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Re: 零fighter山鷹隊【参照2000超感謝】 ( No.87 )
日時: 2016/10/10 01:11
名前: ワタル (ID: MGNiK3vE)


【恐怖!!……主(あるじ)の帰還】

ドラゴンフライの群れは、突然のジライヤ達の強襲により驚き慄(おのの)く……。

ムササビ姿で飛び交いドラゴンフライを忍術で迎撃!

さながらエースパイロット!

ゲーム感覚で、面白い様に撃ち落としていく!


燃えたドラゴンフライが黒焦げになり、水面に落下すると"シュボッ"と音を立て鎮火する。

次々と撃ち落とされたドラゴンフライの死骸の上を"ピョンピョン"と渡り走るのは、クノイチのカムイ・リオだ!

そのまま中央の鳥の巣を連想させる巨大オブジェに飛び込んだ!

高さ5M程のソレを駆け上がり中へ入ると、埋め尽くされた金塊の山を目にした!
それに囲まれるように、中央に巨大な玉座がそびえる。

リオ「ひぇー、何ここぉ!?すんごいお宝!……ユーイの姐御が見たら嬉し過ぎて発狂するでしょw」

そう言いながら、リオは得意の回転ジャンプで、玉座に飛び乗った。
綺麗な長い髪が身体の動きに僅かに遅れて回転し、しなやかにまとまる。
そこから辺りを見渡すリオ……。

その巨大な玉座はまるで巨人サイズ……。

リオが玉座から辺りを見渡すと、ようやく遅れて登場したのは、
赤いビキニアーマーに身を包んだ金髪美白の女侍光世と、
褐色娘の小夜(さや)だ!

ドラゴンフライは2人を発見すると、急行直下で編隊を組み襲いかかる!!


アサルトビームライフルを構え迎え撃つ2人!

光世「覚悟しいや!!」

小夜「……照準を合わせて……トリガーを引く……れ?固い……動かへんなぁ?」

キュン!キュン!キュン!キューーーーン!!

ボシュ!ボシュ!ボシュ!ボシュ!

光世の放つアサルトビームライフルが、見事にドラゴンフライの編隊を撃ち落とした!

しかし、銃の扱いが不慣れな小夜は、ドラゴンフライの攻撃を喰らう!

アサルトビームライフルを投げ捨てる小夜!

ガキィ!

鋭利なドラゴンフライの下顎が小夜を襲う!

その一撃を、小太刀二刀で受け止めた!

さらに、即座に反撃に転じる小夜!

小夜「なんのこれしき!……ウチはやっぱり、コッチやて!」


ズバッ!

小太刀二刀流!

真っ二つになったドラゴンフライの胴体を掻き分け、別のドラゴンフライを回転斬りで斬り払う!

襲い来るドラゴンフライをものともせず、斬りまくる褐色娘の小夜!

光世も小夜の邪魔にならないように、援護射撃で応戦する!

光世「あの娘……出番が少くのうて、ストレス溜まってたんかいなぁ?」

小夜「この!トンボ!トンボ!おっきいトンボォォォ!」

光世「……溜まっとるね……。わても小夜ちゃん見てたら、斬りとうなってきたわ……」

ガチャ

シャキン!

光世は、銃を捨て刀を抜いた、こちらも二刀流。

襲い来るドラゴンフライを一刀両断に切り落とす!

ズバッ!

ボトッ!

光世「ウッフフフッ……やっぱり、この感触どすなぁ……」

小夜「でぇぇぇええい!」

シュピン!シュピン!

ドラゴンフライを鮮やかに斬りまくる2人の女剣士!!

上空ではジライヤがドラゴンフライの群れを追いかけ廻す!

その様子は、まるでムクドリの大群を追い回す猛禽類の鷹!

その時、リオはというと、玉座に寝転び高みの見物だ。

不思議とリオのいる鳥の巣状のエリアには、ドラゴンフライは近づいて来ない。

何故だろう?そう思い
試しにそこから忍術を放つリオ!

やはり、ドラゴンフライは
リオの火炎玉を浴びても反撃して来ない!

むしろ、ドラゴンフライは、玉座に怯えているようにも映る。

その事に気付いたリオは、光世と小夜を安全地帯と思われる自分のいる場所へと、2人を呼び寄せた。

予想通りドラゴンフライは、攻撃して来ない。

リオの忍法火炎玉の射撃場である。

光世は、見たこともない大量の金塊に埋もれ貴金属に目を奪われていた。
ダイヤのネックレスや金のブレスレットを夢中で身につける。
小夜は黄金の王冠を見つけ、頭に被り、光世と見せ合いはしゃぐ。

やがて、
ジライヤとリオの活躍により、大半を撃破!
残り僅かのドラゴンフライは巣穴から逃げ出した。


ようやく和やかな雰囲気で、戯れる一同。
リオもさり気なくプラチナのティアラを身につけ拝借していた。

ジライヤは出口を探した。
ポケットには金貨を沢山詰め込んで。
すると、
めぼしい場所を発見。
地上へと続く急勾配の坂道だ。ツタが根を張り網状に生えている。
ここを登るしか道はなさそうだ……。


小夜は、光世に促され2人でミフネの胴着(袴)を届けに行く事にした。

光世「リオはん…わてらミフネはんを連れてくるさかい、待っといて下さい……」

リオ「ほーい!私もいきまーす!」

すると、何故か呼んでもないのにジライヤもついてくる。
一行は、ぞろぞろとミフネとヴァルキリーを迎えに行く。

………。


………。


それからそれから……。

再び正気を取り戻したヴァルキリーを先頭に、ミフネ、リオ、光世、小夜、どん尻にジライヤの並びで巣穴に戻ると、ジライヤの見つけた脱出路を目指す。

途中、
投げ捨てられたアサルトビームライフル二挺を拾い上げるヴァルキリー。
そのうち一挺は、光世に渡した。
そして、
急勾配の坂まで来ると、網状のツタを辿り登り始めた。

今度はジライヤを先頭に進む。

一行が登り始めて、中程までくると大きく揺れた!

グラグラ!グラグラ!

リオ「何々?揺れてない?」

ヴァルキリー「地震か!?」

ミフネ「……近いな……」

すると、
バランスを崩したジライヤが落下!


地面に落ちて尻餅をついた、その拍子でポケットに忍ばせていた大量の金貨が飛び出し、辺りにばら撒かれた!


チャリンチャリン!

静かな洞窟内にその音が響き渡る。

直後、
巣穴の上空から何かが飛来してきた。

ミフネ「大丈夫か!?ジライヤ!!……む?何だ!何か来る!」

リオ「……ダチョウ?」

小夜「……おっきな鳥…」

光世「鳥じゃろか?……傷だらけでおまんな」

ヴァルキリー「あれは、チョコボックル!来たか!?かつての英雄ドンデリオン!!」

しかし、
その傷だらけのチョコボックルの背中には、本来いるはずのドンデリオンの姿はない。

弱りきったズタボロのチョコボックルだけが、飛来してきた!


さらに、
頭上から、ミシミシと音を立て巣穴の天井を破壊しながら、
巨大な〈得体の知れない怪物〉が現れた!

戦慄が走る!
その場に居合わせた全員が、
その異形の怪物の登場に驚き、息を飲んだ……つづく。

次回 【ダラスの切り札!デストロ!最後のミッション!】乞うご期待!