色娘の小夜(確か16、7歳)。
しかし、二人ともいつもと、様子が違う。
違和感を感じたのは、二人の持つアサルトビームライフルだ!
※スターとA・Jの武器を拝借。銃の取り扱いは、A・Jがクイック指導。
「おっとりしてはいるが呑み込みの早い、流石は刀剣姉妹長女、光世に対して、せっかちで男勝りの小夜に説明するのに手を焼きました。」(A・J談)
追伸、「フル充電チャージしてから返して下さい。」との事でR(あーる)
そう、
2人のクラスは、光世がミフネと同じく〈侍〉、小夜は〈クノイチ〉である。
しかし!
小夜は、忍術の修行を一切せず剣術だけを学んでいた為、
侍寄りのクノイチである。
故に!
運動能力、及びスキルは、クノイチではあるが、忍術は使えない。
侍特有の対デカブツ攻撃も持ち合わせていない……。
光世「ミフネはん……状況は把握しております。
それに、
わてらも此処へ幽閉される前に、この先の巣穴を見てるんよ……、
ドラゴンフライは、わてら2人とジライヤはんとリオはんに任せて、
ここで大人しゅうしてて下さい。
後で迎えに来るさかい………ほな!ウフフ(笑)」
ミフネ「……かたじけねぇ……(照)」
小夜「お頭……眠ってるべっぴんさんに、オイタしたらアカンよ!
弁慶さん出さんといてな!」
ミフネの股間付近に屈み、顔を近づけ、実は自分が一番異性に興味と妄想を抱く年頃の少女であった。
ソレを誤魔化す様にミフネの一物を凝視してから、毒ずくマセガキの小夜。
ミフネ「……小夜、俺の服(袴)回収よろ(笑)」
小夜「やだよ!」
小夜は、嬉しそうに舌をだした。
小夜は、天邪鬼(あまのじゃく)。
小夜の舌出し「やだよ」は「了解です」の意味である事をミフネは知っていた。
ミフネ「フッ……」
鼻で笑うミフネ。
気がつけば、
既にあの忌まわしい羽音は止み、
夏の終わりを告げる花火の様に、
ちょうど心地良い音量の爆発音が、洞窟内に重低音となり鳴り響いていた……。
恐らく、
ジライヤとリオの忍術であろう………。
ボン!
ボボン!
ボン!
ボ!ボ!ボ!ボ!ボ!ボ!ボン!
たーまやーーー……つづく。
次回 【恐怖!!……主(あるじ)の帰還】乞うご期待!